ドリームピックのウクレレ日記

ウクレレとヨットの大好きな「お腹の大きなオヤジさま」
dreampicのウクレレ日記。

“さくら貝の詩”について

2013年01月06日 00時04分14秒 | 音楽関係
鎌倉の由比ヶ浜、滑川の河口へ降りる階段のそばに、さくら貝の詩の碑が建ったと
このブログでも紹介した。
そのとき、私はこの唄は、逗子の海岸での話と思っていた、と書いたが、その話の続き。

作詞の土屋花情は、やはり逗子役場の職員で、この詩の元となった短歌を作ったのが
のちの作曲家、八洲秀章(やしま・ひであき)で、土屋に依頼して出来た詩に、
八洲自身が曲をつけたものとのこと。
このあたりの事は、二木紘三氏のブログ「二木紘三のうた物語」に詳しい。

二木氏のブログを読んで、この詩の背景がはっきりしてきた。作曲の八洲の恋人の
八重子が18歳で病で亡くなり、それを嘆いた悲しい曲だということ。
この詩の元となった、八洲の短歌は…

わが恋のごとく悲しやさくら貝
  片ひらのみのさみしくありて

確かに、海辺で拾う桜貝は、二枚貝なのに一枚だけで拾う事が多い。
この詩もかつて、逗子に住んでいたころ、このブログで紹介したことがあったが
単に、片思い、失恋の短歌と思っていたが、こんなに悲しい話があったとは。
昭和14年ころは、まだ結核で亡くなる人も多かったのか…。

そんな二人を思い、一緒に悲しんだ親友と、八重子の詩を作ったのだろう。
作家であったなら、愛と死を見つめて、のような悲恋物語にもなったかもしれないが
かえって、音楽になって詩になって、今に語り継がれるというのも、色あせない青春
だと言えるかもしれない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 棟梁が挨拶に、そしてカイロへ | トップ | 正月6日。最後のお正月気分... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽関係」カテゴリの最新記事