企業は誰のものか?
ある経済学者がソニーの盛田社長(当時)に「会社って誰のものだとお思いになりますか」と聞いた。
同じ席で同じ質問をいろいろな方にしたという。
証券会社の人は即座に、それは株主のものです、と答える。
盛田さんはちょっと考えて、みんなのものです、従業員のものでもあるし、地域の住民にも迷惑をかけてはいけないし、消費者のものでもあるし、株主のものでもあるし、お金を借りている金融機関も、たくさんありますが、企業はみんなのものだと思っている、と答えた。
そこでその経済学者が、さらにその中でどの要素がいちばん重要だと考えるかたずねると、盛田さんは、それはやはり従業員ですかね、と言ったそうだ。
ステークホルダーとは、切実な利害関係者というような意味だが、昨日逮捕された村上世彰に言わせれば、企業の最大のステークホルダーは株主であり、企業は株主のものだということになる。
しかし株主は、自分の持っている会社が危ないと思ったら売り飛ばせばいい。
従業員は、毎日会社で働き、所得のほとんどをその企業から得ている。だから会社の存続と発展を願ってもいる。利害関係者としての重さが全然ちがう。
私は、企業が従業員のものだとまで言うつもりはないが、企業のステークホルダーとしては、株主より従業員の方がずっと重要だと思う。
ある経済学者がソニーの盛田社長(当時)に「会社って誰のものだとお思いになりますか」と聞いた。
同じ席で同じ質問をいろいろな方にしたという。
証券会社の人は即座に、それは株主のものです、と答える。
盛田さんはちょっと考えて、みんなのものです、従業員のものでもあるし、地域の住民にも迷惑をかけてはいけないし、消費者のものでもあるし、株主のものでもあるし、お金を借りている金融機関も、たくさんありますが、企業はみんなのものだと思っている、と答えた。
そこでその経済学者が、さらにその中でどの要素がいちばん重要だと考えるかたずねると、盛田さんは、それはやはり従業員ですかね、と言ったそうだ。
ステークホルダーとは、切実な利害関係者というような意味だが、昨日逮捕された村上世彰に言わせれば、企業の最大のステークホルダーは株主であり、企業は株主のものだということになる。
しかし株主は、自分の持っている会社が危ないと思ったら売り飛ばせばいい。
従業員は、毎日会社で働き、所得のほとんどをその企業から得ている。だから会社の存続と発展を願ってもいる。利害関係者としての重さが全然ちがう。
私は、企業が従業員のものだとまで言うつもりはないが、企業のステークホルダーとしては、株主より従業員の方がずっと重要だと思う。
従業員の気持ちを盛り上げ、全体の技量を発展させることこそが企業価値を高め、利益に貢献するのではないのでしょうか。
企業は地域、従業員、住民、その他多くの人に支えられていることをけして忘れてはいけない。