ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

『シェルター』

2010-01-18 22:17:51 | 新作映画
(原題:SHELTER)


----ブログ再開の最初がまたまたホラー?
他にもいろいろあるでしょ?
山田洋次『おとうと』とか
カルトムービーをヘルツォークがリメイクした『バッド・ルーテナント』
それに、アルモドバル『抱擁のかけら』も観ていたはずだと思うけど…。
「う~ん。
やはりこういう作品のほうが喋りやすくてね。
ほら、昨今は
『パラノーマル・アクティビティ』
に代表される、
ちょっとしたスーパーナチュラル・スリラーのブーム。
イーストウッドも、次回は超常現象を題材にするらしいよ」

----それは楽しみだニャあ。
イーストウッドの監督デビュー作は
スリラーの『恐怖のメロディ』だったものね。
ところで、この映画、
やはりフェイク・ドキュメンタリーの作りになっているの?
「いや。それはないね。
低予算で作られた『パラノーマル・アクティビティ』と違って
名女優ジュリアン・ムーアが精神分析医カーラを演じる。
物語は、多重人格障害そのものに疑いを持っているこのカーラが、
同じ職業に就く父親から呼び出され、
青年デヴィッドに引き合わされるところから始まる。
ところが、このデヴィッドが彼女の目の前で異なる人格を出現。
果たして、その真相は?というもの」

----ほほ~っ。いくつもの人格を演じるということは、
それだけの演技力がなければ難しいよね。
デヴィッドは誰がやっているの?
ジョナサン・リース・マイヤーズ
突然、首を真後ろに90度近くまで曲げての大熱演。
そのことを知らされていなかった共演者がビックリしたというけど、
これはなかなかの迫力だったね」

----でも、お話としては、
そういう病気があるかないかでしょ?
あんまりスリラーって感じはしないなあ…。
「いやいや。
この映画、途中から
とんでもない方向に話が進んで行く。
これを密教と言ってしまっていいのかどうか、
とある村にて行われている秘密の儀式、
その過去へとつながっていくんだ。
ネタバレになるから、あまり詳しくは言えないけど、
古いフィルムの使い方が効果的で、
諸星大二郎原作を映画化した日本映画『奇談』を思い出した。
宗教がからんでくるところも少し似ていたかな」

----ふうん。監督は有名ニャの?
「有名と言えるかどうか…。
スウェーデン出身のユニット、
マンス・マーリンドとビョルン・ステイン
ふたりで監督というのは、
昨今さほど珍しくなくなったけど、
彼らの場合は、完全に一日交替で監督するんだとか。
製作者が言うには、彼らふたりの意見はいつも一致。
でも、たまに違うときがあって、
製作者は一本の映画に3回までカードを出して
口出すことができるらしい」

----そんなのあり?
「スタジオが口を出すのは、
ハリウッドでは当たり前になっていて、
他国の監督が悩まされるというのは
『ハリウッド監督学入門』でも話した通り。
これは、その“口出し”をゲームの形で3回までに限定したという意味ではよかったのかも。
もっとも、この映画ではそのカードは使われなかったらしい。
さて、それと並んで注目したいのは脚本家の方。
あの、とんでもないどんでん返しで観客を唖然とさせた
『“アイデンティティー”』
そして『Re:プレイ』も手がけている。
脚本はこの2本を手掛けたマイケル・クーニー
なるほど、そう考えると、
この映画の構成も納得って感じなんだね。
特にラストは、
ハリウッド映画では禁じ手とも思える行動をヒロインが選択。
しかし、それが功を奏すんだ。
で、『なあんだやはりね…』と、ほっとしたところで、
もう一度、ひっくり返す。
このあたりの畳みかけはお見事。
観る者の目を奪ってくれるよ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それにしても、なんとも不気味な映画だニャ」複雑だニャ

※でも、こういう映画は、そんなに大ハズレはない度

コトリ・ロゴお花屋さんもよろしく。

blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

コメント (4)   トラックバック (16)   この記事についてブログを書く
« ああ、ついに…双葉十三郎先生... | トップ | 『ダレン・シャン』 »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほお~ (jester)
2010-01-25 12:38:02
お久しぶりです♪
ブログ再開なさったのですね~
(そういうわたくしも最近またぼちぼち書いてます)

ホラー苦手なので、情報がはいってませんでしたが、ジョナサン・リース・マイヤーズがでていたのですね!

彼はなんとなくホラーに向いている気がします。
多重人格も上手にこなしそう。

そういう意味では見てみたいけど、やっぱりホラーはなあ・・・(汗)

今年もよろしくお願い致します。
■jesterさん (えい)
2010-01-29 13:14:57
こんにちは。

お返事遅くなりました。
ジョンサン・リース・マイヤーズって
懐かしい名前ですよね。
『ベルベット・ゴールドマイン』。
確かに、多重人格を見事にこなしていました。
首が、後ろにガクッと曲がるところの演技は圧巻!
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
雰囲気が好きです♪ (ともや)
2010-03-19 23:07:12
こんばんは、えいさん♪
ハリウッド映画のフォーマットにとらわれない映画って、展開が読めないから面白いですよね♪
そういう意味では「シャッター・アイランド」は展開読めちゃった(笑)。
この2作品、わりと続けて観たんですけど、どっちもプレスが診察ファイル系で面白かったですねww。
■ともやさん (えい)
2010-03-20 00:06:45
あらら。

『シャッターアイランド』について、
少し自分の見解を…。
ぼくは読めた部分とそうでない部分が…。
妻がらみのところは、考えてもいませんでした。

ただ、ぼくはこの映画、レオの最後の行動がキーだったと思います。

ところで『シェルター』、
これはヒロインの最後の選択と、
その後ですよね。
まさしくハリウッドの掟破り。
最後の最後の

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

新作映画」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事

16 トラックバック

シェルター (試写会) (風に吹かれて)
神を信じなさーい公式サイト http://www.shelter-movie.jp3月27日公開カーラ(ジュリアン・ムーア)は、解離性同一性障害疾患(多重人格)を認めていない精神分析医。ある日、同じく
シェルター (ともやの映画大好きっ!)
(原題:SHELTER) 【2009年・アメリカ】試写で鑑賞(★★★★☆) 多重人格に否定的な精神分析医が、ある患者について調べて行くにつれ、不可思議な出来事に見舞われていく様を描いたスーパーナチュラル・スリラー。 精神分析医のカーラ・ハーディング(ジュリアン・ム...
シェルタ-/SHELTER (我想一個人映画美的女人blog)
{/hikari_blue/}{/heratss_blue/}ランキングクリックしてね{/heratss_blue/}{/hikari_blue/} ←please click 世界に先駆けて【先行解禁】決定! 日本で、その全貌が明らかとなる!! ジュリアン・ムーア × ジョナサン・リス・マイヤーズ 競演{/atten/} って広告、大...
シェルター (だらだら無気力ブログ)
精神分析医がある多重人格者の患者の真相を究明しようとしているうちに 科学では説明できない事態が起き、やがてその事態は精神分析医の家族に 迫りくる様を描いたサスペンススリラー。 主演の精神分析医に『ブラインドネス』のジュリアン・ムーアが、共演の 多重人格者...
シェルター(2009) (銅版画制作の日々)
 SHELTER 本作はスーパーナチュラル・スリラーというそうですが。。。。意味が分からないので、調べたら、超常現象の事を言うそうです。最近流行のサイコ・ホラーですね。難しいですね。私にはチンプンカンプンです(汗) ということでそんな作品「シェルター」を鑑賞...
『シェルター』:キワモノ映画好き必見の怪作・快作 @ロードショウ・シネコン (りゃんひさのMyBlog:映画レビューなど)
『シェルター』って何ンぞや? 多重人格を巡るスリラー? うーむ、怪しい魅力、妖しい雰囲気がプンプンするので、期待を込めて観に出かけました。
「シェルター」感想 (狂人ブログ ~旅立ち~)
 内容について一切の情報を持たずに、チケットを買う。映画ファンにとって、これに勝る博打はあるまい。 夜中に「時をかける少女」を観るつもりで広島まで出かけるも、手違いで鑑賞できず。そのまま帰るのも癪なので、今から鑑賞可能で未見、且つ良さげなモノを消去法的...
シェルター (パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ)
これは過去の清算か、未来への警鐘か__。全人類震撼のスーパーナチュラル・スリラー。ただの虚言者か、それとも現代に蘇った滅びの使者なのか__。 禁断の闇の果てに辿り着く、超常現象(シェルター)の謎__。 物語:解離性同一性障害、俗に言う多重人格を認め...
「シェルター」(2010) (INUNEKO)
嫌いになれないジュリアン・ムーアだから見に行きました。 これもまた映画の入り口と出口でジャンルが違うという…。 多重人格障害なんてのはもうないってのが証明されてんだよってところから始まって、じゃあそれ以外説明出来ないこいつはなんなんだよってややこしい患者...
シェルター★★★劇場41本目:予告や宣伝... (kaoritalyたる所以)
とは言っても、もちろん引き込まれたんですけどね。多重人格のことを描いた本はいくつか読んだことがあり、どういった症状か解るのですが、この映画の主人公であるジュリアン・ムー...
シェルター (★YUKAの気ままな有閑日記★)
先日の『パリより愛をこめて』に続き、またまたジョナサン・リス・マイヤーズの出演作~【story】解離性同一性障害(多重人格)の疾患を認定していない精神分析医カーラ(ジュリアン・ムーア)は、ある日、多重人格とおぼしき男性デヴィッド(ジョナサン・リス・マイヤー...
シェルター (心のままに映画の風景)
カーラ(ジュリアン・ムーア)は、解離性同一性障害疾患、いわゆる多重人格を否定する精神分析医。 病気を理由に罪を逃れようとする犯罪者...
シェルター (映画鑑賞★日記・・・)
【SHELTER】 2010/03/27公開 アメリ カPG12 112分監督:モンス・モーリンド出演:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リス・マイヤーズ、ジェフリー・デマン、フランセス・コンロイ、ネイト・コードリー、ブルックリン・プルー禁断の闇の果てに辿り着く、超常現象<シェルタ...
シェルター (Shelter) (Subterranean サブタレイニアン)
監督 モンス・モーリンド/ビョルン・スタイン 主演 ジュリアン・ムーア 2010年 アメリカ映画 112分 サスペンス 採点★★★ ミッション系の学校には通っていたが、別にキリスト教徒のわけではない私。仏教徒でもないし、もちろんゾロアスター教徒でもない。まして...
シェルター (こわいものみたさ)
『シェルター』  SHELTER 【製作年度】2009年 【製作国】アメリカ 【監督】マンス・マーリンド/ビョルン・ステイン 【出演】ジョナサン・リース・マイヤーズ/ジュリアン・ムーア/ジェフリー・デマ...
映画評「シェルター」 (プロフェッサー・オカピーの部屋[別館])
☆☆★(5点/10点満点中) 2009年アメリカ映画 監督マリス・マーリンド、ビョルン・スタイン 重要なネタバレあり