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小泉信次郎と石原慎太郎・支配層にピノキオとして派遣された悲喜劇

2018-09-24 23:00:05 | 政治・文化・社会評論
小泉信次郎と石原慎太郎・支配層にピノキオとして派遣された悲喜劇
        櫻井 智志




 小泉信次郎と石原慎太郎の両氏。
 二人を比べると違和感をもつかたもいよう。

 若き日の石原慎太郎は、学生時代に穏健な左派組織にいた。神奈川随一の県立湘南高校から一橋大学に進んだ。一橋大学では社会心理学の南博ゼミに所属。。文芸評論家の江藤淳とは同級生であり、ともに高校の先輩である歴史学者江口朴郎宅に訪問したりしていた。慎太郎が高校一年の時だった。学生運動が盛んになろうとしていた昭和23年に、民主学生同盟にいち早く入り、学内に社会研究会を作った。時代の空気もある。彼は1958年に、大江健三郎、江藤淳、谷川俊太郎、寺山修司、浅利慶太、永六輔、黛敏郎、福田善之ら若手文化人らと「若い日本の会」を結成し、60年安保に反対している。以上はウイキペデイアにも詳細に記載されている。
 人生後半の右派としての石原慎太郎が、若い頃にこのような軌跡を描いていたことは意外でもあるし、参考にもなる。



 小泉信次郎は、自民党内で党勢革新派として、兄の小泉孝太郎とともにそれぞれ政界、芸能界で抜群の人気をもつ。私は、反体制派月刊誌『噂の真相』で編集長岡留安則に共感をもち、休刊となるまで読んでいた。その巻頭グラビアで、まだ芸能界に入る前の孝太郎が、独身ではあったが人妻と路上で人目もはばからず抱き合っている写真を数枚、コメントつきの記事を読んだ。恋愛の私事性やプライバシーの領域だから、そのことに立ち入るつもりはない。だが、俳優として充実したその後を歩む孝太郎氏に、スキャンダル記事はない




 骨太のジャーナリスト横田一氏は以下の評論を書いている。
以下全文転載

「転載開始」
ハーバービジネスオンライン > 政治・経済 > 沖縄県知事選の応援で現地入りした小泉進次郎、翁長知事の名前を出すも辺野古新基地についてはまったく語らず
沖縄県知事選の応援で現地入りした小泉進次郎、翁長知事の名前を出すも辺野古新基地についてはまったく語らず

横田一

2018.09.24

 沖縄県知事選(9月30日投開票)で自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が9月16日に沖縄入りし、自公維希推薦の前宜野湾市長・佐喜真淳候補の応援演説を那覇市・浦添市・豊見城市で行った。そこで連発したキーワードは「まさか」だった。
安室奈美恵さん、故翁長前知事に「お疲れさまでした」と語るも、基地については触れず
(写真略)
9月16日に沖縄入り、前宜野湾市長の佐喜真敦候補の応援演説をする小泉進次郎・筆頭副幹事長
 この日は歌手の安室奈美恵さんの芸能界引退日。進次郎氏は、一か所目の県庁前の街宣で「最近、本当に驚くことがいっぱいあります。まさか、この沖縄の知事選挙、そして今日、私が街頭演説に来るこの日が安室奈美恵さんの引退の日になるとは誰も想像していなかったでしょう」と切り出し、すぐ近くの琉球新報社ビルに張り出された安室さんの大きな写真を見ながら「本当にお疲れ様でした。ありがとうございました」と続けた。
 二つ目の「まさか」は沖縄県知事選について。「もう一つの『まさか』がこの時期に沖縄県知事選挙が行われるとは思いませんでした。今まで知事として本当に命がけで、ご尽力をされた翁長知事に対しても『お疲れ様でした』と言いたいと思います。本当にありがとうございました」と進次郎氏は、安室さんに対する言葉と同じ言葉を繰り返した。
 しかし、こっちが「まさか」と言いたいほど驚いたのは、翁長知事が「命がけで尽力」したはずの辺野古新基地反対についてはまったく触れなかったことだ。2か所目の街宣で進次郎氏は「命をかけて、この沖縄県を何とか前に進めたいと頑張って来られた翁長知事、本当にお疲れ様でした」と語ったが、命をかけて取り組んだ新基地建設阻止がなぜ「何とか前に進めたい」という抽象的表現にすり替わるのか。
 2か所目での街宣後、進次郎氏を直撃した。「辺野古に触れない理由は何ですか」と聞いたが、無言のまま車に乗り込んで走り去った。3か所目でほぼ同じ街宣をした後にも再び直撃。今度は車内で窓越しに聴衆に手を振る進次郎氏に向かって「翁長知事の名前を出しておきながら、辺野古に触れないのはなぜですか」と聞いたが、視線も表情もまったく変えることなく、何も答えなかった。
県知事選とは無関係の内容をダラダラと話し続ける進次郎
(写真略)
佐喜真候補の応援演説で翁長前知事のことに触れながら、辺野古新基地問題について全く語らない進次郎氏を直撃したが、一言も語らず
 県民は、進次郎氏が新基地問題についてどう思っているのかを知りたがっている。しかしそれについてはまったく語らずに、県知事選とは関連性が乏しいことをダラダラと話し続けていた。約10分間の街宣では、辺野古の「へ」の字も言わない代わりに、プロゴルファーの宮里藍さんと安室奈美恵さんの引退については次のように詳しく語ったのだ。
「2つ目。まさか宮里藍選手が30代前半で昨年引退を表明するとは思わなかった。まさか安室奈美恵さんが40歳で引退をして新たな道を行く。しかし今は驚きかも知れないけれども、これからの日本で当り前の生き方を宮里さん、安室さんがこれから沖縄から始めてくれたということなのです」
「宮里さんに新たな人生があるように、安室奈美恵さんに新しい生き方があるように、これから誰もが何歳でも新しい生き方を選択できる。『人生100年時代の新しい生き方』をこの沖縄から始めていくというメッセージを私は今回感じることができました」
 スポーツ選手や歌手が30代戦半から40歳で引退して新たな生き方を始めることと、一般庶民が何歳からでも新しい生き方を選択できることとはあまり関係がない。別世界の話を並べ合わせて「人生100年時代の新しい生き方を沖縄から始める」という“お伽噺”に終始したのだ。
新基地反対の公明党沖縄県連との選挙協力のため、辺野古には触れられない


進次郎氏の街宣を横で聞いていた西銘恒三郎衆院議員(左端)は、辺野古新基地建に触れない進次郎氏の街宣について「選挙で勝つため」と断言
 肝心の新基地問題を語らない進次郎が立ち去った後、横で聞いていた自民党の西銘恒三郎衆院議員(沖縄4区)に「辺野古に触れない理由は何ですか」と聞くと、分かりやすい答えが返って来た。
「本当は『辺野古新基地建設を推進する』と訴えて選挙を戦うべきだと思いますが、沖縄の公明党県本部は辺野古新基地反対。選挙で勝つために、新基地問題には触れないんですよ」
 沖縄県知事選における進次郎氏の役割が浮き彫りになってきた。有権者騙しの詐欺的な“争点隠し・二枚舌選挙”を粉飾し票集めに邁進する、トーク術抜群の若手芸人風政治家ということだ。
<取材・文・撮影/横田一>
ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

「転載終了」


 ウイキペデイアは小泉信次郎にこう紹介している。

1988年(昭和63年)に関東学院六浦小学校に入学して、大学卒業まで関東学院で過ごす。関東学院六浦中学校・高等学校ではスポーツ、特に野球に熱中した。2004年(平成16年)3月、23歳の時に関東学院大学経済学部経営学科を卒業。その後コロンビア大学大学院に留学し、ジェラルド・カーティスに師事して、2006年(平成18年)に政治学の修士号を取得した。その後、アメリカ合衆国の戦略国際問題研究所非常勤研究員を経て2007年(平成19年)に帰国し、それ以後は父である純一郎の私設秘書を務める。


 小泉信次郎は、小泉純一郎元総理について語ることを欠かせない。
小泉元総理が、細川護熙元総理とエネルギー問題で、安倍自民党政権を批判して原発再稼働反対や自然エネルギー開発など今もエネルギッシュに提言し、活動している。立憲民主党や日本共産党など大いに評価し支持している。
 私は総理時代の小泉純一郎の政治を強く批判する立場に立つ。郵政改革や軍事外交政策を忘れていない。国会での答弁の酷さも安倍晋三のさきがけだ。
 なによりも、自民党総裁選で、安倍氏石破氏の候補の支持表明で安倍総理と小泉純一郎元総理の間で密約があって、進次郎が石破支持を発言したのは、党員票に影響がなくなった時点の後、つまり国会議員選挙当日の朝であり、一部に漏らしたのも、前日の午後以降であった。

• 日刊ゲンダイDIGITAL
進次郎氏当日まで完黙…裏に父・小泉元首相“ゴルフ密約説”
• 2018年9月20日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237894



【結語】
小泉信次郎は他の同世代の自民党政治家よりもはるかに優秀であり、政治家としての環境にも恵まれている。その進次郎を巧妙に利用する神奈川のドン菅義偉氏ら自民党首脳部だ。菅官房長官が苦労していまの地位に到達した軌跡は、野中弘務元官房長官とそれぞれ異なるが似ている。
 そのような人間模様をはらみながら、戦時下戦後、日本最大の被害と虐待、被差別と闘い続けている沖縄県民の翁長雄志率いる「オール沖縄」の現代世界史的意義を、私たちはお坊ちゃま二代、三代の政治家たちの見かけの虚像で騙されているわけにはいかないのだ。-了―



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