Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

Iraqis Fried Up? ~最先端米軍マイクロ波(電磁波)兵器の威力~

2007-01-08 05:47:14 | 危機管理:国際人道保健支援・災害救急
軍事兵器はその国の幼児性を如実に表すとは宮崎駿氏の言葉だったと思うが、アメリカ人は光線銃やらSFに出てくるような兵器が好きだ。しかし事が実際の軍事となると話が別である。この光線銃まがいの兵器を米軍が実際に実戦投入しており、また被害者が出ているとしたら・・・?

2005年の7月24日付けのUSATODAYの
記事によれば、米軍は非致死的兵器を実戦展開したと言う。自動車爆弾による自爆テロや米軍を取り囲む群集に閉口したと言うのだ。そこで開発されたのが"Active Denial System"(アクティブディナイアルシステム:行動制止装置とでも訳そうか?)と言われるものである。致命的・致死的ではないマイクロ波を暴徒と化した市民に照射すると、標的となった人間は、耐えられない熱と痛みを受けると言う。この痛みに対する回避行動として、群集は雲散霧消、よってイラク展開軍は仕事がやりやすくなるのだと言う。

テロリストと区別の付かない一般市民に対しては、通常兵器を使用する(つまり発砲する)事は出来ない。しかしながらテロリストは群集の中から現れる。したがって、米軍兵士は身を守る為に、群集を排除する非致死的兵器が必要であるとのロジックは、米軍側のものである。これには裏があり、解放されたイタリア人とイタリア情報機関のエージェントが乗り合わせた車が米軍チェックポイントに近づいた時に、米軍兵士はイタリア人に向けて発砲した。(この問題はここでは扱わない)その後の米伊関係は、冷え込んだものとなった。このような事態を避ける為にもマイクロ波を使用した行動制止装置"Active Denial System"のような"非致死的兵器"が必要だと言う。

ここまで聞けば充分だろう。しかし別の情報ソースによれば、アメリカ合衆国は、エネルギー直接照射兵器を禁止した国際条約に調印していると言う。これらの情報を踏まえた上で、イラクの現状をヴィデオで見て頂きたい。オリジナルの映像ファイルグーグルにアップされたものとの2つを掲載したい。

最新の画像もっと見る