社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

コムスン問題

2007-06-08 09:00:46 | 日常
1ヶ月前に「コムスン」についてのコメントを書きましたが
その時に懸念していた最悪の事態が起きてしまいました。

コムスンの不正請求問題。
以前から指摘されていましたが、
ついに処分をされました。
厚生労働省がコムスンの約2000の介護事業所に対し
更新を認めない処分を下しました。
その結果1650の事業所が事業継続出来なくなります。
これは、事実上の事業廃止と同じこんとになりますが、
これに対し、事業を丸投げし継続を企てました。
全く姑息な手段です。

第一に非難されるべきは、コムスンは介護保険料や
税金を騙し取っていたことです。
事業所を開設する為、辞めた人間を責任者としたり、
架空名義を使い、嘘の申請をしていたことです。
つまり、コムスンは報酬をごまかし、不正請求を
してきました。
それは事業所単位のことではなく、会社ぐるみの
悪質な仕業です。

第二は、処分のがれの姑息な手段をとったことです。
介護事業所の処分を逃れる為、関係子会社に事業を譲渡しました。
福祉という事業を行うものが、こんな姑息な
やりかたでいいのでしょうか?
介護事業は金儲けの仕事ではありません。
自己犠牲という気持ちがなければならない仕事です。
実際、現場で働いている人達は、そんな気持ちで
仕事をしています。
親身になって一生懸命に汗を流しています。
しかし、経営者はどうでしょう?
億ションに住み、高級外車を乗り回す。

コムスンの持ち株会社グッドウィルグループの代表
折口氏。
彼は、何故介護事業を始めたのか?
本当に介護事業、福祉事業をしたかったのか?
そうではないでしょう?
ただの金儲けの為だけです。
「ディスコも介護も同じ」
「金になる商売なら何でもやる。」
「俺は絶対に上場企業を作ってやる。」
これは、以前、ある方に折口氏が言った言葉です。

つまり、金になる事業なら何でも良かった。
ただ、それが介護事業だった。
法も未整備だったし、上手く金を騙し取れると考えていたのでしょう。

一番の被害者は、訪問介護サービスを受けていたお客様です。
そして疑いも無く一生懸命働いていた社員です。
折口氏は、その人達を裏切ったのです。
社会的弱者を食い物にした、許されない問題です。
彼は、社会的制裁を受けなければなりません。