社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

本業以外で儲けるメガバンク

2006-11-23 09:00:59 | 日常
今朝の新聞で、6大金融の
最高益の記事がありました。

6大金融・銀行グループの
9月中間期決算は過去最高益の更新。
全グループの合計の当期利益は
1兆7352億円で、過去最高
だった05年9月を50億円上回った。

しかし、この利益の収入源は
投資信託や個人年金保険販売などの
手数料収入が伸びたことでした。

営業現場では、本部からの理不尽な
方針に戸惑いがあります。
あるメガバンクの支店では
本部からの通達で、投資信託などの
下期ノルマが上期の倍になっていました。

銀行は競争激化で手数料収入が見込める
投信や個人年金保険などの投資性商品に
軸足を移しています。

この銀行のスタンスをどう理解すればよいでしょうか?

銀行員は本当に、投資性商品を良いと思って
顧客に販売しているのでしょうか?
特に、投信などは金融のプロから見ても
リスクの高い商品なのに、銀行員が安易に
販売すべき商品ではないと思います。

そこには、ノルマに終われる
可哀相なサラリーマンの悲哀と
そこにつけこんで、ノルマを押し付け
売り上げを強要するアクドイ銀行の
姿が見えます。

結局、被害者は顧客なのです。

買わされた投資性商品の内容も
十分に判らず、
そのうち3年もすれば、
銀行の担当者は転勤でいなくなるでしょう。

その後はどうなるかは、だいたい予想がつきます。

今の銀行のスタンスは
富裕層には専門の担当者が付き、
丁寧に相談に乗るが
小口客には電話かDMで済ませる。
「小口客はコストばかりかかる」が
メガバンク幹部の本音です。
一般に小口客とは、預金残高1億円以下
の顧客と言われています。
つまり、ほとんどの顧客は小口客として
いい加減に扱われいるのです。

今年、全国銀行協会が利用者への調査で
銀行の信用度を尋ねたところ
「信頼できない」「どちらかといえば信頼できない」
が52%を占めたそうです。

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