ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ハリケーンアワー』

2014-01-18 14:41:16 | 新作映画
(原題: HOURS)


----これって、
昨年末に自動車事故で亡くなった
ポール・ウォーカー主演の映画だよね。
自分で製作総指揮も務めているんだって?
「うん。
それだけに熱のこもった演技だった。
お話の方も、
なるほどと、よく考えられているんだけど、
もう少し上手くやれないものか?
ちょっともったいない気がしたね」

----どういうこと?
「じゃあ、そこを説明するために、
まず簡単なプロットを。
この映画の舞台は、
巨大ハリケーン“カトリーナ”に見舞われた
2005年8月のアメリカ、ルイジアナ
その日、我が子の命と引き換えにひとりの女性が亡くなる。
赤ちゃんも早産だったために生命維持装置の中に。
一方、ハリケーンの猛威はとどまることを知らず、
病院のスタッフたちは、
他の患者たちと共に別の病院へ避難してしまう。
父親であるノーラン(ポール・ウォーカー)は、
我が子を守るべく、ひとりこの難局に立ち向かうが…」

----そんな…。
みんないなくなるって酷すぎる。
「確かに。
でも、ここはありえるかもな…と思ったね。
こういう非常事態では、
いかに早く正確な情報を掴み、
迅速に行動するかが、
生死の分かれ目となる。
この映画には
そのパニック状況がよく現れていた。
もちろん、この赤ちゃんだって
初めから見捨てられていたワケじゃない。
ただ、担当のドクターが
この災害で
自らの命を落としてしまうんだ。
しかも、停電によって生命維持装置が止まり、
頼みの補助バッテリーも正常には動かなくなる」

----ええっ。
じゃあ、どうするの?
「ノーランは、
手動の発電機を探し出し、
それで電気を起こす。
ところが、これもガタがきていて、
3分と持たない。
つまり、約3分ごとに
彼は手で発電機を回さなければいけなくなるワケだ。
ところが、その“持ち時間”も徐々に短くなる」

----うわあ、それは大変だ。
いつまで続けるの?
助けがくるかどうかだって
分らないんでしょ?
「そうだね。
ただ、ノーランは
ドクターのある一言に望みをつなぐ。
それは“48時間”後には
自力で息ができる可能性があるということ…。
だけどなあ。
48時間を3分で割ったら、
どれだけの回数、回さなくちゃいけないか…。
発想はオモシロいんだけど、
ここで急に現実味が薄くなってしまう。
というのも、その間にもトラブルは続出。
点滴用の薬を探したり、
救助ヘリに信号を送るため屋上に上がったり、
ついには食料や医薬品を求めてやってきた
凶悪な武装集団とも戦わなくてはならなくなる。
発電機を回して、それらのトラブルに立ち向かい
3分以内にまた戻る」

----ええっ。それって
スゴい緊迫感じゃニャい。
「そう、アイデアはいいんだ。
だけど、どう見ても
そのトラブル、それぞれへの対処が
3分以上かかっているようにしか見えない。
このタイムリミットをせめて10分とか15分とかにすれば、
もっとリアリティのある映画になったはず。
そこが残念だね」



フォーンの一言「確かに、これは体力勝負だニャ」身を乗り出す

※48時間、ちょっとでも睡魔に襲われたらそこでアウトだ度

コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

画像はオフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに。 (rose_chocolat)
2014-04-03 07:41:39
>タイムリミットをせめて10分とか15分とかにすれば、
>もっとリアリティのある映画になったはず。
3分じゃ何もできないばかりか、たぶん劇中でも戻ってこれなかった設定ですよね。観ていてちょっと不自然。
緊迫感はよかったんですけどね。
返信する
■rose_chocolatさん (えい)
2014-04-13 22:21:15
こんばんは。
基本的にツッコミはしない方なのですが、
これはサスペンスが軸なので、
その前提で引っ掛かり、
観ていて、どうしても
途中で冷めてしまいました。
目の付けどころは好きなのですが…。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。