社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

ルワンダの涙

2007-01-11 00:25:39 | 日常
映画「ルワンダの涙」が近日公開される。
これは、アフリカのルワンダで1994年に
実際に起きた虐殺を描いた映画です。

首都キルガリの専門学校に避難していた2000人の
ツチ族の人々が、国連平和維持軍が撤退した後に
フツ族の過激派民兵によって虐殺されたという
実際にあった事件です。

私がルワンダの虐殺を知ったのは
昨年「ホテルルワンダ」という映画を観てからです。

ルワンダ国内にツチ族とフツ族という対立する二つの部族があり、
部族間抗争を繰り返していました。
同じような抗争は、他のアフリカの国々では今なお
起きています。

ここで問題なのは、国際情勢としての対処方法
そして、根本的原因は、欧米の植民地政策が
大きく関与していたという事実です。

第一に、国際情勢の対処ですが、日本では
この映画が公開されるまで、ルワンダでの虐殺の報道は
一切ありませんでした。
この事実を詳細に知る必要はありませんが、
こういう事実が起きていることを知らないでいいのでしょうか?
国際社会で、大きな位置を占める日本が、国連常任理事国入りを
目指す日本が、国際情勢についてこんなスタンスで
良いのでしょうか?
それと同時に、メディアの責任も重大です。
各局揃ってくだらない報道ばかり繰り返し、
この様に重要な社会問題を全く報道しない、
こんなメディアに、本来の役割が果たせる筈がありません。

第二には、欧米の先進国の植民地政策が
影響をしてきたこと、そして武器商人といわれる
戦争で金儲けをしている企業は、必ず欧米の企業
なのです。

私達は今平和な国に住んでいます。
争いや戦争は、別世界の話に感じています。
しかし、多くの貧しい国では争いが絶えません、
そして犠牲になるのは、必ず弱者、女、子供です。

私達が直接できることは限られています。
しかし、こういう事実が世界で起きているという事実だけは
認識するべきだと思います。

この映画は1月下旬から公開されます。