遠い遠い回り道をしてきた。いや、まだ、回り道の途中かも知れない。
今いる自分が、あるべき自分の道を歩んでいるなどと、どうして信じられよう。
今が、回り道だとすれば、そもそも僕の本当の道とは、どこにあるのだろう。
どこに回帰すれば、僕の本当の道にたどり着けるのであろう。
本当の道など、存在するのか。実はそんなものは、ありはしない。
現に歩んできた道だけが、僕の後ろにある。ただ、それだけ。
あのときこうすればよかった。であれば今頃は・・・、などと考えるのは愚の骨頂であろうか。
頭の中だけの妄想とか空想。
後悔などに、何の意味も無く。
あるのは、現にここにいる、自分だけ。そして、今歩んでいる道。
こう、堂々巡りするのは、自分にちゃんとした羅針盤がないから。
到達すべき目標とか理想があれば、そこに向かって航海のしようもあろう。
海図も羅針盤も、今の僕には必要ない。
ただうろうろと、波のまにまに、浮かんでいる。
または、波打ち際で、永遠に踊っている流れ木のよう。
だらしのない人生だなぁ。
他人の生き方は、その人になりきれないから、わからない。
けれども、せっかくこの世に生まれてきて、こんなだらしの無い生き方をしていていいんだろうか。
神様の罰が当たりそうだ。いい加減だなぁ。
もっと大切に生きろ。まだまだ、僕の人生に残された時間はたっぷりある。
「僕の前に道は無い。僕の後ろに道はできる。」
高村光太郎の強い意志。彼は、最後を、岩手県の人里離れた山小屋で過ごした。
木彫りの仏を彫りながら、たった一人きりで。千恵子との思い出をきっと胸に秘めて。
光太郎66歳の時の詩。
三畳あれば寝られますね。
これが小屋。
これが井戸。
山の水は山の空気のように美味。
あの畑が三畝(うね)、
今はキャベツの全盛です。
ここの疎林(そりん)がヤツカの並木で、
小屋のまわりは栗と松。
坂を登るとここが見晴らし、
展望二十里南にひらけて
左が北上山系、
右が奥羽国境山脈、
まん中の平野を北上川が縦に流れて、
あの霞んでいる突き当りの辺が
金華山(きんかざん)沖ということでせう。
智恵さん気に入りましたか、好きですか。
後ろの山つづきが毒が森。
そこにはカモシカも来るし熊も出ます。
智恵さん こういうところ好きでせう。
今いる自分が、あるべき自分の道を歩んでいるなどと、どうして信じられよう。
今が、回り道だとすれば、そもそも僕の本当の道とは、どこにあるのだろう。
どこに回帰すれば、僕の本当の道にたどり着けるのであろう。
本当の道など、存在するのか。実はそんなものは、ありはしない。
現に歩んできた道だけが、僕の後ろにある。ただ、それだけ。
あのときこうすればよかった。であれば今頃は・・・、などと考えるのは愚の骨頂であろうか。
頭の中だけの妄想とか空想。
後悔などに、何の意味も無く。
あるのは、現にここにいる、自分だけ。そして、今歩んでいる道。
こう、堂々巡りするのは、自分にちゃんとした羅針盤がないから。
到達すべき目標とか理想があれば、そこに向かって航海のしようもあろう。
海図も羅針盤も、今の僕には必要ない。
ただうろうろと、波のまにまに、浮かんでいる。
または、波打ち際で、永遠に踊っている流れ木のよう。
だらしのない人生だなぁ。
他人の生き方は、その人になりきれないから、わからない。
けれども、せっかくこの世に生まれてきて、こんなだらしの無い生き方をしていていいんだろうか。
神様の罰が当たりそうだ。いい加減だなぁ。
もっと大切に生きろ。まだまだ、僕の人生に残された時間はたっぷりある。
「僕の前に道は無い。僕の後ろに道はできる。」
高村光太郎の強い意志。彼は、最後を、岩手県の人里離れた山小屋で過ごした。
木彫りの仏を彫りながら、たった一人きりで。千恵子との思い出をきっと胸に秘めて。
光太郎66歳の時の詩。
三畳あれば寝られますね。
これが小屋。
これが井戸。
山の水は山の空気のように美味。
あの畑が三畝(うね)、
今はキャベツの全盛です。
ここの疎林(そりん)がヤツカの並木で、
小屋のまわりは栗と松。
坂を登るとここが見晴らし、
展望二十里南にひらけて
左が北上山系、
右が奥羽国境山脈、
まん中の平野を北上川が縦に流れて、
あの霞んでいる突き当りの辺が
金華山(きんかざん)沖ということでせう。
智恵さん気に入りましたか、好きですか。
後ろの山つづきが毒が森。
そこにはカモシカも来るし熊も出ます。
智恵さん こういうところ好きでせう。