社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

製薬会社の罪

2007-11-01 23:45:06 | 日常
薬害肝炎訴訟問題、
製薬会社の非誠実な態度に怒りを覚えます。
人の命を何と考えているのか?

50年前の森永ヒ素ミルク事件を思い出します。
当時、乳幼児向けの粉ミルクにヒ素が混入したものです。
この粉ミルクを飲んだ乳幼児の内、死亡50人、
その他数千人が体調不良、後遺症と患いました。
当時の森永は、後遺症とヒ素との関連を否定、
被害者は弁護団を組織し訴訟を起こしました。
最終的に、森永は非を認め現在に至っています。
この時も、森永製菓が決断に迷った原因が
企業の論理でした。
非を認めれば、会社の存在が危ぶまれる。
社員間には非を認めるべきとの発言もあったが、
上層部で闇にほうむられました。

今回の薬害肝炎問題も全く同じです。
50年経っても、同じことが繰り返される。
今までの教訓が生かされていないことに怒りを覚えます。
いつの時代も、企業は企業第一優先という論理です。
企業の論理の前では、個人は踏み潰されます。

企業とは何でしょう。
そこには、同じ人間がいます。
しかし、企業という組織になったとたんに、
個人の感情、思いが無くなってしまう。
今後、どんなに文明が進化しても、
この論理だけは進化しないでしょう。


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