謎の日常
 「観光」に”感動”などといった余計な”感情”は必要ない・・・
 ただ”事を終わらす”とだけ考えれば良い・・・
 



2008.01.16



 パレンケを出発して要塞都市カンペチェに到着。

 ここカンペチェは、街そのものが世界遺産として登録されており、「ただ、街を歩くだけで世界遺産を一つ潰せる」というお手軽さがあるが、それだけではない!

 私のルート上、メキシコ湾に沈む夕日を眺められる場所はここカンペチェだけなのである。
 
 ここでは、1泊するのみ、街並みを見るには半日もあれば十分だし、夕日を眺めて夜景をとるだけのことだ!のんびりする理由はどこにもない。





 「チャンスは一度でいい」



 

 そう、私は「プロフェッショナル、観光マシーン」と謳われた程の男・・・



 全てが計算ずくしで動いているのである!!


 この辺りが思いつきだけで動く「哀れなバックパッカー共」とは一線を画する所以なのである・・・!!


 1400頃、カンペチェに到着、市バスに乗って中心街へ。

 そして、早速陸門から旧市街に突入


 これが陸門



 ソカロ付近の安宿のドミをとり、市内散策に向かう

 ソカロとカテドラル


 
 それにしても街並みはカラフルでおもちゃ箱の中にいるようで、歩いていて心地良い。メルヘンチックなこの雰囲気はまさに私の為に存在するといっても良いだろう。

 カラフルなカンペチェの街並み
 


 翌日のバスのチケットを入手し、城壁ウオーキングなどとしゃれ込んでみる

 城壁ウオーキング
 


 一度湾に出てメキシコ湾を眺める。



 まだ1600時・・・


 夕日には早い時間だ・・・



 一度ホステルに戻ってサンセットの時間を聞くと1800時頃ということだ・・・



 まあ湾沿いで暑い街なので休養もかねてネットカフェへ、1630に開始したのでサンセットには十分に間に合う。


 1分1秒たりとも無駄にしてはならない、こういった「空き時間の有効利用」も大事なことだ。

 「暇なら観光でもしてればいい」

 というご尤もな意見はまあ捨て置いて・・・



 1730、なにやら外が薄暗い・・・

 パレンケでは1800はまだうっすら明るい時間だった。カンペチェはパレンケより西といえども・・・30分も早く夕日が沈むことはない筈である・・・


 しかしながら・・・


 なにやら胸騒ぎがする・・・


 ネットカフェを出て・・・


 早足で海岸沿いに向かう・・・


 夕日は・・・???


 おっ!!


 


 「おおっ!!」





 「なんと・・・なんと見事なグラデーション・・・」





 「夕暮れが織り成す自然の色彩が奏でる神秘のハーモニー・・・!!!」






 「んっ・・・???」




 「でも・・・・」








 「肝心の夕日は・・・」




 「もう沈んでいる・・・、影も形も見えない・・・(涙)」





 「はっきりいって、これだけを・・・!これだけを見にカンペチェに来たのに・・・!!」



 「沈む夕日じゃなく・・・沈んだ夕日しか・・・見れないなんて・・・」



 「それに、出発のバスのチケットを買っているから・・・もうここでのチャンスはこれだけだったのにぃ~・・・!!」






 「あっ!あんまりだぁ~・・・・!!」





 その後、メルヘンチックなカンペチェの街並みも、ソカロのカテドラルの綺麗なイルミネーションも


 ソカロとカテドラル
 




 メキシコ湾唯一のチャンスを逃したこの「プロフェッショナル」にはもはや何の慰めもならず・・・



 さらにホステルのドミに戻ったときに同室のスエーデン人がいった一言

 「今日は最高だったぜぇ~・・・、雲がないから夕日が海に沈む姿がバッチリと見えたからな~!!」

 が、このプロフェッショナルの心に、取り返しようのない傷をつけた事は・・・

 


 語るほどのことではないであろう・・・



 「えっえうっえうっえうっ・・・!!(涙)」

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