ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

『グッバイ、サマー』(ミシェル・ゴンドリー作品でブログ13年目突入!)

2016-07-25 20:55:05 | 新作映画

(原題:Microbe et Gasoli)



『グッバイ、サマー』
ミシェル・ゴンドリーは、その気取った構えが鼻につき、あまり好きになれなかった。
だがこの新作『グッバイ、サマー』にはやられた。
クラスの中で浮いている二人の少年が動くログハウスで旅に出る。
中学時代、今は亡き友と船室付きのボートを作り博多湾に出ようとしたことを思い出し、
胸がざわついた。(6月17日のTweetより)

----うわあ。ついに一か月もあいちゃったね。
12年前に始めて以来、ここまで長いお休みってのは初めて。
7月18日が、なんの日かも忘れてたでしょ。
「いやいや。
ちゃんと覚えているよ。
13年前にブログを始めた日。
そしてフォーンの命日。
気にはかけていたんだけどね」

---そうかな。その日、確か東京にいなかったような…。
まあ、仕方ニャいや。
ところで、ミシェル・ゴンドリーって、
もしかして苦手な方じゃなかった?
「そうなんだよね。
こういう『私は他の監督さんとはちょっと違います』というタイプの人はね…。
『エターナル・サンシャイン』の少し気をてらった物語構成、
これはまあ内容が内容だから分からない気もしなかったけど、
『僕のミライへの逆回転』にしても、
なんだか中途半端。突き抜けたところがない。
『ムード・インディゴ うたかたの日々』では、
おそらく興行側もそれを感じたんだろうね。
後半をカットしたショート・ヴァージョンを公開のベースに、
全長版はファン向けに夜の最終回のみの上映。
あの映画も映像的にはユニークなんだけど、
どこか自信なさげな感じで
開き直りが感じられなかったんだよね」

----はいはい。
そういう前置きが長い時は
「今回は違う」と、そう言いたいワケだよね。
「さすが長い付き合い。
よく分かっている。
この物語は“監督の自伝的要素”が数多く取り入れられている。
それもローティーンの頃の思い出。
あの頃って、自分が子供と大人の中間にて、
個人的な悩みを引きずりながら
でも確実に日々は過ぎていくわけで、
大人の世界に足を踏み入れていかざるをえない。
そこに異性への思いなども入ってくるから、
人の一生を描くうえで、もっとも感情豊かな表現ができるとき。
ぼくはそう思うんだね」

----それって最近の言葉で言う
“厨二病”では?
「あっ、
それはそうなのかもしれない。
まあ、でも周りが何を言おうと、
その時期の子どもは、
その世界の中で生きているわけ。
で、たとえば、体格がよかったり、成績が抜群に優れていたり。
さらにはそれで女の子にモテていたりという優等生には、
この映画はあまり関係ない。
ここにあるのは周囲とはどうしてもなじめない、
その違和感の中にある少年が、
自分とはもちろん全く同じではないけど、
やはり浮いている少年、
つまりは個性的な友と出会い、
彼らだけの世界を作り、
その時期を共に乗り切っていく

そういう世界なんだ」

----ふたりは、まったく同じってわけじゃニャいよね?
「もちろん。
それぞれ、自分が周りとは違うことを感じているから、
互いの疎外感、孤独感をも共有できる。
で、そんなふたりが完全に周囲とは切れる、
それが“旅”なんだ」

----そういえば、少年たちがひと夏の“旅”を通して成長するって
『スタンド・バイ・ミー』がそうじゃなかったっけ?
「うん。後でその映画も思い出したけど、
ぼくはどちらかというと
ブラッド・レンフロ主演の『マイ・フレンド・フォーエバー』を思いだしたね。
ふたりっきりというところで…。
ただ、この『グッバイ、サマー』
あの映画のように“病”と“死”が影を落としているわけじゃない。
その分、ウェットに傾きすぎることなく、
旅の途中の“逆さモヒカン”事件など、
ユーモアとちょっとしたエロス、
さらには“怪しい歯科医との遭遇”のような
一見、ホラーに転がるのかと匂わせるサスペンスもありで、
映画としての広がりを感じさせてくれる。
あと、この映画がユニークなのは、
その“旅”をするために
自分たちで自動車を作っちゃうこと。
しかもそれが“家”の形をとっているところにまた意味がある。
彼らにとっては、こここそがほんとうの“家庭”なんだ」

----ニャるほど。
で、思春期特有の女の子の話は?
「それは常にベースにある。
このラストに、それがまた生きてくる。
ここでそれは明かせないけど、
これまた記憶に残るセリフで締めくくられるよ」


「こういう、えいが喋りたくなる映画をもっと公開してほしいのニャ」身を乗り出す

※天国の友に捧げる映画。オドレイ・トトゥも出ている度
コトリ・ロゴこちらのお花屋さんもよろしく。

こちらは噂のtwitter。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント   トラックバック (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『死霊館 エンフィールド事件』 | トップ | 『オーバー・フェンス』 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

新作映画」カテゴリの最新記事

2 トラックバック

「グッバイ,サマー」 (ここなつ映画レビュー)
別にたいしたことないなー、と思いながら見ていたのだけれど、ラストのオールハッピーエンドにならない所なんかは素敵。今この時の私には、胸に小さな棘が刺さる。そう、今のこの......
グッバイ、サマー ★★★・5 (パピとママ映画のblog)
「エターナル・サンシャイン」「僕らのミライへ逆回転」のミシェル・ゴンドリー監督が自身の少年時代の体験をもとに撮り上げた自伝的青春ストーリー。家でも学校でも悩める日々を......