11日に地震が発生してから連日マスコミによる被災地の報道が続いています
発生直後から刻々と流される映像が変わっていきます
生存者を捜索する様子、助け出された人、避難所の様子・・・
そんな中、特に目を惹いたのは被災地の人が連絡が取れない親類や遠方の人に向けての安否を伝える姿です
電気の供給もままならず、電話も使えない
そんな状況で自分や家族の無事を知らせるために、また避難所によって救援物資のバラ付きがあり不足している事を訴える手段として、各局の被災地中継は大いに役立っているように見受けられます
マンガですが、佐々木倫子さん
チャンネルはそのまま!の3巻で、災害時の放送を題材にした話がありました
基本コメディ系のコミックですが、こう語られています(本文抜粋)
放送法第六条の二
暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事、その他による災害・・・
その発生を予防し、またはその被害を軽減するため役立つ放送をするようにしなければならない。
つまり災害時においては必要な情報を供給し、不安を煽る事なく少しでも早く事態を収拾するために尽力するという事でしょうか
またマンガではこうも書かれています(同じく本文抜粋)
災害時の放送こそテレビ局の存在意義だ。
そのために日頃公共の電波を使用することを許されているのだ。
日本の放送に携わっている人の多くが同じような思いを抱いていると信じていたいです
残念ながら、そうでない人がいた事がネットで晒されていますが
マスコミといえば・・・
世界各国で今回の未曾有の大震災を大きく報道していますが、特に感嘆されているのが日本人の落ち着いた行動のようです
阪神淡路大震災の時にも言われていましたが今回もやはり同じように驚いているようで
・「なぜ略奪ないの? 」=被災地の秩序、驚きと称賛―米
【ワシントン時事】東日本大震災の被害や福島第1原発事故が連日、トップニュースで伝えられている米国で、被災者の忍耐強さと秩序立った様子に驚きと称賛の声が上がっている。「なぜ日本では略奪が起きないのか」―。米メディアは相次いで、議論のテーマに取り上げている。
CNNテレビは、2005年に米国で起きたハリケーン・カトリーナ災害や10年のハイチ大地震を例に「災害に付き物の略奪と無法状態が日本で見られないのはなぜか」として意見を募集。視聴者からは「敬意と品格に基づく文化だから」「愛国的な誇り」との分析や、「自立のチャンスを最大限に活用する人々で、進んで助けたくなる」とのエールも寄せられた。
その他の国でも一様に驚きと敬意を込めた報道がされているようです
日本人にとっては「こういう時だからこそ」なんですが・・・
逆に他国で災害時に起きる略奪行為や援助物資に我先にと争う姿を日本人は信じられない気持で見ているわけで・・・
普段がどうであろうと不測の事態に陥った時、その行動如何で人の真価が問われると日本人は教えられているというか、知らず知らずのうちに身に刻まれているというか
そして世界の人たちからの援助の手がまた増えたようです
各国から支援続々 116カ国・地域が表明
アフガニスタン南部カンダハルのハミディ市長は東日本大震災に対する義援金として5万ドル(約400万円)を送ると表明した。ロイター通信が13日報じた。
ハミディ市長は「日本のような国にとっては大したお金でないことは分かっているが、カンダハルの住民の感謝の印だ」と述べた。
自分たちも大変な所での5万ドル・・・その気持ちが何よりもありがたい
そして台湾のように地震発生当日にすぐ義援金の拠出を決め、被害拡大を受けさらに増額してくれる国も
被災しなかった地区に住んでいる私も、出来る事で支援しなければと改めて思う次第です