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【現代思想とジャーナリスト精神】

真実にねざした『報道特集(2018.6.9)』

真実にねざした『報道特集(2018.6.9)』

                 櫻井 智志



 新潟県知事選の様子は、沖縄での市長選挙を類推させる。自公の首脳は見事だ。当確まで、「県民党」の名のもと政党色を薄めている。それが当選後も県知事独立として保証するだろうか?福島県の佐藤栄佐久元知事の例がある。永田町の意に反すれば、即時交代となる。「地方自治」の論理は?

 新潟県民は、うわべの言葉だけではごまかされない。国政選挙でも前回知事選でも、野党が市民運動と連帯して越後県民の上杉謙信以来の独立心を堅持してきた。花角候補も自身は常識ある人物だ。候補を動かす勢力が候補を生かすか。枠組みがマリオネット操作のようでは地方自治が腐る。

 実は私は小泉親子への警戒心が強く、総理時のイラク派遣以来疑問がある。ただ池田ちかこ候補は脱原発自然エネルギーを提唱する元小泉総理とも提携し、野党も広範な政党と公平・共闘を堅持する。参謀格の女性は政党人ではない。自由党森まさこ議員も前回参謀だが見事な応援だ。共闘選挙。‏



 シリア大統領支持のロシア、反体制派に表に出せない兵器供与の米国。冷戦後アメリカとロシアの軍事競争は変わらない。超大国のエゴで、シリアも中東全体もどれだけ子どもたちが命を奪われ人体損傷し、家族を失ってきたことか。安倍総理は日本国家をとんでもない立ち位置に立たせている。

 国際紛争の基盤は、大規模な利益をむさぼる軍需産業の底なしの利益増大。そのことがきょうの「報道特集」で赤裸々に伝わってきた。戦争は紀元前からある。だが核兵器や生物化学兵器は、人類が抑制できず自己増殖化している。その最大の被害者は子どもたちや社会的弱者だ。絶望的な現実。





 これまで「報道特集」は、国の内外を問わず、本格的な現場を丹念に取材し、ジャーナリズムの王道を歩いてきた。立場や結論を性急に急がず、日本が直面する課題に根本から取り組んでいる。その姿勢そのものに、学びたいと毎回痛感している。


Ⅳ‏
  日本史上、今上天皇ご夫妻のような人間的で国民の幸福を大切にしてきた存在は稀有と考える。皇太子ご家族にも良さを継承している。明治以後、激動の中で戦後民主主義を経験を通して会得されている。「天皇制」の枠よりも大きな歴史観を感ずる。宮内庁や政府はどうだろう?

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