E表現研究所の「Eから始まる」

E表現研究所所員の、E生活やE活動を自由に語り合うサロンです。

いろいろな卒業式

2010-03-12 09:35:23 | ダイアリー
先日、長女の卒業式に出席しました。

子供が3人いると、色んな形の卒業式に出会います。しかも、うちはそれぞれ普通とはちょっと違う体験をしている子達

親としていろんなことを感じました。

今大学二年の長男の卒業式で印象に残っているのは、なんと言ってもT高校の卒業式。あっさりと、シンプル。卒業証書授与でさえ、各コース代表が受け取るというかなり簡略化されたもの。でも~最後の卒業生退場の時。。。

最初の生徒が「先生!ありがとうございました!」と叫んだのを皮切りに、次々と全員がお礼の言葉を言って行って。「T高校サイコー!」「先生!大好き!!」などなど!思い思いの感謝と別れの言葉を叫んでいって。。。壇上の先生方も、目にハンカチを当てて。

あとで、息子に聞いたら、別にみんなで示し合わせたわけでなく自然にそうなったんだ、と言っていました。そういえば、最後の参観会のとき、学年主任の先生から、この学年と関われてよかった、いろんなことがあったが、お互い本音でつきあえた、教師生活の中で一番楽しい思いをさせてもらえた、という言葉を聞かされたっけ。。。


そして、今中二の次女は、一人きりの卒業式。校長室で一人で卒業証書を貰って。関わりのあった先生方みんなが参列してくれて。彼女もとても嬉しそうだったのに、一歩外へ出て、たまたま居合わせたたくさんの卒業生の中を歩いていったときの硬い表情。彼女の想いがその歩みにあらわれていたっけ。。。


そして、今回の長女の高校の卒業式。事情があって、途中から単位制の高校に変わった彼女は、その学校に更に馴染めなかったのだけれど。。。彼女の言う事がわかった気がしました。父兄の席から見ると、卒業生達は、6割がた髪の色がカラフルだし。。。いろんなところに金属がくっついていて、思わず痛くない?って聞きたくなっちゃう子もいるし。。。ジャージで来てる子もいるし。。。人は見た目で判断してはいけないけど、なんか凄くユニーク。。。一般で言う規格にははまる行動は出来なかったけれど、みんなが楽しそうだったのが、印象的でした。そして、「普通の人では経験し得ない心の風景」を体験してきた子が多い、というセンター長の言葉どおり、いろんな生き方を感じさせてくれる卒業式でした。

真面目すぎるくらい真面目で、自分より人の事を優先してしまう彼女には、まだ余裕がないかも、だけれど。

両極の様子を見て。。。真面目で優しい子が輝ける場所を探したいな。。。そんな風にも思いました。「生きる力」ってなんなのかなあ。。。