ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『スーパーマン リターンズ』

2006-08-01 01:50:01 | 新作映画
----ふうん、スーパーマンかあ?
あれっ、この人クリストファー・リーブに似ていない?
「いいところついてきたね。
監督のブライアン・シンガーは語る。
『スーパーマンを演じる役者は<映画スター>という看板を
すでに背負っていてはいけなかった。
スーパーマンに対して誰もが抱くイメージを尊重し、
それにピッタリな俳優がぼくには必要だったんだ』と。
つまりこの役にブラピやトム・クルーズはありえないということ。
だから、どうしてもスーパーマンの俳優は
みな似た面構えで同じ体型になるんだろうね」

----そうか、彼は素顔をさらけ出しているしね。
そこがスパイダーマンとの違いだ。
「うん。今回観て思ったんだけど、
このスーパーマンって
どう見ても特殊なキャラクター。
大の大人が体にピッタリのコスチュームで、
マントを背に空を飛ぶ。
普通だったら笑い出したくなるはず。
でもアメリカでは完全無欠の国民的ヒーロー。
スーパーマンだから許せちゃう。
この前話に出た歯医者の受付の人も、この映画に関しては
『すっごくオモシロいんだって?』。
向こうでも絶賛されているみたいだ」

----前シリーズの繋がりとかあるの??
「うん。クリストファー・リーブのシリーズとの繋がりを示唆した内容となっている。
映画は自分の居場所を求めて5年前に姿を消したスーパーマンが、
再び地球に戻ってくるところから始まる。
そこでは最愛の人ロイスを乗せた飛行機が
とんでもない危機に見舞われていた。
この飛行機にはスペースシャトルが連結。
飛行機はその発射台の役割を担っているわけだけど、
スペースシャトルのコントロールが利かず、
一緒に宇宙へと飛び出そうとしてしまう。
その危機を間一髪救ったスーパーマンが
飛行機を地上に下ろす場所が
メジャーリーグ試合中のスタジアム。
スペースシャトルにベースボール。
これぞまさしくアメリカの象徴」

----ははあ。
「さて、一方ではレックス・ルーサーが
かつて誰も考えつかなかったような
究極の国取り合戦を計画。
しかもスーパーマンの弱点であるクリプトナイトを手中にしている」

----国取り合戦って?
「失われた大陸を海中から地上に浮き上がらせ、
その分、アメリカ大陸を消してしまう。
言い換えれば『合衆国沈没』」

----それは大掛かりだ(笑)。
「レックス・ルーサーは、この力を得るために、
スーパーマンの聖地に足を踏み入れる。
そこで出てくるのが旧シリーズから持ってきた
マーロン・ブランド演じるジョー=エルの映像。
これには驚いたね。
さらにはジョン・ウィリアムスのテーマもそのまま継承。
やはりこれは
リチャード・ドナー版『スーパーマン』への
リスペクトいっぱいの作品。
ただ、旧作も大味なイメージが強かったからなあ」

----どういう意味?
「あの映画は『スター・ウォーズ』で始まったSFXブームに乗って
あわてて作ったっていう感じ。
緻密な緊迫感がなかったんだ。
でも、このおおらかさこそ
『スーパーマン』にはふさわしいのかもね.
あっ、そうそう。
大事なこと言い忘れていた。
ラスト近く、とんでもないことが判明するよ。
いったいいつの間に彼らは?----
と、ヤバいヤバい。これ以上は映画を観てね」


                                       (byえいwithフォーン)

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25 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんわ (KORO)
2006-08-09 00:48:03
あのジョー=エルの映像は、旧シリーズから持ってきたんですか・・・繋がっているんですね!それと、スーパーマンはやっぱりスーパーマンですよね。いい意味でも、悪い意味でも!観れば納得の一作ですね!

■KOROさん (えい)
2006-08-09 23:26:24
こんばんは。



そうなんです。

あれっ?マーロン・ブランドじゃん……とビックリ。

完全にリチャード・ドナー版の続き。

スーパーマンの俳優の顔がソックリなのも納得です。
過去のスーパーマン (bakabros)
2006-08-12 20:52:12
についてはTVで観たくらいであまり覚えていなかったのですが、繋がりがわからなくても、スーパーマンというキャラクターの面白さだけで充分楽しめました。

やっぱり、続編もあるんでしょうかね??
マーロン・ブランド! (そーれ)
2006-08-13 12:01:06
やっぱりあれはマーロン・ブランドだったんですね!

エンドロールで見逃してしまって似た人だったのかなぁと。

全身タイツ男が今の時代に合うのかどうか、他のヒーロー達はちょっとアレンジして“恥ずかしくない”格好になってるだけに気になってたんですけど、スーパーマンだけは別格でした。

やっぱかっこえー(*´д`*)
■コメントありがとうございます。 (えい)
2006-08-13 21:49:46
■bakabrosさん。



こんばんは。

続編にはスタッフ、キャストとも乗り気だと聞きます。

でも、今回は『リターンズ』だったから衝撃性もあったわけで、

以後、マンネリ化させないのは大変だろうと思います。



■そーれさん。



こんばんは。

クラーク・ケントの母親役を

エヴァ・マリー・セイントが演じているのも感動的でした。

ふたりは名作『波止場』で共演。

こういうところに監督ブライアン・シンガーの心意気を感じます。
あの息子 (メビウス)
2006-08-15 20:56:02
えいさんこんばんわ♪



自分は旧作を観ていないものなので、登場人物の関係などに最初困惑がありましたが、最後まで疑問に思ったのはやはりロイスの息子の事ですね。レックスの言動から自分も『もしかしたら・・』と思ってましたが・・

スーパーマンとの関係もやはり旧作にあったのでしょうか?やっぱり事前に復讐しておけばよかったとです(汗
こんばんは! (伽羅)
2006-08-15 21:07:59
TB&コメント、ありがとうございました!

ブライアン・シンガー監督の「スーパーマン愛」に満ち溢れた作品でありました。

見事な「継承作品」で好感が持て、

近年のリメイクブームとは一線を画する素晴らしい作品でした。

続編も楽しみです!!
■メビウスさん (えい)
2006-08-15 21:11:04
こんばんは。



スーパーマン物語はアメリカの新しい神話みたいなもの。

だれもがすでに知っていることを前提に作ってあるため、

本作が最初の出会いだとキツい部分もあるやも知れませんね。



宿敵レックス・ルーサー、

恋人ロイス・レイン。

弱点クリプトナイト……。





『劇場版 名探偵コナン』のように、

冒頭でキーワードやこれまでのあらすじを

簡単に入れてくれるとよかったかも……。

■伽羅さん (えい)
2006-08-16 12:36:25
こんにちは。



ブライアン・シンガーは

自分がスーパーマンのファンであることを公言していますものね。

それをベースに

盟友ケビン・スペイシーをルーサー役に、

物語としても意外性を織り込むと言う

出世作『ユージュアル・サスペクツ』で見せた技を

さらにスケールアップして披露。

ファンにはたまらない作品になっていました。

こんばんは (ノラネコ)
2006-08-16 23:58:44
これ、私は大好きです。

実は「ユナイテッド93」の次の日に観たのですが、ある意味で対になるような映画でした。

この映画に描かれたロマンチックで直向な善意のアメリカ。

いまやそれはSFファンタジーの中にしか存在しないのかもしれませんが、だからこそ私はこの映画に引き込まれました。

現在の映画としてはスローでおおらかなテイストも、この世界には相応しかったかなと思います。

しかしスーパーマンは、一体いつ○○したんでしょうねえ?

やっぱり2のあの時かなあ。

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