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『自民党総裁選』 『北海道の地震と全戸停電』 『「特別支援教育」にとりくむ父母と教師の熱意』

2018-09-16 01:22:14 | 政治・文化・社会評論
『自民党総裁選』 『北海道の地震と全戸停電』 『「特別支援教育」にとりくむ父母と教師の熱意』
2018年9月15日の「JNN=TBS報道特集」
            櫻井 智志


Ⅰ:自民党総裁選
 候補者の雄、石破茂氏はむしろタカ派だ。
しかし、安倍晋三氏は極右なだけでなく、氏の言説そのものが二重構造となっていて、言論の意味の空洞化が異常な特質をもつ。こんな政治家、戦後日本の総理で誰もいなかった。
安倍総理は若い時はむしろ支持層も広かった。新潟の論客である森ゆうこ自由党国会議員さえ幹事長時代と総理になってからの変貌に驚きを記している。自民国会議員の8割の支持と聞く。蔓延する空気族。その場の空気を読むことを第一として、自らの政治信念など投げ捨てて、今の安倍自民党内でひたすら忠誠を尽くし、自分を選んだ国民の世論など忖度しない。戦前に保守リベラル派の和辻哲郎らは「風土」や「空気」にファシズム体制に一気に走る日本民族のやさしくおだやかな侵略性の基盤に言及した。
石破茂氏は、落選してもその得票が大事だ。大量得票をしかける安倍氏側は得票の段階ごとに三選後の総理政治の内容を変えるふしがある。安倍氏周辺から流されるマスコミ政治情報だ。ずっと出馬をめざしていた野田聖子氏は突発的スキャンダルで潰された。安倍的世界に、異を唱える政治家をマスコミと官僚を駆使してねじふせた「安倍自民党世界」、それは戦後憲法の良質な思想的世界を破壊するアンチ憲法的剛腕の世界だ。安倍晋三氏は、「戦時思考」の絶対的信念によって狭く偏狭な前方視野狭窄な視界しか見えない。


Ⅱ:北海道の地震と全戸停電
 広い北海道でなぜ全戸停電か、わからなかった。ポスト3.11以後今日に至るまでに、福島原発事故問題に安倍政権が全力で取り組んでいたら、今回の北海道の火力発電所の回復も、早急な解決に至ったであろうと推察する。
 弱者切り捨ての政治はやがては支配権力と庇護する支配的富裕層さえ、今後の大災害によって切り捨てられるであろう。 1970年初期にSF作家小松左京は小説『日本沈没』を映画化した。小松左京は、大学生の時に大島渚らと京都関西の全学連指導部だったと記憶する。私は『日本沈没』を荒唐無稽なものと考えていた。同時期には見ていなかった映画を、レンタルDVDによって新旧作品を最近見た。ポスト1970年時代の数々の大地震、自然災害に加え、南海トラフ大地震の予報や福島原発事故の列島に網の目のように分散する原発と再稼働をめぐる安倍政治、それに追従する高裁、最高裁の驚くべき無理な解釈と判決の連鎖。小松左京の作品は、現在を見通していたかのように示唆に富み啓示的ですらあるのだ。



Ⅲ:「特別支援教育」にとりくむ父母と教師の熱意に忘れていたものを見る
 横浜や全国各地の「盲教育」の実像。ヘレンケラーとサリバン先生の『奇跡の人』を子どもの頃見た。そこに、奇蹟(奇跡、ではなく)と戦後世界史の大きな潮流「世界人権宣言」以来の国際社会の著しい潮流を感じた。
 だが、最近の世相。神奈川県で障がい者施設の元職員が深夜に施設に乱入し多数の施設生活中のひとびとを殺害した。まるで非日常的な戦場感覚で障がい者を殺戮した事件の現在日本。JNN「報道特集」は、地道に足元から子どもの姿に笑顔と温かさで接し続ける様子を映像として提示した。草の根を豊かに耕している親と教師たちの探求を報道してくれたことに胸をゆさぶられる感銘を覚えた。つきなみな言葉だけれど、感謝したい。地道に足元から子どもの姿に笑顔と温かさで接し続ける親や教師や研究者たちの日常。その日常が、日本の草の根を豊かに耕してくれている。
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