Dr. Mori Without Borders / Mori-san Sans Frontieres

森 一仁が医学・国際政治経済金融・人文教養教育など関心問題を国際的・学際的に考える。

理科系のキャッチボール

2008-01-22 01:18:02 | 人間発達論:言語・外国語・高等教育
文科系出身の人間として気になる事として、理科系の学生はなぜにキャッチボールをするのか、と言う事がある。ちょうど受験シーズンだから高校の事などを思い出しているのかも知れないが、周囲の友人に聞いて見ても理科系の学生の娯楽はやっぱりキャッチボールなのである。

理科系コースの学生達が数学の補習を受けて採点を待っている間、文科系コースの学生は英語の補習の採点待ちだったと思う。文科系学生はとにかく私語の時間となる。漫画を読むものもいる。文科系クラスが騒がしい中で理科系クラスはと言うと数学や物理の自習をしたりするもの、おしゃべり組、そしてキャッチボール組に分かれていたような気がする。理科系でもおしゃべり組はだいたい後で文転するパターンが多いように思うが気のせいであるか。

キャッチボール組は高校までの風物詩かと思えばそうではないらしい。理学部・工学部・薬学部・理工学部などで実験の反応待ちの待ち時間などにやはり理系男子はキャッチボールをしていたとの報告が入っている。特に言葉を交わすものでもなく、淡々とボールをなげあって時間をひたすら潰すのだ。文科系学生が口を動かしている間に理科系学生は手足を動かしている対比がとても面白い。

普段から文科系・理科系の別には意味がないと考えているのだが、文科系文化や理科系文化と言うようなものはあるようである。ちなみに理科系と言えば実験実習が必須だが、これもやり方が大きく分かれるようである。プロトコール通りに反応を進める学生達に対して薬品の用量や温度を倍増したりして「早く切り上げよう」とするグループ。前者は学究肌の人間で、後者はおそらく実務肌の人間であると思われるのだがいかがだろうか。

いまでもキャッチボールをする理科系学生達は健在なのだろうか?

最新の画像もっと見る