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英雄か?爆破テロ犯人か?真実は只一つ!クリント・イーストウッド監督最新作「リチャード・ジュエル」今月公開!

2020-01-07 13:17:48 | 作品レビュー

さて、昨日は都内某所でクリント・イーストウッド監督、ポール・ウォルター・ハウザー主演「リチャード・ジュエル」(20)を試写で観て来ました。素晴らしい!何という珠玉の人間ドラマの傑作!イーストウッド監督は本作で自らの傑作「運び屋」(19)を超えて見せましたね👍👍。

実話を基にした本作は、1996年のアトランタ五輪に沸き立つ同地で爆破テロ事件が発生。その爆破物を爆破寸前で発見した肥満気味の警備員リチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が多くの観客を避難場所に的確に誘導した事で、爆破被害は最小限で済み、リチャードは一躍ヒーローとなります。法の執行者である警官になる事に強い憧れを持つ息子リチャードの英雄的行為を誰よりも喜ぶ母のボビ(あの「ミザリー」(90)のキャシー・ベイツ!)。ところが女性記者の身勝手な功名心とFBI捜査官の犯人逮捕の焦りが新聞に「FBIがリチャード・ジュエルに疑惑を向けている」との報道を掲載させ、この瞬間リチャードの人生は暗転していきます。世論も一転してリチャードを冷酷な爆破テロ犯人と避難し、リチャードとボビは孤立無援となります。やがてFBIはリチャードに任意同行を求め密室に軟禁すると、人の良いリチャードを爆破テロ犯人に仕立てていこうとリチャードを巧みに誘導していく・・!

その時、リチャードは最後の頼みである人物に電話をかけます。その人物ワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)弁護士こそ、かつて雑品係として働いていたリチャードを只1人だけ馬鹿にせず対等に接してくれた人物でした。ワトソンはリチャードの弁護依頼の電話を聞くと、直ぐにアトランタに駆けつけリチャードをFBIから連れ出します。そしてリチャードと母ボビと正面から向かい合い、リチャードが多少粗暴なところがあるものの、国を愛し、法の執行者に対して強い忠誠と憧れを持ち、そして母親を深く愛する善良な人間である事を確信すると、リチャードの弁護人を引き受けるのでした。

こうしてリチャード&ワトソン☓FBIによるリチャードの家族や友人までも巻き込んだ息詰まる闘いが始まります。果たしてリチャードは本当に潔白なのか?だとしたら爆破テロの真犯人は他にいるのか?それとも?

マスコミの身勝手な功名心が生み出す冤罪の恐怖、FBIの法の執行者の名を借りた犯罪まがいの悪質な違法捜査、そして善良な母子を情け容赦なく押し潰そうとする世論と言う名の悪魔狩り。イーストウッド監督はそれら人間の持つ幾つもの恐ろしい側面を冷静かつ淡々と、そして重厚に描いていきます。

映画の最後の最後ラスト10分、FBI捜査官たちとの最終対決の場で、それまで周囲から冴えない独身肥満男と散々蔑まれて来たリチャード・ジュエルが精一杯の勇気を振り絞り自分の意思で、自分の言葉で、そして自分の名誉を懸けて、切々と訴えかける渾身のメッセージとは!?

私は映画が終わってからも暫くは感動の涙が止まりませんでした。クリント・イーストウッド監督、貴方は素晴らしい映画監督です👍👍👍。この映画、ハッキリ言って龍熱のお薦めです。

この「リチャード・ジュエル」は今月1月17日からロードショー公開となります。是非ご覧下さい!!

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