土花吉&与太吉

「土」に咲く「花」は「吉」を呼び寄せます。/DUCATI&ヨタ8&SR&TW&リトルカブ・・・そしてチンク

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2010-09-08 | 【土花亭】
直訳すると「回復する」ってとこでしょうか。。。

よく言う「修理」と「修復」とは意味が違って、ビンテージモデルなんかを
「修復、復元」させる時に使われる言葉「レストア」。

因みに先日の「半値八掛けの半値」なんかは「交換、修理」と言うことで
「レストア」とは言いませんねっ。

さっ!ここからが土花吉的にゃ~「レストア」に含まれる、先日の「価値観」の
違いにより、ご縁があって土花亭に来た古箪笥の修復作業開始。

(又もやの長文&写真多目、ご了承下さいねっ。)

よく騙される、時代モノなのかレプリカなのか分けの判らない「李朝家具」なんか
ではなく、時代にして「明治~大正」ってとこですかねぃ。。。この古箪笥。

『では早速、先ずは背面の修復から。。。』

杉板が一部無くなってますねぃ。


一旦、背面の杉板を全部剥しちゃいます。
案外、この辺に当時のお宝が眠ってたり、時代を表す何かが隠れていたり。

でも、今回は何も出てきませんでした。出て来たのは当時の埃と汚れのみ。

掃除機で埃を吸い取り雑巾掛け。
隠れていた部分なので掃除をすると綺麗なもんです。



欠損していた杉板は知り合いの大工小屋で材料を貰い、その場で加工し
持ち帰って、サイズ合わせをしながら貼り足して行きます。



くれぐれも、普段は見えない背面だからと新建材(ベニヤ等)なんかは絶対に
使わず、同じ材質の無垢板を使いましょう。

お色については、これから「時という塗料」で自然と合って行きますので
このままの状態でオーケィ。

『お次は引き出しの修復。。。』

取っ手を止めてある割ピン止め金具の損傷と丸座の欠品。


その辺のホームセンターで和箪笥用の取っ手を入手し「割ピン止め金具」と
「丸座」のみを使い修復する。(分けの判らない新品取手は処分)



出来るだけオリジナル部品は使い、新品部品も出来る限り最小限に留め
修復完了。



『最後に開き扉部分の修復。。。』

観ての通り丁番を止めてある筈の釘は所どころ抜け落ちてる状態。


裏面を覗くと、適当に修理したのであろう釘が貫通してしまっている。


一旦、釘を全て抜き丁番も取り外し、序に扉自体も修復することに。


業界用語で言う「木が暴れ、仕口のトメが恥をかいてる」状態。

ここも一旦、框をばらし「トメ」を修整し組み直す。



新しく丸頭の釘で丁番を固定し、「レストア」はこれで完了♪



流石に「旧車」とかのレストアよりも、さくさく進みますねぃ「古箪笥」のレストア。。。


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2 コメント

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すばらしい (ma)
2010-09-10 17:07:52
匠の技ですね、

匠の体は修復できましたか?
maさん (土花吉)
2010-09-10 18:09:35
いえいえ、「匠」ではないのですがそれなりに
拘っています。

んで持って、わたくし土花吉の体のレストアは?ってぇ~と・・・。

まっ、所詮はレストア。当時のオリジナルにはもう戻らないようで
痛みと付き合いながら騙しだましってとこです。

ありがとうございます♪ maさん。

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