ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『キャプテンハ-ロック』

2013-07-28 17:39:23 | 新作映画

※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる
部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。




----えっ。こんな難しいのやっちゃっていいの?
アニメは鬼門でしょ。
確か、『ベクシル 2077 日本鎖国』のときなんか、
気に入っちゃって
ペラペラ喋ったら、
周りからがっかりされたじゃニャい。
「この人はSFやアニメの知識がない」って…。
「さすが、フォーン。
よく覚えているね。
これだからこのブログのお相手は
フォーンじゃなきゃ務まらない」

----そんなことどうでもいいから、
ぼくの質問に答えてよ。
それでもこの『キャプテンハ-ロック』を喋ろうとするわけを…。
「じゃあ。
まず自分にとっての松本零士から。
それは何はさておき『男おいどん』
もちろん連載漫画の方ね。
あれは辛かったなあ…(遠い目)」

----ガクッ。
ほらほら。
『銀河鉄道999』でさえ、
それほど思い入れがないのに、
どうしてこれにしたの?
「そこがひとつのポイント。
『999』を軸に、
松本零士の世界を語る人には
おそらくこの『キャプテンハ-ロック』は不満だらけかも。
だって、声優をだれがやるかだけでも
発表に際して、
『それは違うだろう』の声が吹き荒れていたもの」

----予告を観たときも
あまり期待していなかったよね。
「そうだね。
あの予告には松本零士作品特有のリリシズムがまったく感じられなかった。
リアルな<画>を追求したことで、
宇宙のロマンは二の次、
ハードなスペースオペラへとなっているのではないか、とね」

----監督が荒巻伸志というのも話題だよね。
確かハリウッドから招かれて
スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』の監督も務めていなかった?
「そう。
あの映画も、ぼくにはまったく受け付けなかったんだけど、
でもそのとき感じた“あること”だけは覚えている。
それは、ここまで背景がリアルに描かれると、
実写映画において、もうセットなんていらなくなるんじゃないか、
俳優と合成するだけで映画ができちゃうんじゃないか…
ということ。
この『キャプテンハ-ロック』では、
その俳優さえもなくなり
すべて3DCGで描かれていく」

----でも、それはおかしな言い方だよ。
これはオール3DCGアニメだから…。
でもさ、ほら
昔、よく言われた“不気味の谷”はクリアされたの?
「そこがひとつのポイント。
肌の質感さえも感じさせるほどリアルなのに、
不思議とその不気味さがない。
どうやらこの映画にはモーションキャプチャーのさらに先、
俳優のエモーショナルな部分さえもキャプチャーできる
フェイシャルキャプチャーというのが使われているらしい」

----フェイシャルキャプチャーって
これまで聞いたことあったかニャあ。
「プレスによると
『ホビット』シリーズ、そして『猿の惑星・創世記<ジェネシス>』に使われているみたい。
繰り返しになっちゃうけど、
この映画の最大の特徴、
それはフェイシャルキャプチャーかもしれないね。
何度も言っているように、
ぼくはそっちのプロではないし、
こんな技術、ハリウッドに比べれば実は大したことないのかもしれない。
でも、日本のアニメではやはり画期的。
ロバート・ゼメキスのアニメが
内容よりもその革新的技術で目を引き付け、
結果的に、映画としての評価軸の置き場所が難しいように、
この映画も、まずはそこに心奪われてしまう」

----ニャるほど。
それじゃあ、原作ファンは怒るかもニャあ。
<線>=<一次元>が魅力の松本零士が
<三次元>の世界へと変わっちゃうワケだもの
「う~ん。
ファンほど嫌がるかも。
リアルにすればするほど
原作の味から遠ざかるワケだから…
ぼくなんかは、
宇宙でのバトルも重量感が感じられ、
けっこう好きなんだけどね。
とは言え、細かいこと言いだしたらキリはない。
たとえば宇宙での艦から艦への人の移動、
これがよく分からない。
気づいたら敵艦に潜入していたり、
あるいは捕虜になっていたり…。
こういうところは『スター・トレック イントゥ・ダークネス』はさすがに上手いね」

----だって、あれは瞬間移動を使うじゃニャい(笑)。
「" style="line-height:160%;">「確かに。
あと、少しだけ真面目なことを言えば、
これは3.11以降の日本に対する
自分たち一人ひとりの考えを問うている映画でもあるんだ。
あまり言うとネタバレになるけど、
ここで明らかになる地球のほんとうの姿、
それをどうとらえるか…。
元老たちとハ-ロックは真っ向から対立する。
まあ、これについては観てもらってからがいいだろうな

「あいかわらずストーリーは無視なのニャ」ご不満


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4 コメント

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Unknown (Ageha)
2013-09-08 09:31:32
そういや、「ランゴ」も
エモーショナルキャプチャーってのを使ってて
映像はカメレオンなのに
思いっきりジョニー・デップが乗り移ってたな。(^^;
細かい仕草だけでなく、なんとなく表情までも。

映像技術はすごい、ここまできてるのよね・・・。

ただ、今回のは小栗旬や三浦春馬の
フェイシャルキャプチャーをとったわけではないので
画面の口の動きにあわせてしゃべるのが
小栗旬はいつもより難しかったそうな・・・。

人気俳優を声優に起用するのはもうある種定着してしまったけど、
3DCGで俳優がいらなくなるいうてる反面で
プロの声優さんたちはこの現状どうおもってるんでしょうね・・・
そもそも宣伝ポスターで
小栗旬×三浦春馬の対峙する顔出してる段階で
間違っとるし・・・(^^;
■Agehaさん (えい)
2013-09-09 23:29:39
こんばんは。

>3DCGで俳優がいらなくなるいうてる反面で
プロの声優さんたちはこの現状どうおもってるんでしょうね・・・

ぼくは、あまり声優さんに対しての思い入れがないので
この問題は正直、よく分らないところがあります。
いわゆる俳優さんも、やはり<喋り>が上手い人もいるワケで、
その場合は、その方を起用してもいいのではないかと…。
ただ『黄色いゾウ』のように、
動植物を演じちゃうと、顔が声に勝っちゃう気がして
効果半減かな。
こんばんは (ノラネコ)
2013-09-12 23:24:01
原作とは別物ですが、これはこれで力作でした。
制作期間からいっても、3.11との符号は偶然なんでしょうけど、なんだか不思議とこういう風に今の空気を持つ作品があれ以来増えた気がします。
邦画では異例の18ヶ月に及ぶプリプロのおかげで、映像的には十分に世界レベル。
画を見ているだけでもおなかいっぱいでした。
■ノラネコさん (えい)
2013-09-23 23:04:27
あっ、やはり<現代>の写し絵を感じ取られましたか。
為政者が見せたい地球というのがそこにかぶさってきますね。
あの空中戦は『スターシップ・トゥルーパーズ』を思い出しました。

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