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「理想的な淡水水槽」 13.4.1. CO2とpHの管理 前編


デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

13.4.1. CO2とpHの管理 前編


水槽内のpH値はCO2(二酸化炭素)の濃度に大きく影響を受けるため、我々がこのテーマに関して行った研究に基づく考察を本書で述べてきた。本書9.4.5.「二酸化炭素の理想的な添加量」に示した最新の表を見れば、中性(pH7.0)付近の水槽において適切な炭酸塩硬度を維持するために、pHとCO2濃度をどのぐらいの値に調整すればよいかを簡単に読み取ることができる。たとえばある水槽の炭酸塩硬度が5°dH(ドイツ硬度)であった場合、6.8pHを保つためには気体のCO2が23mg必要となる。

水中のCO2と炭酸塩硬度の均衡状態は、そのバランスを青・緑・黄色といった色で表示するDupla CO2ビジュアルテストによって簡単に知ることができる。CO2ビジュアルテストが黄色を示した場合、水槽の水は酸性に傾いており、水中に過剰なCO2が存在することを意味する。緑色なら中性である。つまりpH値は6.0から7.2の間である。青色はpH値が7.2以上のアルカリ性を意味し、CO2が不足している状態であることがわかる。

本書が提唱する「理想的な水槽」において、我々は中性のpH値を望んでいる。中性であることは水槽内で育成される水草にとっても重要なことであるため、もしpH値が中性でないのであれば、アクアリアナーはそれを理想的な値に修正するための努力を継続して行わなければならない。


Dupla CO2ビジュアルテスト。
世界で始めて発売されたアクアリウム専用のCO2長期連続式チェッカー。
インジケーター内の液体の色により、水槽内のCO2濃度を知らせる。



※CO2とpHの管理 後編へ続く






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