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「働く女子の運命」

2017-06-02 22:20:03 | 

 

「働く女子の運命」   濱口圭一郎    文藝春秋

  2015.12.20

 

女子の「活躍」を阻んでいるのは、

日本型雇用システムだった。

"父親が家族を養う"ことが常識だった時代、

結婚や育児の「リスク」を抱える女子は、

重要な業務から外され続けてきた。

 

「給与制は、勤労者個人に非ずして、其の扶養家族をも吹くんだ家を対象とするものでなければならぬ」

とする戦前・戦時中の思想は、戦後も脈々と生き続ける。

 

男女均等法制定当時の日経連は、

 

終身雇用や年功序列賃金といった日本的雇用慣行はすばらしいものだから断固維持すべきであり、それゆえに、日本的雇用慣行に悪影響を及ぼす男女平等には反対、

 

というロジックだった。

 

2010年の経団連流の「同一価値労働同一賃金原則」とは、正確に言えば「同一労働力同一賃金原則」というべきもの。ただし、その労働力の価値を計る物差しは、家族の生活費を含む労働力の再生産費ではなく、社内でしか通用しない「職務遂行能力」。いずれにしても、経団連は賃金を労働の価値ではなく労働力の価値と考える。

 

日本の婦人労働者は、一方でその勤務が短いことを欠点とされ、同時に長すぎるといって非難されるという奇妙な立場におかれる。賃金は、年功などにかかわりなく職務内容によって決まる、という原則の支配する他の諸国では、考えられないことである。

 

全体にわかりやすくて、いちいち腑に落ちる。

 

「所詮、女性は……」的な観念が根強い。

政財界のトップのみならず、社会全般に。

 

男性だけでなく女性でも、

年配者だけではなく若者にも、

「女は家に」的な考えが根底にある人を

みかける。

 

日本的雇用慣行が改まる道は遠いと思える。

少子化は止まらないだろうな……。

 

 


 

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