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Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

急性心筋梗塞入院患者における学会発表と院内死亡率の関連

2025年01月01日 | EBM関連
あけおめです。
今年の一発目はこれにしました。理由は、面白いから。

Takada D, Kataoka Y, Morishita T, et al.
The relationship between conference presentations and in-hospital mortality in patients admitted with acute myocardial infarction: A retrospective analysis using a Japanese administrative database.
PLoS One. 2024 Dec 9;19(12):e0315217. PMID: 39652554.


DPC研究。循環器学会で発表した人がいる施設は、誰も発表していない施設に比べて、AMIに対する薬剤使用が根拠に基づいていた頻度が高く、死亡率が低かった。

研究をすると、いろいろなことが変わる。文献は読みやすくなるし、宝とゴミが混在していることも分かるようになるし、根拠に基づいた医療の重要性がより深く理解できるし、などなど。研究している人とそうではない人は、臨床の仕方も違うし、カンファなどでの発言も違う。これって、研究したことがある人なら誰でも経験することだけど、したことがない人には分からない。ただし、学会発表は研究か?という問題はある。学会発表されたもののうち実際に文献になる比率は低い。上記の変化を感じるには、学会発表ではなく国際雑誌に採用されることが必要。

この文献は学会発表をした人がいる施設かどうかで比較しているので、いよいよ”研究効果"が薄まる。でも視点が面白いし、結果は感覚と一致している。

ICUで働く若い医療従事者の方へ(医師だけではない)。
働き出して数年経って、何となく周りが見えてきたなと思ったら、研究しましょう。そうすると、見えてきたと思ったことが実は全然間違いだったことに気がつけます。
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