ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『50回目のファースト・キス』

2005-03-19 13:46:36 | 新作映画
-------ドリュー・バリモアで“キス”って前にもなかった?
「自身の製作会社フラワー・フィルムズを設立して作った
『25年目のキス』のことだね。
この大ヒットで彼女は再浮上。以後の活躍はフォーンも知っての通りだ」

-------それにしても『50回目のファースト・キス』って意味分かんないな。
「そうだね。まずはその説明から。
ドリュー・バリモア扮する主人公ルーシーは
交通事故に遭って以来、毎日のことをすべて忘れてしまう
短期型記憶喪失障害を抱えて暮らしている。
そうとは知らずに彼女にアプローチしてしまったのが
水族館で獣医として働くヘンリー。
ヘンリーは毎日、初対面から初め、愛を告白し続ける。
最初はヘンリーのことをうさんくさく思っていたルーシーの家族も
彼の誠意が届き、次第に受け入れ始めるようになる。
かくしてふたりは毎日恋に落ち、毎日ファースト・キスをする.....
タイトルの意味はここから来ているんだ」

------ふうん。でもそれって無責任な言い方だけど、ある種ロマンチックだね。
だって、毎日、キスのシチュエーションが違うんでしょ?
「そう。この映画の楽しさは、他の映画では限られた数しか望めない
美しいキスシーンが、繰り返し何度も観られるところ。
こんなスウイートな映画はそうあるものじゃない。
しかも舞台がハワイだからロケーションには事欠かない。
まさに企画力の勝利だね」

------でも、いつかは彼女も年を取るわけだし。
ヘンリーとしても、いつまでもルーシーの側にいるわけいかないのでは?
「そうなんだ。
ふたりの関係はゆっくりゆっくり進んでいき、ついに結ばれる日がくる。
ところがそのまま朝を迎えてしまったものだから、さあ大変」

------そうか、目が覚めたら隣に知らない男が寝ているわけだ。
「で、ある日、ついに彼女は決心する。
『このままでは自分が彼の重荷になるばかりだ...』。
かくしてふたりは“別れ”という道を選ぶんだ」

------くぅ~っ、泣かせるにゃあ。
ヘンリー役はアダム・サンドラーだっけ。
「うん。ドリュー・バリモアとは『ウェディング・シンガー』でも
共演し、息のあったところを見せてたけど
ここでも彼のコメディアンとしての素質が非常によく生かされていたね。
映画の冒頭しばらくは、彼がナンパ師で
女の子とはまじめに付き合わないことが手際よく紹介。
一方では、獣医としてセイウチやペンギンとふれあう姿が
ほほえましく描かれる。
女好きだけど、根は優しい。彼のイメージにピッタリだ」

------で、結末はどうにゃるの。
「(笑)それは言えないでしょ。
でもね、だれもが望み、だれもが納得する最高の<幕切れ>が待ちかまえている。
原題は『50 First Dates』だけど、
ファースト・デートムービーとしてこのうえなくピッタリだね」

      (byえいwithフォーン)

※スウイート度人気blogランキングへ

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー