大阪市内の某有名中学での今日の出来事。
卒業生総代として、次に送辞の朗読を予定していたAくん。
在校生の送辞を聞いている間に、直立不動の姿勢で起立していたA君の顔から徐々に血の気が失せはじめ、体は少しずつ前のめりに・・・。
緊急事態を察した関係者は、A君を座らせ、落ち着くように促しました。
送辞の順番になっても、会場に自らの足で進むこともできず、先生方に両脇で抱えられての登板となりました。しかし、体全体が緊張に縛られ、マイクの前でとても送辞の原稿を読むどころではありませんでした。
中学3年生にとっては、余りにも大きな重圧だったのです。
よほどの緊張がA君を襲いかかったのでしょう。
校長先生を前にして、急遽、ピンチヒッターに選ばれたのは、先生方の座席に一番近くて一番最前列の端に座っていた男子生徒B君でした。
B君は、まさかの代役を物怖じせず、中央のマイクの前に立ちました。
事前に読まされたこともない他人の書いた送辞の原稿を必至に読んでいました。
読み終えた後、卒業式会場から、大きな拍手がわき起こりました。
A君にとってもB君にとっても、命がけの大変な一日だったけれど、お互い忘れることのない一生の思い出になることでしょう。
その場に臨席し、前のめりになりかけたA君を座らせた私にとっても、こんな卒業式は初めてのことでした。
私も、数十年前、法廷に緊張して立った時のことを思い浮かべました。
若さって、緊張と感動があるものです。
卒業生総代として、次に送辞の朗読を予定していたAくん。
在校生の送辞を聞いている間に、直立不動の姿勢で起立していたA君の顔から徐々に血の気が失せはじめ、体は少しずつ前のめりに・・・。
緊急事態を察した関係者は、A君を座らせ、落ち着くように促しました。
送辞の順番になっても、会場に自らの足で進むこともできず、先生方に両脇で抱えられての登板となりました。しかし、体全体が緊張に縛られ、マイクの前でとても送辞の原稿を読むどころではありませんでした。
中学3年生にとっては、余りにも大きな重圧だったのです。
よほどの緊張がA君を襲いかかったのでしょう。
校長先生を前にして、急遽、ピンチヒッターに選ばれたのは、先生方の座席に一番近くて一番最前列の端に座っていた男子生徒B君でした。
B君は、まさかの代役を物怖じせず、中央のマイクの前に立ちました。
事前に読まされたこともない他人の書いた送辞の原稿を必至に読んでいました。
読み終えた後、卒業式会場から、大きな拍手がわき起こりました。
A君にとってもB君にとっても、命がけの大変な一日だったけれど、お互い忘れることのない一生の思い出になることでしょう。
その場に臨席し、前のめりになりかけたA君を座らせた私にとっても、こんな卒業式は初めてのことでした。
私も、数十年前、法廷に緊張して立った時のことを思い浮かべました。
若さって、緊張と感動があるものです。