おとぎのお家と青い鳥

本ブログでは、主に人間が本来持つべき愛や優しさ、温もり、友情、勇気などをエンターテイメントの世界を通じて訴えていきます。

Super Santa Claus シンデレラ / 蛍 最終回

2011-12-18 21:28:02 | 人・愛・夢・運命・教育・家族・社会・希望

クリスマスツリーSuper SantaClaus シンデレラ』 ~~も、今回でいよいよ最終回です。天の国に旅立つ、ララちゃんのためにシンデレラが最後に用意した、宇宙規模で催しされる“世界で一番のクリスマス・プレゼント”の中身が何であるのか?を、きっとあなたもララちゃんと同じようにその中身の内容を知ると、今までに体験したことがない人間の世界を超越した“愛と感動”に出会えると思います。ぜひ、シンデレラがララちゃんに贈ったその“愛と感動”の中身が何なのか?を、直にあなた自身のその目で確かめてみてください。

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企画 / 下家 猪誠
最終回
 世界で一番のクリスマス・プレゼント
 

★前回までのあらすじ

「ねえ見て、パパママ。雪よ。」
「そうね、ララ。いつもララがおりこうな親孝行の子供だから、今日のクリスマスのお祝いのために、きっと神様がプレゼントしてくれた雪かもしれないわね・・・」
三人が、犯人の車の運転手を突き止めその後を追いかけると、犯人はララちゃんをひき逃げした直後にもかかわらず、家に帰るとのうのうと家族みんなでクリスマスパーティーを開き、楽しんでいました。
「ララちゃんをひき逃げして、のうのうクリスマスパーティーを楽しんでいるなんて、絶対に許せない・・・」
「まったく、同感だ・・・」
ひとつ目のララちゃんの願い事であった、彼女をひき逃げした犯人を捕まえたいという願い事は、シンデレラとルドルフおじさんの活躍によって、無事に解決しました。
風の噂には聞いていましたが、ほ、本当にSuper Santa Clausっていたのですね・・・」
「普段は、普通の女子高校生ですけどね・・・」
「こ、こら、シンデレラよけいなことを言うでない・・・」
「いやいや、いいですよ、ルドルフさんそんなにお気を使わなくて・・・」
「噂でしか聞いたことがない方々に、こうして夢じゃなく実際にお目にかかれて、とても光栄に思っていますから・・・」
そしてまた、ララちゃんのふたつ目の願い事であった、かつてのように彼女の住んでいる村の川や沼に、再び蛍やめだかが住めるようにしたいという願い事も、ザビエル神父の協力を得て、何とか無事に解決することが出来ました。

ララちゃんが、天の国行きの汽車に乗らずに人間界に留まっていた理由の、彼女を引き逃げした犯人を捕まえることと、彼女が住んでいた村の川と沼にかつてのように蛍とめだかが住めるようにすることの、ふたつの問題を解決してあげたシンデレラとルドルフおじさんは、彼女を人間界に残し呪縛霊にしないための、最後のSuper Santa Clausとしての使命である、彼女を天の国行きの汽車に乗せてあげるために、大急ぎで天の国行きの汽車の乗り場があるカラスの森の駅に向かいました。
やはり、最初ララちゃんはシンデレラやルドルフおじさんと別れて、一人で天の国行きの汽車の乗るのを嫌がってすねていましたが、最後はシンデレラの説得に応じて、汽車に乗ることを快く承諾してくれました。

―プォーォー、プォーォー、プォーォー・・・・・―

三人が天の国行きの駅に到着すると、もう出発の汽笛がホーム中に鳴り響いていました。
「シンデレラ、ララと最後に約束してくれる・・・」
「なにを?」
「今度、またララが人間に生まれ変わって戻って来たら、これまでと同じように友達なってくれる?」
「もちろんよ・・・」
「じゃ、指きりしてね・・・」
ララちゃんは、まだ紅葉のような小さな手を出し、その小指でシンデレラと指きりしました。
「♪指きりげんまん嘘ついたら針千本のーます・・・」
ララちゃんは、シンデレラと指きりすると安心したのか、エンジン音を響かせて出発の準備をしている汽車の乗車口の方角に向かって、満面な笑みで手を振りながら駆けて行きました。

―シュッ、シュッ、シュッ、シュッ・・・・・―

―ゴットンガットン、ゴットンガットン、ゴットンガットン、ゴットンガットン・・・・・―

やがて、ララちゃんを乗せた天の国行きの汽車はしだいに加速をつけて走り出すと、“グゥオー、グゥオー”というものすごいエンジン音を響かせながら、青い澄み渡った冬の夜空に向かって飛び立ちました。
汽車が夜空に飛び立ったとたん、驚くようなことが起こりました。
それは、どこからともなく何十万匹いや何百万匹はいると思われる蛍の群れが、汽車の周りに飛んで来て
「ララちゃん、Merry X’mas」という文字を、蛍の光のイルミネーションで夜空いっぱいに描いたからです。
さすがにこれにはララちゃんも、当初は何がなんだか分からずに驚いていましたが、シンデレラの拳を握り親指を立てるgooサインを見て、ようやくその意味を理解し感激でいっぱいになりました。
そしてその瞬間、ララちゃんの瞳の中は嬉しさの涙でいっぱいになっていました。
「ありがとう・・・シンデレラ・・・」
これは、シンデレラが、ララちゃんために贈った最後のクリスマスプレゼントだったのです。


そして、ララちゃんを乗せた天の国行きの汽車は、数百万匹の蛍の作ったトンネルを潜り抜けながら、冬の星座の中に混じり小さな点になって消えて行きました。









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