ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「仇討ちの客」「奈落の顔」「偸盗の夜」

2017-11-11 19:21:03 | 

 

久々の「高瀬川女船歌」シリーズ。

 

再読だけど、殆ど忘れてて (笑)

何気に読むのにちょうどいい。

 

「仇討ちの客」   澤田ふじ子   中央公論新社

2011.8.25

 

シリーズ第6作。

 

父の敵を探して二年ーー

母・下僕とともに、12歳で旅立った大炊助。

仇討ちの果てにあるものは……。

 

宗因はつぶやく。

「人間とは権力に執着するだけでなく、金でも家名までも、長く世に残そうとする愚かしい生き物なのじゃ。いくら名を残そうとしても、それだけの器量の人物でなければ、やがて忘れられてしまうのになあ。(略) ともあれ、他人に迷惑をかけずに自分が生きたいように生きる。これがやしの身上でなあ」


あとがきで、澤田さんは仰る。


災害復興の財源について(略)、大きな財力をそなえている新興宗教法人や既存の仏教教団に、どうして「宗教法人税」を課すことを提案しないのだろう。


GDP世界何番などと誇らなくても、少しぐらい貧しくても、諸外国から信頼される穏やかな国になればいいのだ。そして人はこれからどう生きるべきか、新しいパラダイム(知的枠組)を提唱できる国にと、転換すべき時代にきているのだとわたしは思っている。


 

「奈落の顔」   2012.4.10

 

シリーズ第7作。

 

無邪気な息子が父の職を奪い、

一家の暮らしががらりと変わる……表題作

 

親子の絆を問う短編が連なる……。

 

 

「偸盗の夜」    2013.9.25

 

シリーズ第8作。

 

血まみれで横たわる父、

冷たい目をして長屋を飛び出した母ーー

角倉屋敷の台所働き・お琴は、

悪夢のような出来事が忘れられない。

それから11年、事件の真相が明らかになる。

 

 

第9作目が、2015年に出ている。

ついでに読んでみよう。

 

 

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