デューク・アドリブ帖

超絶変態ジャズマニア『デューク・M』の独断と偏見と毒舌のアドリブ帖です。縦横無尽、天衣無縫、支離滅裂な展開です。

It Don't Mean a Thing 2014

2014-01-05 08:13:03 | Weblog
 明けましておめでとうございます。気の向くまま、思いつくままジャズ雑感を書いてきたアドリブ帖も今年で9年目になります。こうして長きに亘り続けられたのは毎週多くの皆様にご覧いただいているからです。400本近くアップしますとビッグネイムやメジャーな曲は出尽くしており、どうしてもマイナーな話題になりますが、そんな記事にコメントをいただけるのは嬉しいですし、それが一番の励みになっております。

 タイトルはジャズ仲間に差し出す年賀状のトップに入れている言葉ですので、元旦にご覧になった方もおられるでしょう。正確にはこのあとに「if it ain't got that swing」が付く言わずと知れたエリントンの曲で、「スイングしなけりゃ意味ないね」という邦題が付いております。このタイトルはエリントンの口癖ですが、さてこのスイングとは一体何者なのでしょう。「ノリ」とか「グルーヴ感」といわれますが、これも曖昧ですね。全くの私論ですが、スイングとはレコードであれ、ライブであれ、演奏者と一体になることだと思います。あたかも自分がパーカーやマイルス、エヴァンスになったと錯覚するほど入り込むことと解釈しております。

 私が敬愛するのはピアニストであり、また指先一本で素晴らしい音を創り出すバンドリーダーのエリントンですが、レコードを聴くといつも気分はエリントンです。これがスイングなのかもしれません。ジャケット写真をご覧ください。そのせいか最近は顔が似てきたと思いませんか。(笑)その横で今年の北海道日本ハムファイターズの打順と守備位置を熱く語るのは札幌で一番歌心を持っているドラマー、佐々木慶一さんです。そしてその様子を見守るのは強烈なビートを刻むベーシストで、このスイングするジャケットを制作した鈴木由一さんです。ともに私がこよなく愛するススキノのジャズスポット「デイ・バイ・デイ」の素敵な面々です。

 ジャズアルバムの数は30万種とも50万種ともいわれておりますが、そんなジャズ・ジャングルから今年もとびきりスイングするアルバムを紹介していきますので、昨年同様ご愛読いただければ幸いです。ベスト3企画が中心のコメント欄ですが、この1枚でもかまいませんし、ジャズに関するご質問、ご感想もお待ちしておりますので、まだコメントをされていない方も是非ご参加ください。今年もよろしくお願いします。
コメント (21)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする