Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

日本は一日にして成らず

2009-09-03 19:03:43 | 現代国学:政体(政府)・国体・皇統・伝統
民主党政権の誕生とあって、「あまりにも日本的な」自民党支配と55年体制は完全に終焉を迎えたと言っても良い。「自民党をぶっ壊す」と言っていた人物こそが自民党の新しいタイプ・ネオコン自民党の典型であり、後の自民党崩壊への基礎を作った事は異論が無いだろう。

前首相は経済・金融政策を大蔵省分割以前の状態へと戻そうとしたり、郵政民営化に関して異論を唱えたり、少し国粋的な印象を与え始めたなと思った矢先に徹底的な麻生降ろしに遭った。親戚に皇室の方もおられるし、祖国愛と言う意味では素朴なものがあったように見受けられたが、それがいけなかったのか、売国的政策をも抱えかねない新政権担当政党が如何なる動きをするのか、海の外から祈りつつ見守るしかない。

「人々はローマが偉大であるからローマを愛したのではない。ローマは人々がローマを愛したから偉大となったのだ。」(Gilbert Keith Chesterton)

チェスタトンの言葉が身にしみる今日この頃である。

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