社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

エアバスA380

2006-11-11 00:05:59 | 日常
今月19日にエアバスA380
が、試験飛行の為、成田国際空港
に飛来します。

今、航空業界はアメリカのボーイング社と
欧州連合のエアバス社の2社がその勢力を
争っています。

今回、飛来するA380は、エアバスの社運を
賭けた飛行機と言えるでしょう。
この飛行機は世界初の総2階建て旅客機で、
最大555名もの乗客が搭乗できます。

ボーイング747ジャンボの1.5倍の
輸送力がある飛行機です。

エアバス社は、大量輸送のニーズがあると予想し
この飛行機の開発を行って来ました。
それに対しボーイング社は、マーケットのニーズは
中型機にあると予想し、200-300人乗りの
飛行機の開発を行って来ました。

日本では、ボーイングのシェアが圧倒的に多く
日本航空、全日空の大手2社はほとんどが
ボーイングの機体です。

世界的には、両者のシェアは50:50なんですが・・・

ここでも、日本の常識と世界の常識の違いが
あるようです。

今、エアバス社は別の大きな問題
を抱えています。

それは、A380の開発が予定より大幅に遅れ、
1号機の引渡しが予定より2年近く遅れそうなこと、
それによる、数社との契約解除や損害賠償の問題に
発展していることです。

A380のプロジェクトは、とてもチャレンジング
であり、そのコンセプトは素晴らしいと思いますが
開発プロジェクトの読みの甘さがありました。

このプロジェクトには、多くの日本企業も
参画しています。
ここでも、日本企業の技術力の高さを
証明しました。

ボーイング社の市場独占の歯止役として
エアバス社は重要な役割を担っています。
今回の事態は、とても残念ですが、

この困難を乗り切り、エアバス社の
だけの問題ではなく、航空業界全体の発展
の為、頑張って欲しいと思います。

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