超級龍熱

香港功夫映画と共に

炎海で2人の男が雌雄を決す・・!黎明&任賢齊主演『火龍對決』

2010-05-31 13:43:43 | 作品レビュー
『イージーライダー』(69)などで知られたハリウッド俳優のデニス・ホッパーが29日に亡くなりましたね。
私はホッパーの作品だとそんなに大きな役ではありませんでしたが、何故か『地獄の黙示録』(79)のカメラマン役が強烈な印象として残っています。改めて名バイプレーヤーであったホッパー氏のご冥福をお祈り致します。合掌。
あと最近は韓龍哲主演『帰って来たウェダリ』(74)オリジナル韓国語バージョン(高画質ワイドスクリーン!)や、劉徳華主演『未来警察』(10)のDVDを入手したりしてはいるんですが、ちょっとバタバタしていて中々ジックリと観る機会が作れません。

と言いながら、昨日は林超賢導演、黎明&任賢齊主演による最新ポリス・アクション『火龍對決』(10)を観てみました。
この『火龍對決』は1人の女性の死を発端に、レオン・ライこと黎明演じる主人公の香港警察の警部と、ニッチー・レンこと任賢齊演じる麻薬捜査官が事件解決へ向けて共同で捜査に挑んでいきながら、そこから事件は意外な方向に・・!?という展開です。
映画自体も物語が進むにつれ明らかになっていく警察内部に潜む“真犯人”や、黎明(今回は顎髭姿で逆に新鮮かつ凄みあり!)演じる悲しい過去を持つ警部の苦悩振り、レストラン内での黎明率いる捜査チームと犯人側のド迫力&リアルな銃撃戦、黎明と犯人との高所での格闘、そしてクライマックスの炎の海と化した倉庫内を舞台に黎明に追い詰められた事件の“真の黒幕”とのお互いの意地を懸けての一騎討ち!と中々観応えがありました。
特に主演の黎明は今回これまでの颯爽としたハンサム・ガイのイメージを敢えて捨て去り、顎髭を蓄え終始暗い表情、冴えないヨレヨレの服装の中年刑事という新境地の役柄に挑戦した意欲は大いに評価出来ると思います。
映画の最後の最後に何故全編に渡って主人公の黎明がこれほどまでに深く心が傷つき、また苦しみながら警部としての職務と向き合って生きているかが黎明自身の回想シーンの形で映し出されるんですが、ここは観ている側に何とも重く悲しく響いて来るシーンです。
黎明はこの『火龍對決』の警部役で、早くも香港金像奨の最優秀主演男優賞候補と噂されているそうですが、それも思わず納得の熱演振りでした。
あと個人的には任賢齊の恋人役でビビアン・スーこと徐若宣(今でも綺麗で可愛い人です♪)の出演に加えて、その父親(だと思うのですが)役で陳観泰、黎明の運命を変えてしまう事件の目撃者役で羅奔と、2人の“邵氏LEGENDS”が顔を見せているのがちょっと嬉しかったりしました。
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2 コメント

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「スピード」での演技が秀逸でした。 (ひろき)
2010-05-31 18:58:23
龍熱さん、こんばんは。
デニス・ホッパーの訃報は、映画ファンにとって、本当に残念でしたよね。
デニス・ホッパーの出演作品で、映画館で観たのは、「スピード」と「ウォーターワールド」だけなんですが、個性的で、とても味のある俳優さんでしたよね。
特に、あの10年に一度の大傑作と言われた「ダイ・ハード」の一作目に匹敵する面白さだったキアヌ・リーブス主演の「スピード」でのデニス・ホッパーの怪演ぶりは秀逸で、凄く印象に残っています。
それでは、失礼致します。
デニス・ホッパー (龍熱)
2010-06-01 17:27:41
ひろきさん、

こんばんわ!
本当にデニス・ホッパーの訃報は残念でした。
仰るように『スピード』のホッパーは強く印象に残りましたし、最近では『ランド・オブ・デッド』もありましたね。
また1人、ハリウッドの名優が鬼籍に入ってしまいました。合掌。