季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

5月の講座

2015年05月06日 | 音楽
5月31日(日)14:30 (14:00開場)KMアートホール(京王新線・幡ヶ谷)

今回は古典派について、改めて話しておきたい。ほとんどの音大では1、2年時の試験に古典派を課題にしています。なぜだろう?色々理由はあるのだろうが、僕には単なるルーティンにしか思えない。せいぜい古典派は基礎だから、くらいの見解しか聞こえないと思います。もう一歩、では基礎とは何か?と訊ねたらどうなるのか。

それに対するもっともらしい答えはいくらでも出せるでしょうが、学生諸君の古典派への愛着の低さから推察するに、その「基礎」とやらは、なんと言うか、えらく硬直したものではないか。そう思わざるを得ない。

様式だの、形式だのを簡単に言うことへの不信を、本ブログでは繰り返し強調していますが、それに関しての実際だと思って下さい。

古典派に縁遠さを感じること自体は、如何ともし難い。しかし無理解、誤解で若い世代から古典派を奪ってしまう結果になっているのを見るにつけ、僕なりの意見を言っておきたいと思います。

ハイドンのHob.16No.50(ハ長調ソナタ)、モーツァルトのファンタジー(ニ短調)を主に取り上げます。
演奏:内田瑞穂(東京音大3年)

一方的に意見の開陳をするのは面白くありません。会場での質問のほか、匿名で構いませんから用件を「質問」としてtamiai12345@gmail.comへお寄せください。できるかぎり講座の中で言及したいと思います。