Dr内野のおすすめ文献紹介

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無駄なアラームを減らす方法2

2014年03月23日 | ひとりごと
二つ目。
アラームのデフォルト設定(モニタのスイッチを入れた時の設定)を、自分の施設にあったものに変更する。

これは、モニターにそういう機能があるか、もしくはメーカーに依頼すれば可能なはず。

例えば慈恵では、6年ほど前に、成人用/小児用/新生児用の三パターンのデフォルトを作成した。
小児用と新生児用が必要なのは、成人のデフォルトを新生児にも使用すると、脈拍が高すぎたり、SpO2が低すぎたりして、入室してから誰かが設定を変更するまではずっとカンカン鳴ってしまうから。
成人用も、不整脈のアラーム設定を変更したり、CVPは異常値になっても急いで対応する必要はないのでアラームを鳴らないようにしたり。

この辺は、当時のICU専属のCEがやってくれた。
この4月の診療報酬改定で、いよいよ"ICUにいるCE”というものがクローズアップされていくのだろうけど、やっぱり良いものですよ、いると。
(少しゴマスリ、あとでお小遣いもらおっと)

で、思い出した。
何年も前の話。
朝、職場に来ると、セントラルモニタのアラームの音が最小になっていた。おやっと思い元に戻すのだけど、また何日かすると最小に変更されているという事が何度も起こった。どうも、夜にうるさいからと誰かが設定変更しているようだったので、上記のCEに頼んで、音を小さくできないようにした。
数日後、そのCEが、
”裏切り者って言われました。。。”
と悲しそうな顔をしながら教えてくれた。

まあ、当時はそんなもんでした。
今はそんなことを考えるやつなんかいない、はず。
スタッフ全体のアラームに対する考え方というものが変化しうる、という例。
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