ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『フェイク シティ ある男のルール』

2008-12-17 12:14:43 | 新作映画
(原題:Street Kings)

※カンの鋭い人は注意。※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。


-----ニャンだか、最近はお喋りの頻度が減っていニャい?
「あらら。気づいたか。
ちょっと、ある理由があって
いま押さえ気味にしているんだ」

----そうでしょ。クリント・イーストウッド『チェンジリング』も、
大興奮してたはずなのに喋ってくれてニャいし…。
日本映画だって『感染列島』とか『誰も守ってくれない』とか、いろいろあったはず。
「しっ。
もう、フォーンったらすぐに喋っちゃうんだから。
じゃあ、今日はキアヌ・リーブスでいくかな」

----おおっ。『地球が静止する日』
いや、違うニャあ。
あの試写って朝に一回だけで、
その日は別の用があっていかなかったんだよね。
「いやあ、前置きが長くなってるなあ。
これは『フェイク シティ ある男のルール』という
警察の内部暴露的な映画。
配給が『地球が静止する日』と同じ20世紀フォックス映画。
ちょうど、そのお正月公開が終る頃に封切りを迎えるんだ」

----警察の内部暴露って?
キアヌも刑事役じゃニャいの?
「うん。そうだよ。
彼が演じるのは
事件解決のためには手段を選ばないロス市警のトム・ラドロー。
正義のためにと信じて自分のルールを貫く----。
そんな彼を理解し、周りからかばってくれるのが、
上司のワンダー警部(フォレスト・ウィテカー)。
だが、ワンダーが本部長に昇進したばかりの席で
ラドローは意外な話を聞く。
かつてラドローとコンビを組んでいたワシントンが、
チームを外されたことを恨んで、
内部調査部のビッグス(ヒュー・ローリー)に
ラドローの違法捜査を密告しているというのだ。
怒り収まらぬラドローはワシントンを尾行。
ストアに入ったところを捕まえようとしたそのとき、
2人組の覆面強盗が店に入り銃を乱射。
ワシントンは全身に銃弾を浴びて息絶えてしまう」

----ははあ。これは裏があるニャ。
「まあ、そこまではほとんどの人が気づくよね。
そう、ラドロー以外は(笑)。
ところが、ここに映画をさらにオモシロくする要素がもう一つ出てくる。
それが疑惑の銃弾

----ニャにニャに?ちょっとオモシロくなってきた。
「この強盗に対してラドローたちが銃で応戦しているとき、
彼が撃った銃の一発の弾丸が
ワシントンの背中に当たっているんだ。
その前に力ずくで決着を付けようと、
ラドローはワシントンにつかみかかっているし、
VTRが回っていたら、ラドローが疑われるのはまず確実。
しかし、その録画DVD、
さらには銃弾さえもなかったこととして処理されようとする」

----それはヒドいニャあ。
でも、そのままで終るわけはないよね。
ラゴローはリチャード・ギア『背徳の囁き』ほどの
悪警官じゃないんだから。
「もちろん。
しかしラドローは真犯人を追求する一方で、
自分の身も守らなくてはならない。
そのジレンマの中で、ドラマは
署内に蔓延する不正の暴露へと大きな広がりを見せていくわけだ」

----なかなかオモシロそうじゃニャい。
監督は誰ニャの?
「デヴィッド・エアー。
彼は『トレーニング デイ』の脚本で
デンゼル・ワシントンを悪役に
やはり警察内部の腐敗を描いている。
しかも脚本が『L.A.コンフィデンシャル』『ブラック・ダリア』の原作者
ジェームズ・エルロイ

これはオモシロくなることがあらかじめ約束されていたようなものだ
『今週の容疑者は翌週の犠牲者』
『法を越えた仕事は誰がやる?』
『俺たちは悪夢さ』など、カッコいいセリフもいっぱい。
ただ、結末がちょっとあっけないけどね」



           (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「こういうストレートな映画は珍しいニャ」ぱっちり

※キアヌが韓国人相手に日本語を喋る度

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