超級龍熱

香港功夫映画と共に

『死亡遊戯』ソックリさん奮闘録『FINISHING THE GAME』!

2006-12-01 15:03:16 | ニュース
あの『ワイルドスピード3/東京ドリフト』の監督であるジャスティン・リンが『ブルース・リー死亡遊戯』(78)における製作側の奮闘ぶりを描いたコメディー映画『FINISHING THE GAME』を完成させたようです。
この映画に関しては、先日来日したリン監督が「キネマ旬報」誌のインタビューでチラッと話していた時から注目していました。
リン監督自身が制作費約50万ドルをかけたこの自主製作映画は、ブルース・リーの急死により未完成に終わった作品『死亡遊戯』を完成させるため、リーさんにソックリの人材約50人から該当者を必死に探す製作側の奮闘振りをドキュメンタリー形式で撮った物だそうで、出演者もロジャー・ファン、スン・カン、ジェームス・フランコ、あるいはジャッキー・スタント・チームに参加経験のあるドン・タイがスタント指導を担当など、これまでのリン監督作品ではお馴染みの面子になるそうです。
ただ作品自体に関してはリン監督自身は「だからと言ってこの映画が何かを究明してるわけじゃないんだ。だって全部僕が作った話だからね」と話していて、リン監督はこの映画を通じてある時期大量生産されたブルース・リーのソックリさん武打星映画現象、あるいはハリウッドでのアジア系アメリカ人の様々な苦労を描きたい思いがあるそうです。いずれにしろ楽しみですね。

考えてみれば、私が初めて観たリーさんのソックリさんも結局は『~死亡遊戯』の金泰中ということになります。
78年公開当時は、ラストに出てくる本物リーさんで頭が一杯でしたが、それでも映画の中盤の金泰中vsボブ・ウォールのロッカールームの激闘で、金泰中の連続ビンタ蹴りがウォールの顔面に決まると、劇場内の観客から「うおおおおお!・・」と歓声が上がったのを覚えています。欲を言えばリン監督がこのロッカールームの決闘の舞台裏などにも触れたりといったマニアックな構成にしてくれると嬉しいですね。あと現在の金泰中にインタビュー(無理か)するとか、せめて何宗道や呂小龍(堀の中だから無理かな)、巨龍、あるいは『死亡の塔』の導演である呉思遠にインタビューするとか・・まあ今から色々と妄想が広がってしまうんですが。
またこの映画に関する情報がありましたらアップしたいと思います。

余談ですが、呉思遠と言えば彼がショウ・ブラザースを離れた後に明星でロー・チュンと共同(呉思遠は執行導演でクレジット)で撮った『楓狂殺手』(71。楓の字は正確ではないです。私のPCでは正しい字が出ません)を最近観直したんですが、これが中々力の入った武侠片でした。次々と人を斬りまくる剣士を高遠が演じているんですが、最後はメチャクチャな殺され方してましたね(苦笑)。
あとこの映画はあの袁和平が初めて正式に武術指導として採用(袁祥仁と共同クレジット)された映画と言われているんですが、確かに袁和平自身も映画の終盤で同じく袁和平が武術指導を担当した『破戒』(77)で洪金寶が使った巨大な殺人手裏剣みたいな武器を手に登場しますが、アッサリとその巨大手裏剣で逆に自分の腕を斬り落とされていました(涙)。
他にも超若い袁信義や袁日初も絡み役で確認できました。

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