上野の高校へ登校する途中、朝ブルや荷物列車を撮影するのが日課でした。今で言う朝練漬けの毎日と言ったところでしょうか？ ７６，０９，０１・ 大森 荷３４ OLYMPUS OM1 ＴＲＩ－Ｘ スキャナー ： Ｎｉｋｏｎ ＣＯＯＬＳＣＡＮ ⅣＥＤ
”最近は撮るものが無い！”と嘆きをよく聞きます。しかし４０年前は魅力的な被写体が身の回りに多くありどれを撮影すれば良いのか迷うほどでした。だからと言うべきかしかたくというべきかカメラをかばん（当時はやりだったマジソンバック）に忍ばせて通学するのはごくごく当たり前の行動でした。放課後はもとより、登校前にもちょっと１枚撮影して学校へ向かう事も珍しくありませんでした。
この日も事前の下調べでＥＦ５８６０号機が荷３４レを牽引するというので”これは逃すまい！”と早起きして大森駅近くの撮影地に向かいました。その頃一緒に撮影していた仲間もすでに撮影地に到着してスタンバイしていました。足場は今で言うご乱入ですが当時は咎められることもなく朝陽に輝く６０号機を撮影し大満足でカメラを仕舞って学校に向かったものでした。
今振り返ると朝練の日の朝食はどうしていたのか思い出せません。今だったらコンビニでおにぎりを買って撮影地で食うというのが眼に浮かびますが、当時はコンビニ等はまだほとんどなく朝食は駅前のパン屋を見つけて菓子パンをほうばってたいのかもしれません（ちなみに学校近くの五味屋は朝はやっていなかったはずです）。
まぁ毎日、こんな高校生活をしていたのですから学業はどのようなものだったかは想像していただけると思いますが、だからと言って後悔など全くなくかけがえのない高校生生活をエンジョイして撮影できたことを自分の宝だと思っています。。
