(原題:Babel)
----アカデミー賞ノミネートが発表されたね。
この『バベル』って7部門でノミネートでしょ?
「うん。
今日は最初は『ロッキー・ザ・ファイナル』のお話にしようと思ったけど、
急遽、こちらに」
----『バベル』って「旧約聖書」にも出てくるよね。
確か、神に近づこうとした人間たちが
天まで届く塔を建てようとして、
神の怒りを買って、言葉を乱され、世界をバラバラにされたと言う…。
「おいおい。フォーンは本当に猫なの(笑)。
この映画の監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは
これまでにも『21g』などで、
いくつかのエピソードを並列させ、
しかも時制をバラバラにして描く手法を取っている。
この『バベル』はその集大成とも言うべき作品」
----そう言うのって、観ていて混乱しない?
「そこがこの監督の才能だね。
最初は、あれって思っても、
その混乱は頭の中ですぐに軌道修正ができる程度。
しかも、それが脳を刺激ししてかえって心地よいんだ、
もちろん、ラストではすべてのピースが繋ぎ合って
きっちりと大団円へと持っていくしね。
さらに言えば、エピソードとエピソードを
同じ方向線、類似した効果音で繋いで見せたりもする」
----それはゾクゾクするよね。
ところで今回はどんなお話なの?
「モロッコで山羊飼いの少年によって放たれた銃弾。
それがアメリカからの旅行客に当たってしまう。
この旅行客夫婦(ブラッド・ピット&ケイト・ブランシェット)は
過去のある事件が基で夫婦仲に亀裂が入っている。
彼らは自宅に子供たちを残してきているんだけど、
乳母であるメキシコ人の女性(アドリアナ・バラッザ)は
息子の結婚式にするべく子供たちをつれて国境を超える。
一方、東京では一人の聾の女子高生(菊地凛子)が
自分の中の心の空白を埋めようともがいていた」
----あれっ?東京のエピソードだけ浮いていない?
「プレスにはこう書いてあった。
『モロッコの片隅で偶然放たれた一発の銃弾が
アメリカ、メキシコ、日本の孤独な魂を繋ぎ合わせてゆく』。
ぼくはこれを文字どおり解釈していたものだから、
日本で彼らの命が救われるのかと…。
役所広司は医者の役かななんて
思って観ていたらまったく違ったね」
----だって、それじゃニコラス・ケイジ『ロード・オブ・ウォー』だ(笑)。
「正解は菊地凛子演じる女子高生の父親役。
日本からは、あと二階堂智が出ているんだけど、
彼のたたずまいがなかなか魅せてくれる。
アクの抜けた渡部篤郎って感じかな」
----噂の菊地凛子は?
「あの役はオスカー会員受けしそうだね。
本人いわく『この役は私にしかできない、そう思いました』と語っているけど、
彼女は人生の勝負に出たね。
目線の強さもさることながら、あそこまで体を張った演技は
ちょっとやそっとの覚悟でできるものではない」
----それって、どういうこと?
「喉まで出かかってはいるんだけど、
やはり言えないなあ。
ある映画(※ネタバレ気味=それでもいい人は下欄参照)を引用すれば楽なんだけどね。
ぼく個人としてはアドリアナ・パラッザの熱演に目を見張ったんだけど、
彼女も助演女優賞にノミネートされていたね。
主演男優賞ノミネートも含め、
今年は有色人種にスポットが多く当たっているみたい」
----この映画がオスカー取る可能性はあると思う?
「昨年、似た手法の映画に『クラッシュ』があったし、
近年、ヘビーなテーマの作品の受賞が続いているから
今年は『ドリーム・ガールズ』かと思ったら、
こちらの作品賞ノミネートはなし。
現代の混沌とした世界を、
言葉が異なるいくつかの地域に区切って描き、
その文化の違い、貧富の差を提示しながら、
夫婦、兄弟、姉と弟、父と娘、娘と母、叔母と甥、さらには乳母と、
家族を軸に、愛や性や暴力など、
さまざまな断面を切り取ってゆく。
そしてそれらカオスの果てに生じた絶望の淵から
再生への希望を覗かせるんだから、
やはりこれは稀なる傑作。
しかも監督の手法にピッタリあっている。
『ドリーム・ガールズ』が消えたことで
一躍、最有力に浮上してきた気がするな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「これは観なきゃ分からなそうだニャ」
※緊迫の143分だ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※注:今年のラジー賞最有力候補映画の前作の有名なシーン。
続いてジム・ジャームッシュのある作品も。
----アカデミー賞ノミネートが発表されたね。
この『バベル』って7部門でノミネートでしょ?
「うん。
今日は最初は『ロッキー・ザ・ファイナル』のお話にしようと思ったけど、
急遽、こちらに」
----『バベル』って「旧約聖書」にも出てくるよね。
確か、神に近づこうとした人間たちが
天まで届く塔を建てようとして、
神の怒りを買って、言葉を乱され、世界をバラバラにされたと言う…。
「おいおい。フォーンは本当に猫なの(笑)。
この映画の監督アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは
これまでにも『21g』などで、
いくつかのエピソードを並列させ、
しかも時制をバラバラにして描く手法を取っている。
この『バベル』はその集大成とも言うべき作品」
----そう言うのって、観ていて混乱しない?
「そこがこの監督の才能だね。
最初は、あれって思っても、
その混乱は頭の中ですぐに軌道修正ができる程度。
しかも、それが脳を刺激ししてかえって心地よいんだ、
もちろん、ラストではすべてのピースが繋ぎ合って
きっちりと大団円へと持っていくしね。
さらに言えば、エピソードとエピソードを
同じ方向線、類似した効果音で繋いで見せたりもする」
----それはゾクゾクするよね。
ところで今回はどんなお話なの?
「モロッコで山羊飼いの少年によって放たれた銃弾。
それがアメリカからの旅行客に当たってしまう。
この旅行客夫婦(ブラッド・ピット&ケイト・ブランシェット)は
過去のある事件が基で夫婦仲に亀裂が入っている。
彼らは自宅に子供たちを残してきているんだけど、
乳母であるメキシコ人の女性(アドリアナ・バラッザ)は
息子の結婚式にするべく子供たちをつれて国境を超える。
一方、東京では一人の聾の女子高生(菊地凛子)が
自分の中の心の空白を埋めようともがいていた」
----あれっ?東京のエピソードだけ浮いていない?
「プレスにはこう書いてあった。
『モロッコの片隅で偶然放たれた一発の銃弾が
アメリカ、メキシコ、日本の孤独な魂を繋ぎ合わせてゆく』。
ぼくはこれを文字どおり解釈していたものだから、
日本で彼らの命が救われるのかと…。
役所広司は医者の役かななんて
思って観ていたらまったく違ったね」
----だって、それじゃニコラス・ケイジ『ロード・オブ・ウォー』だ(笑)。
「正解は菊地凛子演じる女子高生の父親役。
日本からは、あと二階堂智が出ているんだけど、
彼のたたずまいがなかなか魅せてくれる。
アクの抜けた渡部篤郎って感じかな」
----噂の菊地凛子は?
「あの役はオスカー会員受けしそうだね。
本人いわく『この役は私にしかできない、そう思いました』と語っているけど、
彼女は人生の勝負に出たね。
目線の強さもさることながら、あそこまで体を張った演技は
ちょっとやそっとの覚悟でできるものではない」
----それって、どういうこと?
「喉まで出かかってはいるんだけど、
やはり言えないなあ。
ある映画(※ネタバレ気味=それでもいい人は下欄参照)を引用すれば楽なんだけどね。
ぼく個人としてはアドリアナ・パラッザの熱演に目を見張ったんだけど、
彼女も助演女優賞にノミネートされていたね。
主演男優賞ノミネートも含め、
今年は有色人種にスポットが多く当たっているみたい」
----この映画がオスカー取る可能性はあると思う?
「昨年、似た手法の映画に『クラッシュ』があったし、
近年、ヘビーなテーマの作品の受賞が続いているから
今年は『ドリーム・ガールズ』かと思ったら、
こちらの作品賞ノミネートはなし。
現代の混沌とした世界を、
言葉が異なるいくつかの地域に区切って描き、
その文化の違い、貧富の差を提示しながら、
夫婦、兄弟、姉と弟、父と娘、娘と母、叔母と甥、さらには乳母と、
家族を軸に、愛や性や暴力など、
さまざまな断面を切り取ってゆく。
そしてそれらカオスの果てに生じた絶望の淵から
再生への希望を覗かせるんだから、
やはりこれは稀なる傑作。
しかも監督の手法にピッタリあっている。
『ドリーム・ガールズ』が消えたことで
一躍、最有力に浮上してきた気がするな」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「これは観なきゃ分からなそうだニャ」
※緊迫の143分だ度
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(他のタイトルはこちらをクリック→)
※注:今年のラジー賞最有力候補映画の前作の有名なシーン。
続いてジム・ジャームッシュのある作品も。
日本人スタッフ、たくさん関わっていましたね。
それだけに東京のパートはリアルでしたが、
それぞれの国で色合いが違うため、
オムニバスを観ているような落ち着かなさを感じたのも事実でした。
それでもテーマから考えると、
とても象徴的にラストを締めくくっていたのが
いまも強く印象に残っています。
ロンドン市内の引越しも終わって、ようやくあたためていたこの映画を見る時間が取れました。
日本のパートが、ハリウッドでよくみるオカシナ日本になっていなくて、すごい!と思ったら、結構日本人スタッフがたくさんかんでいますね。
日本パートは日本人によって撮影されたのかしら?と思うくらい日本映画っぽかったです。
チエコの孤独がラストにきて爆発するこの映画の最重要パートを菊池凛子が体当たりで演じていて、なるほと傑作でした。
映画って、あまりにも構成を凝りすぎると
失敗してしまうことも多々ありますが、
これは脳内パズルを組み合わせるみたいで、
とても刺激的な体験でした。
でも、おっしゃるとおり
何度も観たくなる映画ではなかったです。
この映画は見終わった後に、「結構、奥が深いなあ」とあらためて感じる映画でした。
まず、何と言っても、この映画の内容を見事に表している「バベル」というタイトルが素晴らしいと思いました。
異国で言葉が通じ合えないせつなさ、聴覚障害者の人との通じ合えないせつなさなどを一丁の銃によるある事件をきっかけに、それらが通じ合えることになるというストーリーの素晴らしさに感心させられました。
それから、ブラピとケイトの渋い演技が光っていました。
ただ、何度も観たい映画か?と言われるとちょっと・・・・という映画ですね。
ということで、これからもどうぞよろしくお願いします。それとTBもお願いします。
いえいえ、遅くなんか全然ないですよ。
コメントいただけてとても嬉しいです。
この映画、『愚か』をキーワードとして
書かれている方がけっこう多いですよね。
そう、言われて振り返ってみると、
ここにはいわゆる「悪人」がいなかったことが
思い起こされてきました。
そういう映画も珍しいですよね。
GWの映画館はすごい人でした。
バベルは賛否両論分かれている映画ですが、愚かな人間を愚かに描いた、本当に心に残る1本でした。
チエコの若さゆえの、あのまったく自分を大事にしない自暴自棄さが、見ているだけでつらかったです。物質的に恵まれていても心の寂しさは、埋めようがない・・・。
あと、ブラッド・ピットの身勝手なアメリカ人ぶりが、とても良かった。
事件が起こる前の彼ら-----ですか。
これは、観る人それぞれで想像した方が
映画として広がるのではないでしょうか?
この作品に関しては<観客参加型>のような気がするんです。
観る人それぞれがたどって来た人生の道のり、
そこから生まれる価値観、思考の方向性によって、
無限の『バベル』が生まれる-----。
そんなことを(漠然とですが)考えました。
ぼくも最初このニュースを聞いた時は、
あのクラブ・シーンではなく、
別のところ(映画全体から受ける強烈なインパクト)に
その原因があるのではないかと思いました。
この映画、そのスゴさは認めるにしても、
好きかどうかと言われると、
正直悩んでしまう。
ゴールデンウイークにおススメするこの一本-----
となったら、他の作品の名をあげそうです。
「アモーレス・ペロス」「21g」から比べると、
ずいぶん観やすい構成ですねー。
そういう意味では衝撃度や映画の攻撃性が少ないので、
想像していたのとは違いました。
登場人物が多い分、彼らの根底にあるエゴや差別、孤独は感じにくかったです。
その点、チエコの内側にあるマグマのような孤独感は
すさまじかったですね。脱帽です。
個人的には、もう少し長くなってもいいから、
事件が起こる前にあった彼らの人生を垣間見たかったです。
きっとイニャリトゥ監督のことだから、切りたくないシーンもあったと思います。
(アモーレス・ペロスのメイキングなどで語ってました)
映画を観た後に後から後から、思いが溢れてくる作品です。
アドリアナは奥さんいる人との恋愛沙汰でアメリカにやってきたのかな…?とか。
サンチャゴは結局どこに…? 彼も悪人ではないけれど、
愚かなことをしてしまった一人なのでしょうね。
そう考えると、自分もけっこう愚かなことってしてるな…と考えてしまったり。。。
あー、もっかい観たい作品です
私はこの映画を見て、自分は映画の「どこ」が好きなのかな、とあらためて考えてしまいました。それだけこの映画の映像の力が強かったということでしょうね。
「バベルを見て体調不良」のニュースは、光の点滅や手持ちカメラのせいもあるでしょうが、映像自体から受けるストレスも相当影響しているのではないでしょうか。
この映画、菊地凛子に関しては
賛否が激しく分かれていますが、
アドリアナの演技を否定する人は見当たりません。
もし、ジェニファー・ハドソンがいなくても、
菊地凛子のオスカーは難しかったかもしれないですね。
やっと観たのでTBさせていただきました。
わたしもアドリアナの演技はとてもよかったと思いました。あの憔悴ぶりは本物ですね。
なるほど。
この意見は、ノラネコさんならではの慧眼ですね。
そう考えると、
あの終わり方も、
なるほど、これしかないと思えるから不思議。
祈りにも似た静かなエンディングでした。
いえいえ。
ぼくはあまりにも早く書いたので
これから観る方のために
自制しただけです。
二階堂智さんの『ラストサムライ』は
不覚にも思い出せませんでした。
観る人は、きちんと観ているんだな……。
『ラストサムライ』を再見することがあったら、
ここは要チェックですね。
劇場、混んでいましたか?
ぼくは先日、『クィーン』を観に行ったのですが、
こちらの方も幅広い年齢層の方がいらしてました。
さて、『バベル』。
ぼくもこの映画のキャスティングは絶妙だったと思います。
ブラッド・ピットも、
問題作に精力的に出ていた頃の彼を
久しぶりに思い出させてくれました。
以後、菊地凛子の出演映画『図鑑に載ってない虫』を
観る機会があったのですが、
これはこれでまた別の趣。
今後どういう役柄に挑戦していくのか、楽しみです。
あっしゅさんのところには、
この映画の中の描写がキツかったことを
書かせていただきました。
あの縫合シーーン、そして鶏……。
『アポリカプト』などより、
よほど怖かったです。
それはおそらくこちらの方が
現在進行の物語だからでしょうね。
世界のどこかでいまも起こっている……
あれ?その意識を覚醒させると言う意味では
これらの描写も必要だったのかな?
こんにちは。
お久しぶりです。
この映画は、予想した以上に
好悪がはっきりと分かれているようです。
その象徴のようになってしまっているのが
「チエコ」の描写。
『バベル』の本来の話から考えると、
バラバラにされた言葉さえも持てない女性と言うことで、
ここに監督の思いも強く反映されているように見えます。
言葉を奪われた時、
その人は、人と繋がるためにどうするのか?
ボディランゲッジと言ってしまえば安っぽくなりますが……。
これは観る人、それぞれの捉え方によって
かなり違ってきそうですね。
ただ、個人的にはアモーレス・ペロスを観たときほどのインパクトは無かった気がします。
全体にキャラクターに深みが欠けていたと思いますが、これは凝りに凝った作劇と引替えになってる部分もありますから、難しいところですね。
日本のエピソードが若干浮いているのは意図的だったと思います。
菊池凛子と役所広司は、この作品世界のまとめ役だったように感じました。
現在のバベルの塔が林立するラストカットの広がりは素晴らしかったです。
菊地凛子さんは、並大抵の覚悟じゃない気迫が伝わってきて、凄く良かった!と思いました。
”二階堂智”さんは『ラストサムライ』の時、明治政府側の将校を演じていた人ですよね。
政府側にもかかわらず、渡辺謙が討ち死にした時『撃ち方、止め』と言って、渡辺謙に敬意を払って黙祷してた役だ、と思うんですが。
あの時より、ずっといい感じに渋くなりましたね。
いやぁ~、本当にきつい内容でした!
ボクは最後まで胃がきりきりしちゃって、、、。観ててとても苦しくなっちゃったです。
菊池凛子の体当たりの演技は素晴らしいものがありましたね!アカデミー賞にノミネートされた意味がわかりました!
彼女はこれからが女優として生き残っていけるか、次回作に期待!
もう情報ばっかり先行して耳年増になりそうでしたが想像したものとは若干違ってました。
たしかに凛子さんの役はアカデミー会員ウケしそうな
役でしたけど、やっぱり良かったと思います。
自分もアドリアナ・パラッザなパートが一番
印象に残ってます。
決して判りにくすぎる映画ではないですが、やっぱり
娯楽作ではない本作、劇場かなり混んでましたから
遅めの公開は正解だったのかもですね~^^
性描写、特にチエコの描写について否定的な意見が多いようですが、少しオーバーではあるけれど、私には結構すんなりと入ってきました。彼女はとてもストレートで、その思いが強烈なだけであって、他人を求める気持ちは、誰もが元々持っているものだと思います。
国を越え、偶然でも関係がある、出来るという事は、“繋がる”ことなんだなぁと思いました。
いよいよ公開が今週末に迫ってきましたね。
いったいどんな反響が巻き起こるのでしょうか?
久しぶりに、その行方が気になります。
ここにおける性描写は
『パフューム~』のような思わせぶりなものではなく、
それだけに好悪が分かれそう。
ある意味、映画を観るリトマス紙のような気もします。
いやー、観てきました『バベル』。
ポール・ハギスの『クラッシュ』が凄く好きなのですが、
このイニヤリトウ監督の『バベル』も凄い!
ちょっとまだ興奮しています。(笑)
えいさんと一緒で、『アドリアナ・パラッザ』と
『二階堂智』の演技が、渋く輝いていたと思います。
ただ、凛子の演技は日本では賛否両論でしょうね。
達也としては、ケイトの放尿と同様、
人間のリアルで赤裸々な性と生を描く上で
必要な要素だったと思います。
刑事への手紙も、あの演出で正解。
観た人の数だけ、『バベル』が存在するのだと
思います。
はじめまして。
レビュー拝見させていただきました。
手紙の内容は何だったのでしょうか?
ぼくも、観ながらその中身がとても知りたくなりました。
でも、それをあえて見せない、言わないところが、
またこの映画のよさのような気もします。
観る人の想像の領域を残す-----
それは観客が映画の最後のピースを
はめることによって
その人なりの映画を完成させること。
これはそういう観客参加型の映画のような気もします。
この監督の作品、初めてですが
すっかり虜になってしまいました。
時間軸のズレも違和感なく見れました。
「悪人ではない、ただ愚かなことをしてしまっただけ」という台詞が印象に残ってます。
手紙の内容だけが唯一ひっかかってますが
素晴らしい作品だと思います。
TBいただいていきますね。
二階堂智さんのこと、
なぜかどこでもあまり触れられていないのですが、
とても雰囲気のある俳優さんだと思いました。
こういう男の人って、
女性から見ても魅力だと思うんだけどな。
でも公開されたら、話題に上るかも知れませんね。
あっTBの方、ご連絡ありがとうございました。
これからもよろしくです。
たぶん、TBをまた送ってしまっています。
削除願います。
お手数かけてすみません・・・(苦)。
の集大成と呼べる傑作だったと思いました。
私も『クラッシュ』を思い出したのですが、
あちらは舞台がロス限定ですが、こちらは
もっとグローバルになっていてスケールを感じる
1作になっていたように思います。
≫アクの抜けた渡部篤郎って感じかな
そうそう(笑)。二階堂さんの存在感、とても良かった
です。
この映画のキャストって、思えばみんな助演という
位置あいになるんですよね。なんだか不思議(笑)。
おっしゃるように菊地さんの体当たり演技はよほどの
覚悟で挑んだものだったと思いました。
アドリアナ・パラッザもオスカー・ノミネート。
1作品から2人が同じ賞にノミネートだと、
評は割れちゃいますよね。
これではあらかじめ
「菊地凛子はなしよ」と言っているようなものですよね。
でも、アドリアナ・パラッザの演技は素晴らしかったなあ。
この監督の作品はどれもいいですが、本当に集大成という感じでした。
伝わってくるものが多くって、
静かななかに、まさに"緊迫した143分"でした☆
菊池凛子の影にかくれちゃっていた
メキシコのおばちゃんも良かったですねー。彼女の未来だけがシンパイです、、、
菊地凛子にインタビューする機会があったと言うことでしょうか?
文字どおり体を張った彼女の演技は公開されると大騒ぎになりそうですね。
でも、あの目の演技だけでも胸をうつものがありました。
これは、本当に完成度の高い作品でしたね。
知識のないボクですが、メッセージ性といい、その見せ方といい、すごかったです。
菊池凛子本人の話を聞く機会もありましたが、意志の強さを感じさせる女優でした。
本家サイト(http://www.yawarakacinema.com/)も、よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
いま、映画公開前から
日本では「凛子」現象が起こっていますが、
これは公開されたら
大変な騒ぎとなりそうな気がします。
えいさんも同じご意見みたいでとっても嬉しいです。いい映画でしたよね~。骨太という言葉がふさわしい。
時代はこれからラテンでしょうか?
ramblerさんの
「アカデミー賞主要部門ノミネート予測」
楽しく拝見させていただいてました。
しかし、見事な正解率ですね。
この『バベル』は
観終わって日が経つにつれて
感動が深まってゆくという、
(直情型の)ぼくにしては珍しいタイプの映画でした。
この映画、「ディパーテッド」「硫黄島からの手紙」「リトル・ミス・サンシャイン」、「クイーン」が作品賞候補となり、「ドリームガールス」がこけた事を見ても、アカデミー賞、特に作品賞の在り方が、変わって来ている感があります。
ただ、同じようにアルトマン・スタイルであってもこの映画に比べたら「クラッシュ」は、LA内輪話にしか思えない(笑)。早くもこの監督の次回作が楽しみです。
よくできた映画だと長さを感じさせない。
『ディパーテッド』と並び、
この作品も見応え十分で、
思わず引き込まれてしまいました。
ブラピはアカデミーにこそノミネートされませんでしたが、
久しぶりのアート系映画への出演で、
本来の実力を遺憾なく発揮していました。
私も行く予定だったのですが行けなかったんです…。
イニャリトゥ監督の作品は大好きなので、
私も早いとこ見に行くつもりです!