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ケルティックハ-プ(アイリッシュハ-プ)奏者坂上真清に関する情報や日々感じた事などのコラム このサイトはリンクフリ-です

大阪 ~ 京都ツアー 3日目 京都 二十歳の原点 編

2012年01月30日 | ツアー日誌

 

 

 

 

翌日は 演奏前にどうしても回りたい所があるので

早めに特急サンダーバードで京都へ向かう 

 

       

 

 

実はもっと早い時間に サンダーバード3号というのもあって

本当はそっちに乗りたかったんだけど

もし太陽に向かって突っ込んでいったら困るので止めておいた 

(分かる人だけ、、、笑)

 

 

       

 

 

 

 

京都ではアイリッシュパブ フィールドで演奏するので

その近くの四条烏丸のホテルにとりあえず荷物を預け

京都に行ったら絶対行こうと思ってた1人ツアー開始

 

 

 

 

1970年代 大ベストセラーになった1冊の本があった

 

                    

 

 

60年代後半 京都で学生運動が激化していた時代

立命館大学に在籍していた20歳の1人の女子大生が鉄道自殺をして

遺品整理の中から彼女が中学生の時からつけていた数十冊の日記が発見される

 

彼女の名前は 高野悦子 

 

            

 

その日記には 学生運動に身を投じながら

彼女自身が京都の地で感じた沢山の苦悩や喜びなどがいくつもの詩と共に書かれていて

2年後 それはそのまま1冊の本として出版された

 

 

 

独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である (1969. 1. 15)

 

 

 

多分団塊世代の人なら本は読んでなくても

タイトルは知っているという人がほとんどではないだうか

 

 

自分がこの本の存在を知ったのは随分後の事

 

今だに日本で1番好きなロックバンド 四人囃子の

同名のレコードがきっかけだった

 

1973年 この本を題材にした映画が作られ

そのサントラを彼らが担当したのである

 

 

           

 

 

 

四人囃子はいわゆるプログレッシブロックとして語られていて

その独特の幻想的でシュールな歌詞と共に

ピンクフロイドを初めとしたブリティッシュロックからの影響を

彼ら自身の手法で再構築した大変個性的でオリジナリティーを持っていたバンド

 

代表作としては「一触即発」「ゴールデンピクニックス」があり

是非今の音楽リスナーにも聴いてもらいたい 、、、 日本の至宝だと思っている

 

ただこの「二十歳の原点」は映画用という事もあり

本来のサウンドは抑えられ フォークタッチの小品曲が収められていて

ピンクフロイドの「モア」みたいな印象か

 

 

 

そしてこのレコードを聴き 本を読んで以来

いつか京都に行ったら本の中に出てくる関連する場所に

行ってみたいと思っていた

 

ただ肝心の映画の方はずっとお目にかかる事はなく

やっと5~6年前にCSで初めて観る事が出来た 

 

 

 

今回どうしても行きたかったのが

彼女が最後に亡くなった西ノ京平町にある山陰本線 天神踏切周辺と

最後の数か月 熱心に通っていたジャズ喫茶「しあんくれーる」があった

河原町通「荒神口」交差点 

 

 

でも地元のさいとうさんに聞いてみると

地図で見るよりはるかに時間がかかってしまう事が分かり

今回はまず西ノ京平町を目指す事にした

 

 

 

ちなみに「しあんくれーる」は70年代あたりまでは存在していた様で

この本の影響もあり伝説的な存在として語られている

 

 

 

シアンクレールに5時半までいた。なんであんなにいいんだろう。(1969.4.11)

 

給料をもらって久しぶりに金ができたので、シアンクレールに行った。(1969.5.7)

 

1時頃シアンクレールに行き のびにのびて8時までいる (1969.6.21)

 

 

 

         「しあんくれーる」 1970年前後   路電が走っていた

          

 

 

 

      現在の「荒神口」交差点 もちろん 「しあんくれーる」 はもうない

         

 

 

 

 

 

 

歩いて行ったら フィールド3時入りには到底間に合いそうもないので

地下鉄でまずは 丸太町 まで行ってそこから歩く事にした

 

 

駅から地上に出てみてまず目に入ったのは

黒看板のマクド・・・・  ではなく

そのビルの名前

「アオキ書店ビル」

 

 

 

ココは本の中に何度か登場してくるのですぐにそうだと分かった

 

 

アオキ書店で、スープの本とカクテルの本を立ち読みした。少し勉強したぞ。

でも、初めてサーバーを使って料理を運んだが、料理の名も知らなかったことが

ウエイトレスとして恥ずかしい

(1969.4.18)

 

青木書店にいって、お料理の本、ジャズの本、詩の本、写真の本を立ち読みし、

「現代の理論」と「海」を買いました。(1969.4.22)

 

 

今はマクドか・・・

隔世の感があるなぁ

 

写真撮ってたのを見た周りの人には絶対 マクド黒看板 目的だと思われただろう

 

 

でもいよいよ彼女が最後の時期を過ごした土地に来たんだという

何とも言い知れぬ感情が湧いてきた

 

実際に何度もこの道もこの交差点も歩いていたんだろうし

 

あとは地図を見ながらただひたすらその道を西に向かう

 

 

 

 

近づくにつれ少しずつだけど変な息苦しさが襲ってきた

 

 

コレ 前にもあったな と思い返してみると

アイルランドに行ってオキャロランの墓に向かって歩いている時と同じだ

 

 

何と言っていいのか分からないけど

漠然と伝説めいた存在だと思っていた 現実だか空想だか分からない世界に

1歩1歩 足を踏み入れていくような感覚

 

頭の中だけで描いていた架空にしか思えない人物が

本当にこの世に生きていたんだという不思議な感情

 

 

 

友人達から離れて孤独に身を置くべく

最後の数か月間住んでいた下宿があったのが御前通り

 

 

ついにそこまでたどり着いた

 

  

     

 

 

 

あっ  ごぜん どおり  じゃないのね・・・・・

 

なんて言ってる余裕ももう無い

 

 

 

すでに40年もたっているので恐らく当時の面影はないんだろうけど

確実にここに住んでいていつもこの道を通っていたはず

 

 

 

 

写真の左手前には小学校があって 本の中でも

 

 

暖かい春の陽が部屋に満ちており、

前の小学校では真白い運動シャツと赤い帽子をかぶった小さな子ども達が

走り回っています。    (1969.4.22)

 

 

 

と書かれていた

 

100パーセントここです

 

 

 

そして写真の先を見ると高架線路があるが

これが彼女が最後に飛び込んだ 山陰線

 

 

ただ当時は高架にはなっていなくて

無電化 単線 という大変寂しい風景だったらしい

 

 

その線路にそって歩いて天神踏切跡に向かうと ほんの3分位で着いてしまった

 

 

 

 

 

もう踏切はまったく当時の面影を残していなくて

何かで読んだけど人ひとり通るのがやっとという位の

小さい踏切だったらしい

 

 

 

高野悦子は雨が降る夜中に線路に侵入して

貨物列車に飛び込んでしまったのだが

その場所というのはここから数メートル先のこの辺との事

 

 

 

 

 

 

ちなみにほぼ同じアングルの当時の写真 

 

 

 

 

40年という歳月は風景を一変させてしまうんだね

 

 

 

オキャロランなんかとは違って一般人の高野悦子のお墓詣りはそうは出来ないので

この場所に来て花束を置いたり両手を合わせたりしている人の光景も

以前はよくあったらしいが さすがに今はあまりそういう人もいないみたい

 

特に花なども見当たらなかったし、、

 

 

勿論自分は両手を合わせてきました

 

何かしばらくここを立ち去りたくない想いがよぎり

時間を気にしながらも ぎりぎりまで

今はただの道の真ん中にたたずんでいた

 

 

 

「二十歳の原点」 という本は今読むと

現代の自分達には学生運動の描写などは正直よく分からない部分も多いが

それ以外に 1人の女子大学生としての心の描写など

沢山思い入れられる所があるので

機会があったら是非1度読んでみてはいかがだろうか

 

ただしこれは他人の目に触れる事は無いという大前提で書かれた日記が

そのまま載っているので (人物だけは仮名)

読んでいて とまどってしまう所も勿論あるが

それがまた読者の大きな共感を誘ってしまう

 

 

よく思うけど天国の高野悦子さんは

中には恥ずかしい事も含まれている自分の日記が

沢山の人に読まれたというのをどう思っているのか

 

 

 

帰り道 横断歩道を渡る時 カッコー カッコー という音が鳴ってた

 

珍しくはないけど 高野悦子の愛称は子供の時から カッコ

 

 

彼女が生きてた時にこの音を聞いたらどう感じたのかな?

 

なんて考えながら フィールドのある四条烏丸へ向かった

 

 

 

 

 

四人囃子 - 煙草 (夜 Part Ⅱ) ~ 二十歳の原点より

アルバムの中では比較的彼ららしい曲

 

 

 

 

 

 

続く、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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