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白銀の北海道・大休パスの旅 1月20日編


 スカの可能性が高く宗谷線のラッセルの撮影を断念した後の被写体として、根室線のキハ40のタラコは良い存在となりました。遠くの山々がはっきり見えて素晴らしい光景です。  12,01,20 東滝川 2429D  Canon EOS7D

 20日の朝は私としては超ゆっくりの起床です・・・と言うのもレンタカーを借りるのですが、レンタカーの営業所が8時からなので、それまでは動きようがないからです。普段なら現地で見る朝陽をパンをかじりながらホテルの窓から見るのも不思議な光景です。
 ホテルの窓から駅を眺めていたらDE15のラッセルが入って来ました。時刻からして宗谷線のラッセルではなさそうです。石北線のラッセルでしょうか?
 8時前になったので駅レンの営業所に向かいます。昨秋では北口にあったプレハブの駅レンの営業所は移動して東側の高架下の判り辛い場所に移動していました。
 ホテルを出た瞬間はこんな物かと思ってましたが、結構冷え込んでいるみたいです。駅レンのお姉さんによると営業所の温度計は-20℃だそうで、どうりで手袋をしていないので、手が痛いはずです。
 寒い代わりに天気は申し分ないくらい良い天気です。当初は宗谷線のラッセルを撮りに行く予定でしたが、ここ2、3日雪が降っていないのでラッセルを撮りに行っても無駄(雪を跳ねず、スカを喰らうのは目に見えています)に思え急遽、根室線の気動車を撮りに行くことにします。本日、日本で最長、最所要時間の普通列車で有名な2429Dはキハ40のタラコ色が充当との事です。
 今年はただでさえ雪が多い北海道で、さらに例年以上に雪が降り続き岩見沢では観測史上最高の積雪を観測したそうですが、滝川あたりでもかなりの積雪があり線路の周囲は排モは飛ばした雪でレールが全く見えない状態でした。こうなるあと道路のオーバークロス等の高い位置でしか撮影出来ません。いろいろロケハンした結果、以前にDD51臨貨を撮影した事のある東滝川駅の跨線橋で撮影する事にしました。
 2429Dを撮影後、何処に行こうかと時刻表を眺めると札沼線(学園都市線)の新十津川まで入る列車がちょうど良い時間帯にあります。やはり札沼線の撮影と言ったら秘境駅の豊ヶ岡駅を外せません。幸いにも豊ヶ岡の東側に跨線橋があるので撮影にも好都合なはずです。


 雪に埋もれた新十津川駅ですが、なにかおとぎ話に出てきそうな光景です。駅前に雪捨場があり、この山が良い足場になりました。  12,01,20 新十津川駅舎  Canon EOS7D

 時間に余裕があるのでロケハンし、さらに木造駅舎を撮影しながら豊ヶ岡に向かいました。豊ヶ岡駅のホーム付近では下請けの人たちが除雪をしていました。日の利用人員が限りなく0に近い豊ヶ岡駅と言えども利用者が居た時のために駅までの道やホーム上の除雪などをしなくてはならず、本当にこの様な人がいるおかげで鉄道の安全が守られているわけで、頭が下がります。


 「ここはまず乗り降りする人はいないけどゼロで無い限りは我々がここの安全を確保しなくてはならないんだヨ!」と言う作業責任者の言葉に感動しました。鉄道愛を持ち、仕事に誇りを持っている人たちのおかげで安全が守られています。  12,01,20 豊ヶ丘駅除雪作業  Canon EOS7D

 さて豊ヶ岡で5425Dを撮影し東に車を走らせると結局は新十津川駅に着いてしまいました。ここで折り返しの5428Dを撮ると、この後の予定が全く頭に浮かびません。高速道路を走って宗谷線への転戦も考えたのですが、排雪の見込みのないのにわざわざ行くのも気が引けます。結局は根室線や留萌線を適当に撮影して17時過ぎに旭川駅に戻りました。


 ファインダーをのぞきながら左の小枝が気になって仕方ありませんでした。さっきまであの場所に居たのに何で気が付かなかったんだ…除雪していた人のトラックには高枝バサミがあるのさえ確認していたのにぃ!痛恨のミスです。  12,01,20 豊ヶ丘 5425D  Canon EOS7D

 レンタカーを返却して改札に向いました。改札の発車掲示器によると次の札幌方面の特急は稚内からやって来る17:34発の゛サロベツ゛との事。ホームに上がる前に時刻表で調べると18:00発の゛スーパーかむい゛と札幌着場面ではさほど時間差がないのでどちらにしようかと悩みました。やはり気動車の方が乗ってて楽しいので゛サロベツ゛の自由席の列に並ぶ事にしいました。5分ほど遅れて゛サロベツ゛が到着しましたが、ホームから見て車内が妙に暗く思えます。かなり強いスモークガラスなのかな?等と思い車内に入ると、なんと室内灯が消灯し、予備灯のみが点灯しています。職業柄、サービス電源の故障と言う事は察しがつきました。車内はかなりざわついています。やはり石勝線の列車葛西・・・もとい列車火災が乗客を不安にさせている様です。゛怖い!゛と言って降りる乗客もいました。担当してきた運転士と乗り継ぎの運転士、さらにはたまたまホームに居た運転士とが応急処置にあたっています。担当の運転士は携帯電話で指令に報告とアドバイスを受けているのですが、指令め要領を得ない様ですラチが開きません。結局はこの手のトラブルの基本である負荷となるNFBを全てoffしてサービス用エンジンを再起動させていました。かなり手間がかかりますたが室内灯が点灯し、どうやら復旧した様です。18時の゛スーパーかむい゛を先行させ運転再開となりました。いざ動き出すと時間経過と共に自由席の4号車がどんどん室温が下がっていきます。最初はコートを着て、さらにしばらくしてネックウォーマーを巻いて、さらに帽子をかぶり、さらに手袋までしても暖かくありません。デッキに出て配電盤を見ると「給電」のランプが赤表示のままです。たぶんサービス用エンジンは起動したものの、温風ファンをoffしたままだったのでしょうか?真冬の北海道で暖欠運転はなかなか厳しいものがあります。車掌に゛寒い!゛と言うと「調べています。」を繰り返すばかりです。何気に2両ある自由席のもう1両に行ってみたらその車両も寒いは寒いながらも我慢出来ない範囲ではないので、重い機材を担いで移動しました。


 62D”サロベツ”車内で停止したサービスエンジン起動のために指令と必至にやり取りを続ける運転士です。まぁ、こんな所に立って小言で”予備灯だけで行っちゃい!”等と口走ったり、写真を撮っている私が一番の邪魔者だとは思いますが、私はれっきとして乗客です”邪魔だから…”なんて絶対に言わせません!”  旭川駅 12,01,20 FUJIFILM FinePix AX250 

 途中、私服の関係者らしい若者が車掌と共に配電盤をいろいろいじるのですが、余計な機器(室外気ファン?)を起動させてしまい、暖かいので移動した車両の車内を一挙に寒くさせてしまう場面もありました。
 あとで時刻表をみると旭川18:04発の予定臨のスジがあります。このスジで走り始めたものだから゛サロベツ゛は遅れて回復もなく29分延で札幌に到着。゛急がないから!゛とそのまま乗っていましたが最初から゛スーパーかむい゛に乗ってれば良かったみたいです。
 今日の宿はちょっとリッチに「ホテルモントレ札幌」を予約しました。さすが世界一流のホテルだけに格式があり、スノーブーツで入って行くのには気が引けるほどでした。実はツアー企画では大先輩のO谷さんが「ツアーのプランニングでも、自分の旅行でも最後に宿泊するホテルを最高級にすると、旅行全体が良いイメージになる」と伺った事があります。今回はそんな言葉を思い出したので一流ホテルに宿泊する事にした次第です。


 今回の北海道旅行最後の夜は札幌でも一、二を争う高級ホテルに宿泊しました。シングルで予約したのですが、ツインのシングルユースにしてくれました。これだと着替えを使わないベットに放置出来て使い勝手が良くなります。  12,01,20 FUJIFILM FinePix AX250

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