ネタバレ(?)注:※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。
----また、今日は変なの持ってきたニャあ。
もしかして暑いから?
「もう。それ、言いすぎ。
ほら、昨日から『パシフィック・リム』 が公開されているじゃない。
ツイッターでの盛り上がりも大変なことに。
もしかしたらぼくの勘違いかもしれないけど、
この『パシフィック・リム』について
『ガッチャマン』の佐藤東弥監督がどこかで絶賛していたような…。
実は、構造的にこの2作、
けっこう似たところがあるんだ」
----どういうところ?
「それはね。
すでに事態が現在進行形であるところ。
舞台は21世紀初頭。
謎の侵略者によって、たったの17日間で地球の半分が壊滅的な被害を受ける。
と、ここまではまったく描かれない。
彼らと戦うのは
800万人に1人という“石”という特殊な結晶体の力を引き出せる適合者たち。
“ガッチャマン”として任務に就く以前の主人公たち、
健、ジョー、ジュン
幼い頃の彼らも描かれるには描かれるんだけど、
それも物語の伏線としてのため。
このシナリオの作りはなかなか上手いと思ったね」
----その彼らが成長した姿を
松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽が演じるってワケだニャ。
「いやいや、それが違うんだな。
剛力彩芽扮するナオミはその時点では
まだチームに参加していない。
ここは言ってもいいのかな。
でも、そこがこの映画の推進力になる部分だし、
え~い。話しちゃおう。
健とジョーの間に
三角関係のような形で介在するのが初音映莉子演じるナオミ。
ある任務でナオミは命を落としてしまう。
しかも健をかばって…。
そしてそのことが彼らの間にトラウマとして残り、
チーム内の人間関係もぎくしゃくしていくんだ」
----ニャるほど。
「ぼくが
基本的にはバトルアクションであるはずのこの映画に
思いの他、入り込めたのは、
物語の底に、
メンバー間の複雑な思い、
そして暗黒面の力が対置されているところ。
いわゆるアクションのためのアクションとはなっていない。
だから、メンバー一人ひとりの次の行動が読めないんだ
いわば『スター・ウォーズ』シリーズの作りだね」
----そうか。
最近、昭和のアニメ・ヒーローが
次々と実写されているから
そんな感じかと…。
「ぼくも観る前はそう思っていたんだけど、
『ヤッターマン』『怪物くん』『妖怪人間ベム』あたりとは、
かなりテイストが違うね。
映像としても回転体装甲車キャタローラーのように
『パシフィック・リム』を思わせるクリーチャーもあったしね。
(そうでもないか…)
色味もダークで、
平成ゴジラのようなからっとしたモノじゃない
円谷英二が特撮監督としてかかわっていた頃の
暗くじめじめしたに感じ。
ボンデージ・ルックによる初音映莉子の
サド的な責めなど、
子どもにはきつすぎるシーンもあるし…。
ただ、『パシフィック・リム』の直後の公開は
この映画にとっては損だな。
この手の特撮バトル映画は、今後、
『パシフィック・リム』がメルクマールになるだろうしね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「これはどうやら続編もありそうだニャ」
※そりゃあ、そう。これは『スター・ウォーズ』でいえば『4』だ度
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見に行ってきたんですが
こちらも仲間だの掟だのって話で
しかもやたらタイムリミットの中で
ハラハラドキドキの展開だったので
・・・そら、これ見たあとでガッチャマン見に行ったら
残念だとか言われてもしゃ~ないな~と
激しく納得してしまったという・・・
特撮の派手さやすごさがハリウッドに勝てない云々の前に
ダラダラ語りすぎ~の戦いすぎ~の
とっくに死んでるだろうがという(わわわわわ)
語らせすぎて緊迫感がなくなるのはいかがなものかと・・・
日テレ60周年記念作にしては・・・正直痛い。(^^;
この映画、評判悪いですよね。
ただ、『パシフィック・リム』と比較しても
あまり意味がないのではないかと思っています。
それって、つまるところ技術の差ですから…。
なので、今回の
Agehaさんの『スター・トレックイントゥ・ダークネス』を
引き合いに出しての
「ダラダラ語りすぎ~の戦いすぎ~の
とっくに死んでるだろうがという(わわわわわ)
語らせすぎて緊迫感がなくなるのはいかがなものかと・・・」
というまっとうな指摘を受けると嬉しくなります。
だって、映画として語っているんだもの。
個人的には登場人物の掘り下げをもう一歩二歩踏み込んでほしかったなという感じがしました。
佐藤監督は「GANTZS」ではそれができていたと思うので、少々物足りない印象でした。
人物の掘り下げをやる前に、
おちゃらけをなくす方が先かな。
この映画、そんなにまで嫌いじゃないけど、
あのふたりは意味がないという気はしました。、