ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

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『燃ゆるとき THE EXCELLENT COMPANY』

2006-01-10 19:09:22 | 新作映画
「『守りたいんだ!信じてくれた人たちを…。』」
----おっ、リキ入ってるニャ。
これ、なんの映画?
「経済小説の名手・高杉良のベストセラーの映画化。
東洋水産のアメリカ進出がモデルになっているらしい」

----高杉良って前にも映画化されたよね?
「うん。『金融腐蝕列島[呪縛]』ね。
あれは原田監督のハリウッド仕込みとも言うべき凝った映像が話題に。
これまでにはなかった<経済エンターテイメント>として
いつもは映画館に足を運ばない人をも集め大ヒット。
今回も東映はその線を狙っているんじゃないかな。
『男たちの大和 YAMATO』の次にこれをもってきたことを見ても
ある程度の高い年齢の観客層を意識していることが窺われる」

----あっ、だからキャッチコピーにも
“守る”が入っているのか…。
確か『男たちの大和』のコピーが…。
「『もう会えない君を、守る』。」
----で、この『燃ゆるとき』も
いわゆるハリウッド・エンターテイメントになっているの?
「いや、意外にオーソドックスな作りだったね。
まずオープニングショットが
『冗談だろ?』と思わせるほど平板な作り。
社長他重役数人が正面を向いてのバストショット。
まったく緊張感のない映像の中、
しかしそこで語られるのはアメリカにおける自社の危機的状況。
でも、これも一種の計算かなと言う気がしたね。
トップは慌てず騒がず、
実際にコトに当たって活躍するのは企業戦士たち…」

----ふうん。具体的にはどんな事件が起こるの?
「じゃあ、簡単にストーリーを。
即席麺を主力商品とする大企業に成長した東輝水産は
アメリカ大陸にも進出。
しかし、アメリカでのカップ麺の売り上げは、
安価なアジア企業に押され頭打ち。
そこで工場の再生の切り札として
資材担当の営業マン・川森潔(中井貴一)が送り込まれる。
現地従業員の一時的なレイオフ。大幅なコストカット。
そして工場のスピードアップ化や新規オイルの導入を果たし、
アメリカ人の嗜好に合う新たな安くておいしいカップ麺を開発する…」

----ニャんだ。あまり新味がないなあ。
でも、事実なんだから仕方ないか?
「いやいや、そうでもないよ。
この映画は、日本の企業がどのような形で
狙われるかを分かりやすく教えてくれる」

----狙うって、買収とかのこと?
「うん。しかもその手口が凄まじい。
セクハラをでっち上げたり、
ユニオンを結成したり。
つまり企業の価値を下げることで
安価で乗っ取ろうと言うわけだ。
映画はその中で翻弄されながらも活路を見出す川森の姿を描くことで、
東輝水産という日本企業の特殊性を浮きぼりにする」

----主題歌も小田和正だし、
これはやはり企業でがんばる
お父さんたちの応援歌ってことかニャ?
「うん、そうだね。
しかしそれにしても
ひと昔前と比べて
企業が好意的に描かれるようになったものだ。
ここで語られるのは社員と経営者の信頼関係が
働く者の<生活>にどういう影響を与えるのかと言うこと。
労使対決なんて、いつの時代の話って感じ。
まずは自分の働く場所を確保するために
従業員も共に会社を守ろうと言う、
これはまさにいまの時代を象徴した映画だね」

        (byえいwithフォーン)

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8 コメント

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似てる職場 (メビウス)
2006-02-12 02:12:52
呪縛は観てませんでしたが、この映画は結構面白かったです♪

なんか舞台となる工場が自分の職場にかなり似てるんですよね(^^;)だから妙に共感できる部分がありました。



小田和正の歌は良いですね♪観終わった後口ずさんでました♪
■メビウスさん (えい)
2006-02-12 13:39:36
こんにちは。



この映画の工場がメビウスさんの職場と似ているとか!?

ぼくはまったく知らない世界だったので驚きが大きかったです。

いかにして原価を削っていくかに粉骨砕身する……。

ぎりぎりのところで働く男たちに、

「仕事」というものを改めて教えられました。

M&A (ゆづ)
2006-02-13 21:00:57
えいさん、こんにちは。

これまで敵対的M&Aなんて他人ごとだったのに、

明日はわが身? の日本と考えると

タイムリーな映画だったのかも知れないですね。



うう~ん、でも、先が見えすぎて私には駄目でした。

■ゆづさん (えい)
2006-02-13 22:33:42
こんにちは。



この映画、客の入りはどうでしたか?



ぼくは、よい悪いは別にして

いまの日本というのを感じてしまいました。

こんな形でリストラまで正当化する映画は初めて。

ぼくが古いのかもしれませんが、

労使の仲がよく、

手を取り合って会社のため…という日本映画というのは、

ある種の衝撃でした。

時代 (kossy)
2006-02-14 21:25:08
前半の設定は多分1970年代。

オイルショックやら為替制度の問題があったはずで、値段が安すぎると感じたのもそのせいでしょうか。

円高ドル安のために現地生産するのが良かったとか、色んな問題があったような気がします。

当時のカリフォルニアに失業率が10%超えていたりして、現在の感覚だとわからないことが多すぎます。

そこへいきなりのセクハラ問題ですから、違和感がありすぎるんです。

多分、時代考証は完全に無視している映画じゃないでしょうかね・・・
■kossyさん (えい)
2006-02-15 01:48:17
こんばんは。

そうなんですか。

物語は1970年代から始まっていたんだ……。

kossyさんのおっしゃるとおり、

時代は全く分かりにくかったです。

てっきり、ここ数年の話とばかり思っていました。
こんばんは! (かりめろ)
2006-02-17 01:58:17
おっしゃるとおり、外国において日本企業がどのように狙われるのか、ということは具体的にわかりましたね。

でも、展開が読めてしまったりしてちょっと残念だなぁと思いながら映画館をあとにしました。観客の方たちが「ちょっとできすぎよね」と仰っていたのを耳にしました。…川森=ヒーローという図式で単純に観てしまえば、それなりに楽しめたのでしょうかね??でもその図式で引いてしまったので、だめかも??(笑)
■かりめろさん (えい)
2006-02-17 11:43:15
コメントありがとうございます。

あまり、日本映画が扱わない分野だったので、

展開読む以前に、新鮮な気持ちで観ていました。

ぼくは「プロジェクトX」とかは観たことがないのですが、

これを楽しめたと言うことは

あの番組も大丈夫と言うことなのかな…。

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