記録によると1833年の11月12日から11月13日にかけてとあるから184年前の今頃になる。「この世の終わりだ」とか「世界が火事だ」と大騒ぎになった獅子座流星群の大出現だ。外が昼間のように明るいので寝ていた人が目覚めるほどだったという。今でこそ正確な出現日時や観測できる場所を知ることができるが、コンピューターは疎かケック天文台も建設されていない時代だから驚くのも無理はない。
アラバマ州でも観測されたこの現象を作家のカール・カーマーが「The Night the Stars Fell」というタイトルで民話集に綴っている。このタイトルからヒントを得て「ハワイアン・アイ」や「サンセット77」、「パームスプリングの週末」等、テレビや映画音楽を手掛けていたフランク・パーキンスが「Stars Fell On Alabama」のタイトルでメロディーを書いた。詞は「Stardust」や「Sophisticated Lady」、「Moonlight Serenade」で有名なミッチェル・パリッシュが付けている。流れ星から恋が生まれるというロマンティックなものだ。雨のように星が降るなかで愛は語れそうにないが、そこは歌の世界である。
数ある名演からキャノンボールを聴いてみよう。59年にマイルス・バンドがシカゴでライブを行った時、親分の目を盗んで録音したものだ。コルトレーンにケリー、チェンバース、コブ、最高のメンツである。シーンは変わろうとしていた時代だ。それぞれに将来を模索していた頃だけに所謂マイルスの呪縛から逃れて思いっきりプレイした傑作といっていい。この曲はキャノンボールのワンホーンで、ゆったりとしたテンポでめくるめくフレーズを重ねる。音色と曲調がピッタリだ。ケリーのソロは前半盛り上がりを欠くがキャノンボールにつなぐタイミングでケリー節を出す。うまいなぁ、やるねぇ、と思わずため息がもれる。
1833年の日本というと天保4年で、江戸幕府の将軍は徳川家斉である。歌川広重がゴッホにも影響を与えたと言われる「東海道五十三次絵」を描いたのはこの年だ。広重の「名所江戸百景」の一つに「両国の花火」がある。当時の花火は今と違い多色ではないので浮世絵のように橋を浮かび上がらせるほど明るくなかったそうだが、もし広重が流星群を見たならどんな絵にしただろうか。
アラバマ州でも観測されたこの現象を作家のカール・カーマーが「The Night the Stars Fell」というタイトルで民話集に綴っている。このタイトルからヒントを得て「ハワイアン・アイ」や「サンセット77」、「パームスプリングの週末」等、テレビや映画音楽を手掛けていたフランク・パーキンスが「Stars Fell On Alabama」のタイトルでメロディーを書いた。詞は「Stardust」や「Sophisticated Lady」、「Moonlight Serenade」で有名なミッチェル・パリッシュが付けている。流れ星から恋が生まれるというロマンティックなものだ。雨のように星が降るなかで愛は語れそうにないが、そこは歌の世界である。
数ある名演からキャノンボールを聴いてみよう。59年にマイルス・バンドがシカゴでライブを行った時、親分の目を盗んで録音したものだ。コルトレーンにケリー、チェンバース、コブ、最高のメンツである。シーンは変わろうとしていた時代だ。それぞれに将来を模索していた頃だけに所謂マイルスの呪縛から逃れて思いっきりプレイした傑作といっていい。この曲はキャノンボールのワンホーンで、ゆったりとしたテンポでめくるめくフレーズを重ねる。音色と曲調がピッタリだ。ケリーのソロは前半盛り上がりを欠くがキャノンボールにつなぐタイミングでケリー節を出す。うまいなぁ、やるねぇ、と思わずため息がもれる。
1833年の日本というと天保4年で、江戸幕府の将軍は徳川家斉である。歌川広重がゴッホにも影響を与えたと言われる「東海道五十三次絵」を描いたのはこの年だ。広重の「名所江戸百景」の一つに「両国の花火」がある。当時の花火は今と違い多色ではないので浮世絵のように橋を浮かび上がらせるほど明るくなかったそうだが、もし広重が流星群を見たならどんな絵にしただろうか。
「アラバマに星落ちて」とか「星降るアラバマ」という邦題が付いている「Stars Fell On Alabama」は、ジャック・ティーガーデンの得意曲として知られております。今週はインストでお気に入りをお寄せください。ヴォーカル・ベストは機を改めて話題にします。
管理人 Stars Fell On Alabama Best 3
Stan Getz / Plays (Verve)
Cannonball Adderley / In Chicago (Mercury)
Christian McBride / Gettin' To It (Verve)
他にもテディ・ウィルソンをはじめソニー・スティット、シェリー・マン、ジョニー・スミス、エディ・ハリス等々、多くの名演があります。
Antonio Hart - Stars Fell on Alabama (2010 Taichung Jazz Festival)
https://www.youtube.com/watch?v=sBSTUvLg6Y8
長い演奏ですが飽きさせません。アントニオ・ハートも凄いけれどベニー・グリーンのファンキー度は100を超えております。
アルバート・ヒース、この時75歳、信じられません。
関東にも寒気団が来襲!冷える日が続いてます。 冷える部屋の中ウットリお題曲で一寸暖たくなります。
断トツの一等賞
①Stan Getz Plays(Clef Records)
*’52年のゲッツ。この辺りのスタンダードを演らせればゲッツのお手のもの、右に出る人は居ない。完璧!パーフェクト!非の打ち所無し!
そしてジャケットも良いですよね(12吋盤そして10吋盤も)
その他良かった盤
・Stan Getz With Al Haig/Prezervation(Prestige)
*この曲はA・ヘイグのpfトリオで。ヘイグのピアノはやはり良いなあ・・・
・The Sonny Stitt Quartet/New York Jazz (Verve)
*後は贔屓のJ・ジョーンズのピアノ
・Jack Teagarden / Accent On Trombone(Urania Records)
*dukeさんも仰ってるビッグTの十八番!後はR・ブラフ、L・トンプソン、S・ヤゲット、K・カーシー、M・ヒントン、D・ベスト。一級品盤です!ボーカル盤なのでがご勘弁!
・Ray Anthony / Plays for Dream Dancing(Capital)
*ダンスミュージックですがウットリ盤!R・アンソニーバンドと云う事でご勘弁!
こちらは雪が降り、路面はツルツル状態です。車も人も気を使います。
トップはゲッツで決まりでしょうか。続けて10回吹いても違うアイデアが生まれ、そのどれもが素晴らしいという絶好調のゲッツです。「おじさん、いいものあるよ」という無垢なジャケットがいいですね。
アル・ヘイグにソニー・スティット、いぶし銀の味わいです。
ジャック・ティーガーデンのために作られた曲といっていい程はまっていますね。ピッタリの持ち歌を見付けるのも大きな才能です。
レイ・アンソニーがありましたか。日本では愛好家は少ないようですが、本国では人気のバンドです。これをバックに踊るのがアメリカのスタイルなのでしょう。
今回はトップは迷うことなく、キャノンボールです。このアルバムは、40年来の愛聴盤なので、ケリーのソロも鼻歌気味です。それにしても、キャノンボール、ケリーのソロのよく歌うこと。
Cannonball Adderley / In Chicago (Mercury)
Stan Getz / Plays (Verve)
Dick Johnson / Music for Swinging Moderns (Emarcy)
サックスのものが並びました。スタン・ゲッツは、サックスだけならトップかもしれません。3つ目は、ディック・ジョンソン(as)にしてみました。ちょっと線が細いのですが、彼のソロの後半など情緒が込められてなかなかよいです。ピアノのアンドレ・プレヴィン(シェリー・マン名義)の演奏は、クラシカルな感じもうかがえる素晴らしいものだとも思いましたが、上記3つで。
キャノンボールがトップにきましたね。何といっても当時の最高のコンボのメンバーですので完璧といっていいでしょう。キャノンボールのテンポが実にいい。ケリー節は何度聴いても鳥肌ものです。
ゲッツはこのレコード自体名盤ということもあり随分聴きましたが、どの曲もアドリブの展開は見事です。ほとんどがスタンダードですので、サックス奏者の最良の手本といえます。
そして、ディック・ジョンソンがありましたね。久しく聴いておりませんが、ここはクラリネットではなくアルトでしたか。あまり話題になりませんが、ジャケットも素晴らしいですし、内容もまずまずと思います。
シェリー・マンはヒズ・フレンズですね。アンドレ・プレヴィンの独壇場ですので、クラシック寄りのスタイルが好きな方にはもってこいの1枚です。このアルバムも、キャノンボールもゲッツもディック・ジョンソンもジャケットがいいですね。
出先から滑り込みでさらっとだけ投稿します。
2006年に発売された畑ひろしさんの「ブルース・ウォーク」というアルバムにも入っていますね。
お題の曲以外も、アルバム全体を通して好きな作品です。
畑ひろしさんがありましたか。これは残念ながら聴いておりません。バックも芸達者で選曲もいいですね。機会があれば聴いてみましょう。
明日は日本ハムのユニフォームを着るのが最後になる大谷翔平を見てきます。清宮とのツーショットもあるかもね。場所取りは本日19時からですが、この時間からかなり集まっているようです。
Stars Fell On Alabama Best 3
Stan Getz / Plays (Verve)
Cannonball Adderley / In Chicago (Mercury)
Sonny Stitt / New York Jazz (Verve)
ゲッツは揺るぎないですね。キャノンボールも負けず劣らずのソロを展開しております。
他にもクリスチャン・マクブライドやディック・ジョンソン、畑ひろしが挙がりました。それぞれ個性あふれる名演ばかりです。今宵はお気に入りの「アラバマに星落ちて」をお楽しみください。