水月光庵[sui gakko an]

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就職難で助かる私大

2010年08月11日 | 庵主のつぶやき
大卒の就職率が6割らしいですね。報道各紙を読めば、社会問題として認識されているのがわかります。【主張】大卒就職率6割 若者よ熱意と能力を競え、産経ニュース、2010.8.7

一方で、大学院修了者の就職率はなかなかニュースになりません。
というか、大卒者の就職率については毎年のように触れられるのに、院卒はほぼ見かけません。

博士はともかくとして、修士くらいは採り上げられてもいいように思うのですが・・。
なにせ、「仕事が見つからないから大学院に避難」する学生も急増している世なのですから。(先の産経ニュースでは、就職待ちの留年あるいは、大学院進学が増えていることに触れています)

しかしコレ、歴史は繰り返される!と言ってもよいのではないでしょうか。
91年以降の大学院重点化で院生が大増産されたあの勢いが何やら思い出されるシーンです。
ここのところ入学者増加の勢いにかげりが見えつつあった大学院はウハウハかもしれません。

これだけ大学院というものが、国民に近くなってきたのなら、これから進学を考える学生や両親へ向けたアナウンスも欲しいところですね。修了者の就職先や就職率について詳しく知りたいと願っている人たちは少なくないはずです。

さて、この就職難、実は大卒者だけでなく、高卒者も同じ構図のなかにいるという部分を見過ごしてはならないでしょう。就職先が見つからないので「大学に進学」した学生も増えているそうです。
就職厳しく進学選択?…私大定員割れ 2年連続改善 2010年8月1日 読売新聞)。

若者をめぐる雇用情勢が厳しくなると「学校経営の助けになる」という不思議な構図ができあがっているようです。これっていかがなものでしょうか。
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