ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『スクールデイズ』

2005-10-02 21:52:30 | 新作映画
-----この主演の人って『世界の中心で、愛をさけぶ』の人だよね。
「そう森山未來。ここで彼が演じているのは、
0歳でデビューし、一世を風靡した天才子役・相沢晴生。
ところがそれがきっかけで両親に離婚の危機が訪れたことから
惜しまれつつ8歳で芸能界を引退。
その後イジメられっことして苦難の道を歩んだ彼は、
高校生のときに再びオーディションを受けて芸能界に舞い戻るが……というお話だ」

-----どこかで聞いたような…(未公開アメリカ映画だっけ)。
まあ、いいや。どちらにしろオモシロそうだし。
その彼が受けたオーディヨンというのは?
「超人気学園ドラマ『はみだし!スクール★デイズ』(笑)。
主役の熱血教師・鴻ノ池先生を田辺誠一が楽しそうに演じている」

-----そう言えば、髪型も7.3分けだ(笑)。
「今回はね。
と言うのもこのシリーズというのがもう何年も続いていて、
鴻ノ池先生はアフロなど毎回異なる髪型と
違う色のジャージで登場しているという仕組み。
さて、鴻池先生を演じる俳優・赤井(田辺)は台本が透けて見えるという伝説の人。
相沢晴生は、役以外では一言も発しない<プロ中のプロ>の彼に深く心酔する。
その結果、相沢は次第に現実と劇中の境界がなくなり、
ついには赤井が現実の彼の生活の中へ現れるという妄想を見るようになる」

-----??????
「つまり、ここには<俳優が役を演じる>ということへの言及があるわけだ。
よくこういうこと言う人いるじゃない?
『経験していない者がそれを演じられるわけない』って。
でも、それだとたとえば殺人はどうなるの……という問題が起こってくる」

-----少し分かるような……。
でも、憧れの人が現実に現れる映画って、他に最近なかった?
「『アイデン&ティティ』だね。あと古いところでは『ボギー!おれは男だ!』。
それぞれボブ・ディランとハンフリー・ボガートが
主人公に対して、その生きる道を示してくれる」

-----この学園ドラマってどんな感じなの?
「そうだね。もともとは夏木陽介の『青春とはなんだ』に端を発するわけだけど、
『おれは男だ!』から『三年B組金八先生』まで、
いろんなドラマのエッセンスを取り入れていたね。
オモシロいのは、
何か問題が起こってそれが解決すると<クラスの歌>を歌うこと。
その曲がハイロウズ『一人で大人 一人で子供』。
『リンダリンダリンダ』『不良少年の夢』もそうだったけど、
ブルーハーツとかハイロウズってのは学園ドラマには向くね。
で、このとき、やおらギターを持ち出すのが山本太郎」

-----えぇ~っ。彼いくつよ?
「(笑)ま、それは本編中でも問題にされているけどね。
両親役が鶴見辰吾といとうまい子(伊藤麻衣子)。
ふたりはテレビ『高校聖夫婦』以来の共演。
そして、この両親がそれぞれに問題を抱えていることを晴生が明らかにするところから
物語は思わぬ方向に発展してゆくんだ」

------へぇ~っ、いよいよオモシロそうだ。他には誰が出てるの?
「『逆に』が口癖のディレクターを田口トモロヲ、
現実世界の事なかれ主義先生を松尾スズキが好演。
ドラマの中の共演者に忍成修吾、現実世界での友人に金井勇太。
イジメのリーダーに小林且弥と、
高校生たちのキャスティングもうまく言っていたと思うよ」

      (byえいwithフォーン)

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