コメント
 
 
 
これは? (ヤマザキ)
2013-03-09 03:47:07
せっかく観てもらったのに水を差すようだけれど、デビュー作と言われても、まったく記憶にない。早瀬理沙さんと石井基正君で撮った『超わいせつ 息づかい』(新東宝)が最初の映画のはずだけれど、誰が作ったか知らないわたしのフィルモグラフィーなるものを見たら、確かにこれが第1作となっている。
実は、わたしのデビュー作は、新東宝映画ではなく、かつての新東宝ビデオが窓口だった。その頃はビデオ部門のプロデュースする新東宝映画もあって『超わいせつ 息づかい』の打ち上げでは、映画部門の田中プロデューサーと口論になった覚えがある。
当時、旦々舎はエクセスをメインにする一方で、新東宝ビデオの仕事も受けていたので、おそらくは浜野監督に来た依頼をわたしに回したものだろう。
その2年前らしいこの『超アブノーマル・ペッティング 異常快楽』は、もしかしたら浜野監督に来た依頼を浜野監督が撮り、名義だけわたしにした可能性がある。当時は競合他社の作品を撮ることはタブーみたいな雰囲気があった。エクセスをメインとする旦々舎としては、浜野佐知監督名義で新東宝作品を撮ることはできなかったろうと思う。
実際、わたしが初めて大蔵映画を撮った時にも(これも三条まゆみプロデューサーから浜野監督に依頼があリ、わたしが代打ちとなった)エクセスに対する配慮から、当時わたしの監督作で使っていた脚本名義の「的場千世」(監督と脚本が同じでは安っぽいというエクセス小松さんの指令による)を監督としてクレジットした。催眠をテーマにしたものだったが、前述のフィルモグラフィーには当然載っていない。
自由に撮らせてくれる大蔵映画の作品を別名にするのは気分が悪く、第2作以降は浜野監督の反対を押し切ってわたしの実名とした。余談になるが、その後、浜野監督が新東宝で撮る時に「的場千世』名義を使い始めたので、マニアの間でも混乱が生じた。
『第七官界彷徨 尾崎翠を探して』で大阪に行った時、月岡さんという女性ライターと延々と噛み合わない話になったのも、この「的場千世」名義の恣意的な使い方が一因していた。
長々書いてしまったが、旦々舎が量産体勢にあった頃は毎日がドンチャン騒ぎで、名義がどうであろうとまったく気にしないというのが実状だった。往事茫々ではあるが、ほっとけばよい墓を、わざわざ掘り起こして来る貴君の、誰のためにもならない難業苦行に敬意を表して、記憶を辿ってみた。
 
 
 
>これは? (ドロップアウト@ピンクス無職)
2013-03-10 00:35:55
 やあみんな、ピンクを見てても仕出かす全方位的な役立たずだお(*´∀`*)   >もうヤケクソ

 自棄はさて措き、書き足した前書を以て返答とさせて頂きます。
 横着をお許し下さい、貴重な逸話を有難う御座いました。
 
 
 
追伸 (ヤマザキ)
2013-03-11 03:29:46
今日、浜野監督に確認したら、あっさり「まったく覚えてないけど、それは多分自分の監督作だろう」と言ってた。「(ピンクリンクの)太田君がフィルモグラフィー作ってくれてるけど、こうなると怪しくなるね(=「浜野佐知」名義だけでは収まらない)」と笑っているのはどうかと思うが、当時のエクセスをめぐる状況を考えると、新東宝作品をわたし名義にしたのは、まったく不思議でないということだった。

この件に関するわたしの考えについては、貴君への以下のツイートを収録しておきたい。

「 jmdbって日本映画データベースのことなのね。ピンクまで網羅するのは難しいでしょ。それに、映画において固有名詞のクレジットについては、若干疑問もある。わたしが深く関わった旦々舎作であることは間違いないし、名義に固執するつもりはまったくないので。」

集団製作である映画において、固有名詞に固執しても仕方がない気がする。この作品でも、ゴブリン君に協力してもらっているように、相当わたしも肩入れしていることは間違いない。納得して監督をわたし名義にしたので、何も覚えていないのだろう。

この当時から浜野監督とわたしは初号試写のたびに喧嘩するほど意見が対立していたが、集団の中に固有名詞が埋没しても構わないと、わたしは考える。一方、わたしの監督作を「浜野佐知監督作品」としたら「ふざけるな!」と浜野監督は叫ぶに違いない。「私はそこまで下手じゃない」と言うだろう。

監督というのは特殊な人種だと思う。わたしがこれまで何十本監督したか数えたことはないが、いまだに自分を「監督」と自称したことはない(はずだ)。

 
 
 
>追伸 (ドロップアウト@ピンクス無職)
2013-03-11 08:59:25
 重ね重ね恐縮です。

>まったく覚えてないけど、それは多分自分の監督作
>これまで何十本監督したか数えたことはない

 その辺りの、量産型娯楽映画の頓着なさはしなやかさと同義であるかとも思はれますが、
 何はともあれ「山邦紀デビュー作発見、ヤッター!」だなどと嬉々とした挙句に、
 まんまと喰はされた己の浅墓さが情けない次第です。

>この作品でも、ゴブリン君に協力してもらっているように

 言ひ訳でしかありませんが、その点にも眩まされました。

 何はともあれ、上手く行かないのは私のターン、
 これからも性懲りも臆面もなく追ひ駆けて行きます。
 
 
 
訂正 (ヤマザキ)
2013-03-20 23:17:19
たびたび申し訳ない。わたしのコメントに明らかな記憶違いがあった。

大蔵映画で最初に使った拙作の名義は「的場千世」ではなく「水元はじめ」で、4作品この名義で撮ったようだ。5作目からが実名。
「的場千世」はエクセスの拙作脚本名義で、浜野監督の新東宝での名義は「的場ちせ」と平仮名となる。

奈良の研究家が調べてくれたのですが、どうやらこれが正確だと思われる。まことにアバウトな話で、まるで貸本劇画みたいと思ったけれど、まあ、わたしの杜撰な気質に起因しているね。

追伸:「和服夫人の身悶え」のデタラメな俳句を起こしてくれたのは有り難う。PGの諸君と揉めた頃の作品で、わたしは愛着があるが、もちろん評判は悪い。
 
 
 
>訂正 (ドロップアウト@ピンクス無職)
2013-03-21 12:07:30
>たびたび申し訳ない

 とんでも御座いません。

>わたしのコメントに明らかな記憶違い

 奈良氏は私もフォローしてますから、御二方の遣り取りはこちらのTLにも表示されます。
 開き直る訳ではありませんが、何だかもうキリがないので、
 手当たり次第片端から攻めます。見れるものは、全部取りに行けばいい。

>「和服夫人の身悶え」の俳句を起こしてくれた

 それがDMM戦の醍醐味です。
 私もリアルタイムでは正直ナンジャコリャ?でしたが、
 改めて再見してみたところフィニッシュに捻じ込まれた穏やかな
 エモーションに、不可思議な感銘を受けました。

 昔話も兎も角、最新作評判の御様子。
 当地に来るのは大概先ですが、楽しみに待ちます。
 
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