弁護士川原俊明のブログ

川原総合法律事務所の弁護士活動日記

行政書士は、離婚相談に応じられないのか

2009-07-30 13:05:45 | 日記・コラム
大阪弁護士会が、NHKドラマ「コンカツ・リカツ」で、行政書士さんが離婚問題をアドバイスするシーンに、クレームを付けたそうです。
弁護士以外の者が、報酬目的で法律事務を取り扱うことは弁護士法に違反することになり、行政書士さんの違法な場面を放映するな、というのです。

たしかに、その場面だけをとらえたら、大阪弁護士会の言うことも、わからないではありません。
でも、行政書士さんは、官公庁に提出する文書の作成がお仕事の内容です。
依頼者から、離婚に関連する書類を作れと言われ、離婚すべきか、離婚のメリット・デメリットを説明するのも、行政書士さんのお仕事でしょう。

 私は、今回の大阪弁護士会のやり方を見て、思いました。
ゲスな言い方をすれば、なんと「ケツのアナがちっちゃい」のか。
大阪弁で言えば、「ミミッチイ」問題提起をしたものだ、と。

今回の大阪弁護士会の問題提起の背景は、明らかに、弁護士人口増大に伴う弁護士業務の囲い込み、があります。

しかし、私は、弁護士側に問題があると考えています。
今までの弁護士。
多くの人が離婚問題を悩んでいるのに、どれほどの弁護士が、真剣に取り組んできたのでしょうか。
 離婚に関連する年金問題など、新しい法改正に、適切に対応できる弁護士がどれほどいるのでしょうか。
 超難関の司法試験合格にあぐらをかいてきた弁護士の傲慢な態度に、庶民の悩みをともに解決しようとする姿勢が見えないのではないでしょうか。
 弁護士も、幅広い法律知識を駆使し、行政書士さんに負けない努力をすべきでしょう。
 弁護士が、真剣に、心の底から依頼者の悩みを受け止めて、あらゆる観点から法的措置を講ずるならば、行政書士さんに負けない仕事ができると思います。
 ましてや、離婚裁判など、弁護士しか代理行為ができないのですから。



弁護士法人 川原総合法律事務所   
弁護士 川 原 俊 明 
ホームページ http://www.e-bengo.com 





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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-08-04 11:31:51
「離婚に関連する年金問題など、新しい法改正に、適切に対応できる弁護士がどれほどいるのでしょうか。」

あの~、日本の弁護士のレべルってどんだけ~
本当に試験受かったんですか~
日本の○○士って当てにならないねぇ
Unknown (Unknown)
2009-08-10 15:14:11
離婚なんざ家裁で結審なんじゃねぇ~の

弁護士って要るのけ

慰謝料、教育費、養育費、生活費の折衝
くらいなんじゃねぇ~の

まあよ、家事もろくにしねぇクソババアな
ら年金やりゃ~十分じゃねぇ~か

慰謝料なんざぼったくりバーの不当高額
請求みてぇなもんやな
Unknown (Unknown)
2009-10-09 15:30:06
離婚の相談なら誰だって受けられるんじゃいの?
法的手続きが必要な協議離婚は弁護士じゃなきゃ出来ないんでしょ?
元々、離婚自体が夫婦で決めることと思いますがね。子供や教育費、養育費、親権、相続権などなど損得の問題があるんでしょ。

先進国は離婚率が高い傾向にあるけど、損得勘定が先立って物事の本質が見えていない気がするね。

離婚のドラマもあったようだが、そんなに離婚を勧めてどうするのかね。
行政書士の離婚業務 (桃色行政書士やなぎ)
2009-11-21 01:39:05
 こんにちは。

 最近、また、大阪弁護士会が、離婚業務を取り扱う行政書士にクレームを付け、その行政書士のHPを閉鎖に追い込んだ事件がニュースになったと聞きました。

 それを検索して、このブログにたどり着きました。

 探していた記事は見当たりませんでした。

 行政書士の民事法務と、弁護士の民事法務の境界は「紛争性の存在」だと、聞いたことがあります。
 ならば、弁護士が、職域を確保するために、無駄に民事事件を「紛争化」しださないか、心配です。
 まとまるはずの調停をかきまわす方も現実にいらっしゃるようですしね。

 また、例えば、行政書士が、1時間5000円の相談、協議書作成も10万だとして。
 それを非弁だとたたみかけ、やっつけたあとで。
 弁護士の世界へようこそ。1時間1万円、着手金30万払いたまえってやったら、てきめんに弁護士は、国民の敵になりますよね。

 高校生の時に、文理解釈とか、拡大解釈とか、勉強しました。

 法律の文面で表わしきれない部分を慮って、法律の求めることを実現するための手法だと思っていましたが、困っている人からお金を巻き上げるために、法律の上っ面をいじくりまわすテクニックなのだとしたら、残念です。

 最近の過払い金返還請求のCMを見て。

 弁護士や認定司法書士に、債務整理をお願いする最大のメリットは、取り立てが止むことだと思っていました。
 大手ノンバンクに過払い金返還請求をするのは、その後、裁判につながることも最近は少ないようですし、返済履歴等の事実を確認して、権利を通知するなんて、本来、行政書士業務だと、私は思っています。
 それを行政書士が遠慮するのは、受任通知が出せないからです。過払い金が出ていない債権者に手が打てません。
 でも、手が打てるはずの専門家が、大手ノンバンクに過払い金返還請求することしかしないって、笑うとか、情けないとかいうより、悲しいです。

 私もいつか、交通事故で、非弁のレッテルを張られる日が来るでしょう。

 私は、膝は折りません。

 死亡事故とか、11級以上が確定している人しか面倒を見ない、と、明らかにお金で依頼人を選んでいる方々に、膝なんか折りません。

 お金になる依頼を受ける一方で、お金になりにくい仕事も受ける。
 そうして、専門家を通して、依頼者同士が関節的に助けあえるようにするのが、専門家のあるべき姿だと、私は勝手に思っています。

 こんな古い記事へのコメント、目に留まることはないかもしれません。

 でも「行政書士さんに負けない仕事ができると思います。」

 こういう言い回しをする弁護士さんがいると知り、コメントせずにはいられませんでいた。

 これからも頑張ってください。

 自己紹介の文面、私の自己紹介に似てますね。
 私は、「顔も胸板も薄いが、中身は熱く、人に篤く」です。
 面の皮だけは、薄くありたいものです。

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