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『転載』安倍首相が圧勝の情勢 石破氏はもう飛び出したらどうだ

2018-08-17 01:41:39 | 転載
『転載』安倍首相が圧勝の情勢 石破氏はもう飛び出したらどうだ
2018年8月16日日刊ゲンダイ転載



写真 その主張に反論の余地なし(C)日刊ゲンダイ

【Ⅰ:「二度とチャレンジできないように石破を叩き潰す」】

 安倍首相が3選を目指す9月の自民党総裁選を巡り、その周辺からはこうした不穏当な声が公然と上がっている。安倍政権は、誰でも何度でも再チャレンジできる社会を目指してきたのではなかったのか。

 事実上の一騎打ちとなった総裁選に出馬表明した石破茂元幹事長は、「正直、公正」をスローガンに掲げた。念頭にあるのは、言うまでもなく5年8カ月に及ぶデタラメだらけのアベ政治だ。「嘘つき、エコヒイキ」への批判である。自民党総裁選は実質、首相指名選挙だ。対抗馬から気恥ずかしいほどまっとうな対立軸を持ち出された現職首相が、かつていただろうか。

 石破は「政治・行政の信頼回復100日プラン」を作り、年内の実行を宣言。「謙虚で正直で国民の思いに近い政治」「透明・公平・公正な政治、行政」「課題に正面から挑み決断する政治」の3点を「取り戻す」とまで訴えている。いずれもアベ政治によってこの国から奪われたものだ。森友学園にタダ同然で国有地が払い下げられた端緒は、時代錯誤の教育勅語に心酔する安倍夫妻だった。国家戦略特区を利用した獣医学部新設の恩恵にあずかったのは、安倍の“腹心の友”が理事長を務める加計学園だ。野党の疑惑追及から逃げる安倍を守るため、内閣人事局を通じて生殺与奪を握られた官僚が公文書を改ざん、偽証を繰り返し、民主主義の根幹を揺るがす事態に陥っている。だからこそ、多くの世論調査で「首相の説明に納得していない」が依然として7割を超え、内閣支持率は支持と不支持が5カ月連続で逆転。不支持の理由は「首相の人柄が信用できない」が断トツだ。

【Ⅱ:衆人環視の公開討論で徹底論戦】
 誰が言い出したのか、“外交の安倍”も嘘っぱちだ。トランプに「バイ・アメリカン」と詰め寄られて米国製兵器を爆買い。返す刀で貿易戦争を仕掛けられている。北方領土問題は1ミリとして動かず、ロシア主権下で共同経済活動が着々と進行。朝鮮半島の非核化に向けた史上初の米朝首脳会談をお膳立てしたのは、韓国の文在寅大統領だ。11年ぶりの南北首脳会談、米朝会談が決まると慌てて文在寅に口利きを頼んだのは安倍ではなかったか。金正恩朝鮮労働党委員長に「なぜ日本は直接言ってこないのか」とコケにされる安倍に、北朝鮮問題で何の助言ができるというのか。

 安倍3選の大義はない。際立つ国民世論との乖離、それに気づかぬ自称国民政党が辿る道はハッキリと見えている。

 政治評論家の本澤二郎氏は言う。

「総裁選直後に実施される沖縄県知事選は、安倍政権と対立した翁長知事の弔い合戦です。自民党が国政選挙並みに死に物狂いで戦っても、選挙の常識から考えて翁長知事の後継候補が勝つでしょう。安倍首相が3選しても、間もなくレームダック化する。来年の統一地方選でガタつき、参院選は敗北必至です。実体経済が少しも好転しない地方は、安倍首相の政治手法に不満を募らせている。国会議員の価値判断も詰まるところ、次の選挙でもバッジを着けられるかどうかです。官邸がいくら締め上げ、勝ち馬に乗れとあおっても、安倍首相と心中覚悟なのは一部の側近連中だけ。世論が“アベNO”を強く突き付ければ、地方票は堂々とアベ離れに動くでしょう」

 正直も公正もクソ食らえの口先首相を延命させる利点が、オトモダチ以外にあるのか。結論は分かり切っている。

【Ⅲ:「北朝鮮問題でトランプに助言できるのは安倍だけ」という大嘘】

 安倍圧勝情勢のグロテスクは自家培養なだけにタチが悪い。安倍のツルの一声で衆院議員引退後も続投する高村正彦副総裁が、共同通信のインタビューでこう持ち上げていた。

「首相を代える選択肢はない。外交能力は傑出し、アベノミクスもうまくいっている。子どもの貧困率は下がり、正社員に限っても有効求人倍率は1倍を超えた」

「各国首脳と良い関係を築き、調整能力も抜群だ。特にトランプ米大統領とは密接で、日米同盟はかつてないほど堅固だ。首相主導で安全保障法制を整備したからに他ならない。北朝鮮の核問題で米国に助言できる首脳は世界中で首相しかいない」

 アベノミクスはうまくいっているどころか、いつ破綻してもおかしくない状況だ。異次元緩和で金融機関は経営危機に陥り、5年経っても物価上昇率2%を達成できないまま黒田日銀は白旗。政策修正を余儀なくされた。GDP増加は算出方法変更によるカサ上げ、今年6月の名目賃金急上昇もサンプル変更によるものだ。

 子どもの貧困率も過去最悪の数値から約2ポイント上昇した程度で、正社員の有効求人倍率上昇は人口減少が招いた労働人口減少が要因である。

【Ⅳ:沖縄県知事選でレームダック化】

「政府が国民に信用されなければ何も始まらない。(今の政府は)エコヒイキがないだろうか、ということだ」

 石破の訴えは聞けば聞くほど至極もっともで、異論を挟む余地はおろか、反論の余地もないはずだ。にもかかわらず、いまだ正式な出馬表明すらしていない安倍を7派閥のうち5派閥が支持。国会議員票の7割を押さえたペテン首相が余裕の表情とは恐れ入る。我先にと悪の権力支持に走る醜悪集団、自民党派閥の無節操もしかりだ。

「出たら処遇はできないよ」と安倍に迫られ、出馬断念に追い込まれた岸田文雄政調会長は、「扉が閉まる前にようやっと駆け込んだ」「今頃になって何だ」「人事で徹底的に干せばいい」などと罵声を浴びせられている。安倍を支える麻生財務相は「〈話にならない〉と面と向かって文句を言った」とふんぞり返る始末だ。

 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。

「石破さんは安倍首相の政権運営を真っ向から批判しています。総裁選び=首相選びなのですから、石破さんから公開討論を呼び掛け、正面からの議論を国民に見せるべきです。石破さんがこねくり回した議論に走らず、モリカケ問題にズバズバと斬り込めば、おのずと答えは浮かび上がる。安倍首相が応じなければ、相変わらず逃げ回っている印象が強まる。国会議員票も地方票も官邸から相当に締め付けられているとはいえ、無記名投票です。石破さんの言動次第で、動く余地はあるでしょう」

 真正面から戦ってもテコでも動かないようであれば、石破はもう自民党を飛び出したらどうか。この国の行く末を憂うのであれば、この政党に未来はないと見限る時である。
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