超級龍熱

香港功夫映画と共に

「アクションサミット2017」、初めて行って来ました。

2017-03-19 10:12:47 | その他
昨日は都内は某所で開催された「アクションサミット2017」に行って来ました。私はこのイベントは「アクション・アワード」も含め初めて参加したのですが、確かこのイベントの存在を知ったのが5年ほど前に大島由加里さんにインタビューした時でした。
大島さんが「さっきまで「アクション・アワード」に出席してて、その足で龍熱さんにお会いしているんですよ!」と仰っていたので、そこで同イベントがあった事を知ったわけです。
会場はほぼ満員で100人前後は入ったでしょうか。恐らく、殆どのお客さんが毎年このイベントを楽しみに来ている人のようで、会場の雰囲気もとても良かったですね。
まずは昨年の日本のアクション映画の優秀な作品を表彰する「アクション・アワード」が始まりました。
司会はアクション界の大御所の高瀬さんと飯星景子さんで、お2人が「ベスト作品賞」、「ベストアクション男優賞」、「ベストアクション女優賞」、「ベストアクション監督賞」などを次々と発表していくんですが、大変恐縮ながら、私が観ている作品は「アイアム・ア・ヒーロー」(16)や「仮面ライダーアマゾンズ(シーズン1、全話持ってます)」(16)ぐらいで他の作品は殆ど観ていない作品でした(^_^;)。
ただ逆に言えば、だからこそこのような授賞式を毎年地道に開催する意義があると思いますし、私も当日出席したアクション監督さんで、あの「カラテキル」のアクションを担当した方の顔とお名前が判った事は嬉しかったです(^_^)。
第2部は谷垣健治監督らがスクリーンに映像を流して、そこに健治監督が鋭く突っ込みと解説を入れていくコーナーで、私はもっとドニー兄貴や香港映画のレアな映像が流れるのかと期待していたんですが、きっとそういうのは過去のアワードで沢山上映したんでしょうね。
第3部は健治監督、下村勇二監督などアクション監督たちが今の日本のアクション映画業界の問題点を討論する座談会。
かなりリアルな話題も出ていましたが、他では中々聞けない話で興味深かったです。

私は今回「アクションサミット」に初めて行き、現在の日本の第一線で活躍するアクション映画監督たちの本音と様々な苦労話を聞いて、すぐに頭に思い浮かんだ人がいました。
それが鹿村泰祥さんです。鹿村さんはそれこそ1968年に邵氏公司が日本の長野は駒ケ根でロケした「大女侠」(68)に武師として初めて参加した事をきっかけに、その後香港に渡り邵氏公司をはじめアジア各国の数え切れない作品で武打星兼武術指導家として活躍しました。それは鹿村さんのフィルモグラフィーをHMDBなどで検索してみれば、鹿村さんが如何に多くの作品に「武術指導:鹿村」としてクレジット表記されているかで明白でしょう。
その鹿村さんが「大女侠」の撮影中に、監督の張徹と主角の王羽に呼ばれて「自分たちと一緒に香港に来ないか?」と誘われた時、鹿村さんが「何で劉さん(劉家良)や唐さん(唐佳)みたいな凄い武師がいるのに僕を誘ってくれるんですか?」と尋ねたそうです。
すると張徹と王羽が揃ってこう答えました。「それはお前たち日本人が真面目だからだ」。
私は今も昔も日本人のアクション監督やスタントマンの最も美徳とする点がこの“真面目”さ、勤勉さだと思います。

もう一つ。近年は韓国アクション映画も作品のハイバジェッドな点も含めて香港アクション映画を凌駕する勢いです。もしかしたら近い将来、韓国アクションは日本アクションのレベルを超えるかも知れない。
実は驚くべき事に70年代韓国テコンドー映画の現場にはアクション監督がいませんでした。
これは私が韓国LEGENDSの巴比金先生に直接確認したので間違いないです。
それもあってか、韓国映画ではヤクザ映画なのに何故かヤクザがテコンドー高手だったりとメチャクチャなアクション構成が長年に渡って続き、それは侮蔑も込めて“野良犬の喧嘩”と称されて来ました。
それを何とか改善しようと98年に「ソウル・アクションスクール」を設立したのがチョン・ドゥホンだったのです。
では日本映画はどうか。私は韓国アクションに無くて、日本アクションにある物があると思います。それがアクションの際の独特の“色気”です。例えば東映任侠映画で高倉健と共に一世を風靡した鶴田浩二。鶴さんは多勢に囲まれて1人刃を手にその中を切り抜けていく決死の場面で、独特の殺陣を見せた人でした。
それが俗に言う“崩れ殺陣”と呼ばれる動きで、鶴さんは四方から自分に向かって斬り込んで来る敵を右に左に時にヨロけるように、時に倒れるかのように巧みにカワしながら応戦していく殺陣を得意としていました。それは実に哀愁に満ち、そして何とも言えない“色気”が感じられた殺陣で、まさに日本人による日本人らしい殺陣でした。
日本映画独自の“色気”を感じさせる殺陣と、日本人が持つ“真面目”さ。私は今後の日本のアクション映画がオリジナリティーを維持しながら世界に通用するアクションを創造していく道程において、この日本人だけが持つ2つの要素を大切にして欲しいと思います。

最後に今回の「アクション・アワード」、受賞者の皆さんが壇上でそれぞれ受賞をとても喜んでいたのが見ていて気持ち良かったです。
例えばオスカー授賞式のように「Oscar goes to....!?」みたいに受賞者を発表する瞬間、それを盛り上げる「ドドドドォ!」的なBGMを入れたり、受賞者の皆さんには小さくてもトロフィーや楯みたいな記念になる物を進呈出来るともっと素晴らしかったかな、と1人の観客として龍熱は思いました(^_^)。
継続こそ力なり!今後も「アクションサミット」、及び「アクションアワード」が毎年続く事を願っています。
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